2012-03-29

札幌 その6

マレーグマの「ウメキチ待ち」でじっくりじっくり動物たちを観察・・・
しかし意外にも時計の針はゆっくりゆっくり進んでいた。
なんせこんな雪なので、園内を歩くのも一苦労。

そんな中でもトドの「ラーズ」は元気に泳いでいた。
なかなかシャッター切るのが難しいなぁ。

惜しい写真だ。日々是勉強。

ペンギンも元気に遊泳中。

かじかむ指先に力を込めて、シャッターを切るけれど
いかんせん太陽光が一面の雪に反射して、目がくらむこともしばしば。
ウィンタースポーツに縁のない自分にとって
「雪焼け」なるものを生まれて初めて体現した。
雪の反射ってもはや凶器。本当に眼球がダメになるかと思った。
なので、しばし休息も兼ねて室内の展示館を巡る。

カンガルー館にいた、美男子のレッサーパンダのセイタくん。
目千両というか、やはりカメラ慣れしているというか、
右手に笹の葉をしっかり持ってポーズを決めてくれた。

カンガルーも負けていなかった。名前不明なんだけど。

そうして時間になり、ウメキチに会いに
マレーグマの檻前へ・・・
と思ったら、なんとトラブル発生。
雪が降りすぎて、厩舎のドアが凍ってしまい
今日はウメキチ外に出せません!とのこと。

ええええええええええええ!
まぁしょうがないよなぁ。また夏にでも来るか・・・。
ショボンとしていたら、飼育員さんが
「よかったら・・・」と手招き。

ウ、ウメキチ、会いたかったよ!
人懐こい無垢なウメキチ!
素敵なサプライズが天上から降りてきたことに、ちょっと泣いた。
また近いうちに会おうね。

円山動物園は、他にはないアットホームな感じでとても好感が持てた。
職員の方は「よくある地方の動物園ですよ」なんて謙遜していたが、
自分にとっては新鮮だった。
そういうシステマチックにされていない雰囲気が
動物の表情からも見て取れた。
また絶対に行きたい場所がひとつ増えた。幸せなことだ。

円山公園駅まで戻り、
朝から何にも食べていなかったので
念願の六花亭の喫茶室へ。

パンケーキセットをオーダー。


パンケーキ400円、コーヒー200円で飲み放題という破格すぎ!
なにしろバターがもうおいしすぎて、そのまま贅沢に食べてしまったよ。

おみやげをたくさん買って、札幌駅経由で空港へ。
積雪が凄すぎて、電車が遅れてしまって少し焦った。

尋常じゃない寒さの中でも、なんとなく自信がついたというか
人間は適応できるんだというのを今更ながら知った。
やっぱり旅っていいねぇ。またステップUPできた。

2012-03-10

札幌 その5

(前回よりの続き)
そうして数々の動物に会い、そしてウメキチに・・・!
こんなボードが出ていたので心がドキドキ。
しかし、あれ?なんか顔が違うような・・・。
雪かき作業中の職員さんに聞くと、
すみません、この子はウメキチじゃなくてハッピィです、
繁殖目的でまだ一緒の檻には一度も入れていないのです、
ウメキチは午後から展示しますよー、とのこと。
ガックシ。
でもハッピィもものすごくかわいい!いちいちポーズにニンマリしてしまう。

だんだん人間の私も外にいるのが辛くなってきた。
遠くに見えるのは大倉山。
札幌オリンピックのスキーのジャンプ台のところ。
放送にて、熱帯動物館で餌やりをするというので早速見に行く。
アムールトラの「アイ」
虎の毛並みの美しさに圧倒された。
森の中で出会ったら怖くて卒倒というよりも見惚れてしまうかも。
一心不乱に食事中。
 
肉球撮ってみた。
おなかいっぱいで一休み。やっぱり雌だからか雰囲気優しい。

そしてアムールトラの隣には
ライオン!雌の「ティモン」も生鶏を豪快に食べていました。
雄の「リッキー」。
ガン見されるとやはりガラス越しとはいえ迫力あるなぁ。

リーダーとジモンと竜平ではないw

カバ!雄の「ドン」

マサイキリンの雄ユウマとメスのナナコ。

キリンのナナコ・・・。
この名前は「セブンイレブンのナナコ」カードの実在するキリン!
謂れはここ参照


ナナコと子供の「ナナスケ」
動物の親子はいつみても微笑ましい。
雄のユウマはご機嫌だった。こんな顔のキリンを見るのは初めてかもしれない。

2012-03-01

札幌 その4

円山動物園にどうしても行きたかったのには理由があった。
それは、今から2年前の2010年の初夏のこと。
上野動物園に行った際、愛くるしいマレーグマの親子を発見。
母グマはモモコ、子供の名前はウメキチ
偶然に見かけたこの親子。
ため息が出るほどかわいい仕種のウメキチに釘付けになった。
一人でタイヤで遊んでいる、その一挙手一投足に心が和みまくった。
動物は元から好きだったけれど、(あまり虫も抵抗がない)
まるで着ぐるみを纏っているような風貌のマレーグマは
大好きな動物のうちのひとつでもある。
その日からウメキチは私のお気に入りになった。

いつのまにか季節が一周半流れていた。
パンダフィーバーに湧た上野動物園には
あまり行く気がしないまま忙しい日々の中でふと
そういえばウメキチは元気にしてるのかなぁと思い
ネットで検索してみたら・・・

なんとウメキチが
上野動物園から円山動物園へ移籍していた!
移籍というか引っ越し・・・。
それはもう上野には戻ってこないことを意味する。
これは、ちょっとショックだったなぁ。
2歳にもなっていないというのに・・・。
お母さんに甘えていたウメキチは大丈夫なんだろうか。

すっかり母心、婆心にも似た感情をクマに向けているのは
正直どうよ?と思ったけれど、
せっかく札幌に来たのだから、行かねば、会わねば!
というわけで豪雪の中、円山動物園へ。


月曜日の午前、そしてこの豪雪でお客さんがほとんどいない・・・。
受付のお姉さんに「ウメキチ見に東京から来ました」と言うと
一瞬驚かれたあとに「ウメキチ元気にしてますよー」とのこと。
クマ館は、開門から一番奥にあるというので逸る心を抑えきれない!

でもやはり他の動物も気になるし
ちゃんと会ってあげるのが礼儀だと思うので、
順番に猛禽類から。
オオワシ。円山動物園のオオワシ繁殖は世界でもトップレベル。
絶滅品種なので、なかなか見ることができないので眼福。
オオワシの赤ちゃん。眼元がまだ柔らかいなぁ。かわいいー。
そしてサル山へ。

この日は気温マイナス6度。
こちらはヒートテックで何とか寒さを凌いでいるけれど
みんな裸なわけですから、なんか気の毒になるくらいだったわ。
少しでも足が冷たくないように、なおかつ暖かいように工夫中。

ユキヒョウのメス「リーベ」
雪の上を歩いているの、初めて見たなぁ。目線くれた。

オスの「アクバル」
遠くをキリっと見ていた。ものすごくおとなしくてびっくり。

ブチハイエナも寒くて中に入りたいのかドアをバンバン叩いていた。
呼んだら一応来てくれた。「呼んだ?」

メスジカ。つぶらな瞳。
往々にしてシカはどんな種でも好きだなぁ。

そして円山動物園のアイドルはシロクマ。
お父さんの「デナリ」。眠そうー。

そして少し離れたところに
お母さんの「ララ」とその子供の「アイラ」 か、カワユス!

ララがしっかりとアイラを支えているのが、また泣けるわ。
というのは、最近アイラが円山動物園を去ってしまった。
アイラのお別れ会が先日開かれ、帯広に行ってしまった。

まだまだこんなに甘えん坊だというのに・・・。
なんだか貴重な様子を見ることはできたのはよかったけれど、さびしいなぁ。

つづく