2014-11-05

10/14 Gergiev at SUNTORY HALL 1st MVMT

久しぶりにクラシックの演奏会に行ってきた。
10月14日にサントリーホールで行われた
ゲルギエフ指揮のマリインスキー歌劇場管弦楽団!

ブログには書いていないけれど、
(そのうち、したためられたらいいなぁ)
最近は内なる反動で
漫才ばかり聞きに行っている有り様。

葉桜の頃、近所の小屋に出ていた
「三四郎」を自転車を漕いで見に行ったら、
その青春パンクのような懐かしさに大変衝撃を受け
ずぶずぶとはまってしまった!
勢いでAmazonレビューも書いてしまった!
(今見たら票が入っていて驚いた!)

対バンならぬ「対漫才」でよく拝見していた
同じマセキ芸能社の「浜口浜村」は
まるで安部公房と内田百閒先生、寺山修司、
丸谷才一を混ぜたようなアングラ観漂う文系漫才。
(「風街ろまん」も少し入ってるんです?)


ずっと漫才を聞いていたら
あ、これはPGウッドハウスやダグラス・アダムス、
ジェローム・K・ジェロームのような行間とでも言うのかしら?
あと陳腐な物言いだけど少しモンティ・パイソンのスケッチの
影響を受けてるんだろうなぁ、とワクワクした。
(勝手に自分がそう思っただけなんだがね)

もっともっと言うと、
名著「トリストラム・シャンディ」の世界観を垣間見た。
「初心」というネタを初めて聞いたときは、ドキッとしたわ!
そうそう作者のローレンス・スターンを
日本に紹介したのは「三四郎」を書いた夏目漱石!
おぉ、何たる偶然!(こじつけじゃないよ!)
とまぁすっかり浜口浜村に感銘を受けてしまいまして。

そうそう恐れずに言うと
彼らって、イギリスっぽいんだよ!
ナンセンスで無軌道で、残酷で、脱線して、皮肉っぽくて
最高に笑えるご褒美が最後に残されていて。
そしてその最後に辿り着く迄がものすごく長い!
(もっと言うと、アメリカのように万人が笑わない!それがイギリス!)

「銀河ヒッチハイクガイド」から引用するならば
「Don't Panic!結局、タオルが一番大事!」
(浜浜が言いそうなセリフでしょう?)

悲しいかな、そういう論評をとんと見ないのだが。
まー私の漫才の見方も相当「?」なのかもしれないがね。
そこから派生して別の漫才を聞きに行ったりしていたら
すっかりカレンダーも残り1枚になってしまった。

元来、欲張り体質で一つの所に留まれない、
更にどうやら「飽きっぽい」性分の上に
自分でも驚くくらい突発的に「真逆に振り切る」傾向有り。

自分自身を俯瞰で見下ろしていると
これを好奇心旺盛と見るのが相応しいと思う。
新宿Fuからサントリーホールの振り幅。
そう、これこそが自分である。
この幅の広さで何度救われたのだろうか。

というわけで、
ここからが本題なのだが、
毎年のように来日しているゲルギエフが
なんとストラヴィンスキーの初期バレエである
「火の鳥」「ペトルーシュカ」(木人形!)
「春の祭典」を一気に演奏!


うわあああ、豪華!そりゃあ行くだろうが!
しかもマリインスキー!
ロシアものをロシアの楽団でロシアを代表する指揮者が振る・・・

だいぶ指揮者でクラシックを聴きこなせるようになってきた私ではあるが、
ゲルギエフにも不得手があり、ドイツもの・・・特にマーラーなどは
どうも噛み合わないよなぁと思うのだが。

イントロが「結婚行進曲」と間違えそうになる
出落ち感満載のマーラー5番!

初ゲルギエフがマーラー1番「巨人」で、当時は
そのダイナミックさに大感動したのだが
時を経て、ううん?と邪推。

まぁこれは好みの問題でもあるのだけど。
作曲者の故郷の楽団や指揮者で聞くのは
ひとつの選択肢としては有効なのかなぁなんて思ったわけですが。

ゲルギエフのプロコとか爆発してて、やっぱりいいもんなぁ。
ソフトバンクの予想GUY(なつい)
イングランド・プレミアリーグの
Sunderland AFCはこの曲で入場します。士気あがるね!

で、そんなわけで勇気を出して初夏の折に
S席のチケットを買おうとしたのだが、
何を間違えたのか、前日のチケットを買ってしまっていて!

演目は
・ブラームス「ピアノ協奏曲 第2番」(ピアノ:ネルソン・フレイレ)
・ショスタコーヴィッチ「交響曲 第8番」


慌てて次の日を買いなおしたのだが、
まさかまさかの2日間連続で
サントリーホールに通う羽目に!
2日間で4万円近くの演奏会だよ!

三四郎や浜口浜村だったら30回は見れるのに!
社食何日分だよ!

愚痴っているのも何なので、
ショスタコ8はさておき、
ブラームスのピアコン2はもう親の仇ってくらいに必死に聞き倒した。
会社の行き帰りは、3ヶ月くらいこの曲ばっか聞いていたし、
スコアもガンガン眺めて、いざサントリーホールへ。

つづく

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