2013-06-30

Hokuriku Trip :Nanao 1

2日目の朝。
簡素で、どうせ大したことないんだろと、
バカにしていたホテルの朝食が意外においしくて
朝から得した気分になった。
(なんせ1泊3000円だからな・・・)
お米もお味噌も口に入れた瞬間から全然違う。
舌の肥えていない自分が感じるから、よっぽどだ。

さて今日はどこへ行こうか。
昨日の夜、金沢市内を徘徊して気づいたのは、
非常にコンパクトな街だなぁということ。
なので、ここで2日過ごすのは、
むしろ暇を持て余してしまうかも・・・。
なんて思い始めた。

一日まるまる使える日なので、
じゃあ、どこか違うところへ行ってみようかな、と
咄嗟に計画。
出来るだけ出来るだけ上(北)へ行ってみたいなぁと思い立ち、
「七尾」に行ってみることにした。

富山行きのローカル線に乗る。

人がいなくて本当にいいなぁ。


のどかでよい。
音楽聞きながら、窓の外の景色に見惚れていた。

目的地の七尾に到着。
ゆるキャラがお出迎え。
なんだろう、とうはくん、って???

と思ったら、この七尾って
長谷川等伯の故郷なんだね!
そんなの全然知らなくて、直感で訪れたもんで
自分の勘の良さというか「導かれ具合」にビックリしてしまった!
 

駅前に立つ等伯の銅像。
2年前のブログに、等伯の絵を見たさに京都を旅した。
金地院智積院で彼の絵を見た感動はひとしおだった。
 
2年ぶりに東京国立博物館で展示された
「松林図屏風」も1月しっかり見てきたし
(写真撮っていいだなんて、ねぇ!)
 
 
日経に連載されていた「等伯」も今年度の直木賞を受賞したし
七尾はここぞとばかりに、追い風が吹いている。

さて、これからどうしようかな。
市場で、まずお寿司でも食べようかしら?
なんて思って、バスに乗る。

実は、バスに乗らなくても歩いて行ける距離にあったらしく、
しかも、別方向のバスに乗ってしまった。あぁ、何やってるんだか。
和倉温泉の方に行ってたのよ・・・。
(高級温泉街とのことだが、そうは思えなかった)

でも運転手さんが本当に優しくて
「そのまま乗ってきや、お金いらんから」だって。

そんなこんなで、海岸近くにある市場へ行く。

七尾の海は、やっぱり誰もいなかった。
人や生き物の気配が全くなかった。


凪いでいる海をぼーっと眺めていたら、
時折、ジジジジというような音が聞こえた。船も走っていないというのに。
ラップ現象というか、自然界にある特有の音が、ひっきりなしにリズムを刻む。
なんだったのかなぁ、セイレーンでもいるのか?

なんだか咄嗟に映像を撮ってしまったんだけど、
七尾でしか鳴っていない音は新鮮であった。

新鮮と言えば、漁港市場で食べたお寿司は、
本当に泣けるほどおいしかった。
忘れられないお寿司の味。

その後、街をふらふらと旅行者らしく彷徨ってみる。