2014-08-10

PULP A Film About Life,Death & Supermarkets 1

夏の初めの訃報。
お世話になった先輩が突然旅立たれてしまった。
もっと盃を交わせるかと思っていたのに。
夏の高校野球の話もしたかったなぁ。
なので先日、献杯してきた。

年々、このような知らせを聞くたびに、
いつとは言えない遠い日が、
自分の身にどんどん近づいているような心地がする。
自分の父が57歳で鬼籍に入ったのもあるのだが、
恐らく自分のゴールもあと20年なのかなぁとふと思ったりする。

20年前というと1994年。
つい、こないだではないか。

当時発売されたレコードで言うと
Oasis「Definitely Maybe」、Blur「Parklife」
Portishead 「Dummy」、Weezer 「Blue Album」
Beck「Mellow Gold」、Manic Street Preachers「Holy Bible」
Greenday「Dookie」、Jeff Buckley「Grace」・・・

そしてPULP「His 'n' Hers」!!!

日本盤だと「彼のモノ・彼女のモノ」というタイトルだったかな・・・。

PULPは、ヴォーカルのJarvis Cockerは
自分の人生のターニングポイントのひとつである。
いや、本当に大げさではなく。

Windows95も生まれていない頃。
頼りの映像はBeat UKでしか流れない。
しかも30秒!
たまにライブコーナーで2分くらい流れてたのを
本当に何度も何度もビデオテープが擦り切れるほど見たっけ・・・。

これだよー・・・。「Lip Gloss」!
また見れるなんて・・・・。
ブレイク前夜の94年。
ジャーヴィス、本当にかっこいいなぁ・・・。
当時もっとPULP流してほしいと
上原徹(BeatUKのプロデューサー)に
エアメール書こうと思ったくらいだったしなぁw

ロッキンオンに「狂ったSuede」と書かれてたのにウンザリし
日本の音楽雑誌なんて読む価値ないと悟って
新宿丸井地下にあったヴァージン・メガストアで
NMEやMMを買い漁って、一生懸命英訳していた。

日本盤のCDを買う意味もなかったので
(ジャーヴィスは日本盤なんて所有していないし聞いていない、
という全うな理由
わざわざ「おそろいの」UK盤を購入していたのだけど、
PULPの歌詞カードには必ず
「注意:聞くときは歌詞カードを見ないでください」
という注意書きがあって、それはそれは忠実に守っていたわけで・・・。
新手の宗教か、これは。

おかげで英語力つきました。ジャーヴィス、ありがとう。
そんなあの頃の極東の女子高生だった自分。

1995年の「Common People」で一気にブレイクスルーして
アルバムの「Different Class」を通して英国の階級事情を学び
益々PULP、イギリスへの思いが募っていった。
初来日の1996年2月は、大学受験真っ最中だったので涙を飲んだ。

なので
大学生になって、真っ先にやりたいことが
英国でPULPを見るという、まぁしょうもないもので
朝6時からプロントでバイトしてお金を貯めて、行ったさ、V96へ!
(V festivalの1回目)

ものすごいセンスの良い当時のチケット!
当時£25って!

他のバンドは、Supergrass,Cast,Stereolab,Gary Newman,
Longpigsだった。あ、Jonathan Richmanもいた。
あと調べたらMike Flowers Popもいたわ!懐かしすぎる。


豪華なパンフレット!!!
キャー!!!
 
 
マーチャンダイズでバッグ買ったり!
(このフォントが好きすぎる。
長らく登板させていないので陽の光を当ててあげようか)
マグカップ買ったり!
 
なんで今更PULP?なのか?
それは、突如として入ってきたニュース
「PULPの映画」がDVD化されたから!!!
 
 
一度だけ地元シェフィールドで再結成した2012年の
ライブのドキュメントフィルム。
これ何気に行きたかったんだけど、チケット瞬時に売り切れ。
 
しかもこの映画化のニュースを知ったのが
SXSWでプレミア上映されるというものだった。
しかもPitchforkかなんかのサイト。
 
PULPはここにきて、なぜだか米国での人気が高くて
一昨日もNYでPULPカラオケコンテストなるものが開かれていたし
(審査員ジャーヴィスw)
当時は全然ダメだったと思うんだけど、わからないものですな。
 
まぁその映画ですが、
先月、イギリスで目出度く発売されたので、
久しぶりにAmazon UKでポチらせてもらった次第。
買うだろ、そりゃ。
 
はるばるユーラシア大陸を渡って我が家に到着。

中を開けると、サインが入ってた!
「You are alright」
うんうん、あの頃の自分に「間違ってなかった」って言いたいよ。
本当に間違っていなかったし。
20年かかってラブレターが届いたような不思議な感じだわ・・・。

 
(つづく)

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