円山動物園にどうしても行きたかったのには理由があった。
それは、今から2年前の2010年の初夏のこと。
上野動物園に行った際、愛くるしいマレーグマの親子を発見。
母グマはモモコ、子供の名前はウメキチ。
偶然に見かけたこの親子。
ため息が出るほどかわいい仕種のウメキチに釘付けになった。
一人でタイヤで遊んでいる、その一挙手一投足に心が和みまくった。
動物は元から好きだったけれど、(あまり虫も抵抗がない)
まるで着ぐるみを纏っているような風貌のマレーグマは
大好きな動物のうちのひとつでもある。
その日からウメキチは私のお気に入りになった。
いつのまにか季節が一周半流れていた。
パンダフィーバーに湧た上野動物園には
あまり行く気がしないまま忙しい日々の中でふと
そういえばウメキチは元気にしてるのかなぁと思い
ネットで検索してみたら・・・
なんとウメキチが
上野動物園から円山動物園へ移籍していた!
移籍というか引っ越し・・・。
それはもう上野には戻ってこないことを意味する。
これは、ちょっとショックだったなぁ。
2歳にもなっていないというのに・・・。
お母さんに甘えていたウメキチは大丈夫なんだろうか。
すっかり母心、婆心にも似た感情をクマに向けているのは
正直どうよ?と思ったけれど、
せっかく札幌に来たのだから、行かねば、会わねば!
というわけで豪雪の中、円山動物園へ。
月曜日の午前、そしてこの豪雪でお客さんがほとんどいない・・・。
受付のお姉さんに「ウメキチ見に東京から来ました」と言うと
一瞬驚かれたあとに「ウメキチ元気にしてますよー」とのこと。
クマ館は、開門から一番奥にあるというので逸る心を抑えきれない!
でもやはり他の動物も気になるし
ちゃんと会ってあげるのが礼儀だと思うので、
順番に猛禽類から。
オオワシ。円山動物園のオオワシ繁殖は世界でもトップレベル。
絶滅品種なので、なかなか見ることができないので眼福。
オオワシの赤ちゃん。眼元がまだ柔らかいなぁ。かわいいー。
そしてサル山へ。
この日は気温マイナス6度。
こちらはヒートテックで何とか寒さを凌いでいるけれど
みんな裸なわけですから、なんか気の毒になるくらいだったわ。
少しでも足が冷たくないように、なおかつ暖かいように工夫中。
ユキヒョウのメス「リーベ」
雪の上を歩いているの、初めて見たなぁ。目線くれた。
オスの「アクバル」
遠くをキリっと見ていた。ものすごくおとなしくてびっくり。
ブチハイエナも寒くて中に入りたいのかドアをバンバン叩いていた。
呼んだら一応来てくれた。「呼んだ?」
メスジカ。つぶらな瞳。
往々にしてシカはどんな種でも好きだなぁ。
そして円山動物園のアイドルはシロクマ。
お父さんの「デナリ」。眠そうー。
そして少し離れたところに
お母さんの「ララ」とその子供の「アイラ」 か、カワユス!
ララがしっかりとアイラを支えているのが、また泣けるわ。
というのは、最近アイラが円山動物園を去ってしまった。
アイラのお別れ会が先日開かれ、帯広に行ってしまった。
まだまだこんなに甘えん坊だというのに・・・。
なんだか貴重な様子を見ることはできたのはよかったけれど、さびしいなぁ。
つづく
0 comments:
Post a Comment