2012-01-22

Restless

2012年初めの映画鑑賞は
ガス・ヴァン・サントの「永遠の僕たち」(Restless)
はい、加瀬亮目当て!かせーーーーー!好きだーーーー!
だもんで、トレイラー出てからずっと楽しみにしていたのです。
この邦題なんとかしてほしいなぁとかブツクサ言いながら
レディースデイに鑑賞。16:30に脱社して16:55の回に間に合ったー。
加瀬たん、軍服着てるってことは
硫黄島で一番悲惨な死に方した清水のオマージュなの?って
思っちゃったわ。
神風特攻隊のゴーストという突拍子な、でも映画の鍵を握る役どころ。
英語ペラペラ、上手だなぁ。アメリカンイングリッシュだけど。

まぁ加瀬亮って世間的にはい・か・に・も!な草食系で
「めがね」「プール」「マザーウォーター」「東京オアシス」の
いわゆる「ほっこり系」の一連のプロジェクトに出ずっぱりだけどさぁ
もうあれはいい加減辞めた方がいいと思うんだよなぁ。
ハナシツマンナインダヨ・・・。

半径50メートルで完結する映画が私はどうも好きじゃないのもあるんだけど、
さっさと瑛太の弟にその地位を渡した方がよい。
つか、加瀬たん童顔でうっかり大学生役もできるかもしれない雰囲気だけどさぁ。
ハチミツとクローバーの時なんて31!)

なのでもう40歳近い彼がアウトレイジで新天地を切り開いたのは
非常に喜ばしいことだ。
あの冷静にキレてる加瀬たんになら嬲られてもいいよなぁと
倒錯させられてしまったわ。腕折ってくれw
この編集作った人、最高だよコノヤロー!

まぁ加瀬亮の話で終わってしまうのもなんなので映画の話。

告別式傍聴を趣味としているイーノックは、ある日会場でアナベルに出会う。
イーノックは学校も行かず友達もいない。唯一の友達は「ヒロシ」。
でも彼は神風特攻隊のゴースト。
イーノックとアナベルは恋人同士になるが、アナベルの余命は3か月だった・・・。

というまぁ非常にシンプルな話なんだけど、
とにかくアナベル役のミア・ワシコウスカがかわいいなぁ。
グウィネスにも似てるけれど、ベリーショート姿がよく似合ってる。
そして、出てくるファッションがどれも素敵。
ダルメシアン柄のコートとか、キルトのブランケット、
はたまた病院の検査服とか、グッと惹かれるものが多かったわ。

片やイーノック役のヘンリー・ホッパー。
デニス・ホッパーの生き写しか?というくらい本当にそっくり。
ちょっとイーサン・ホークぽい雰囲気もあって、美少年。

加瀬が演じるヒロシは、飄々として掴みどころのない、
それでいて玉砕した黄泉からのメッセンジャー、
神出鬼没・年齢不詳。(なんたってゴーストすから)
難役だけど、違和感なかったなぁ。

あと、ちょっと嬉しかったのが、
スカイラー・フィスクとジェーン・アダムスが出てたこと。

「オレンジカウンティ」は大好きな映画!
サントラもあの頃の音楽満載でよかったなぁ。
憧れの大学教授に会うところは、もらい泣きしちゃうくらいだ。
スカイラーは、シシー・スペイセクの実娘なんだけど
お母さんに比べると色素は薄くないねw

余命いくばくもない時に出会うのって、
刹那というか逝く方にとっても送る方にとってもものすごく辛いね。
自分も身内を送ったときの、
なんというのか、あの臨終のときのピーっていうパルス音が
未だに耳に残っている。
もう8年も前のことだけれど、乗り越えるまで時間がかかったなぁ。

ただ立川談志が言うように
「余命宣告されるのは、突然亡くなられるよりもまし」というのは
自分も同感。

誰しも喪失感は味わいたくないけれど、
少なくとも自分はいくつもそれに曝されて、(残されたり去られたりで)
なんだか人にやさしくできたのかなぁと思う。
最後のイーノックの爽やかな表情に、
そんな自分を重ねてみたりしたわ。

小品な映画で湿っぽいけれど、良作。
じゃあ次は50/50見に行くかね。

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