待ちに待ってた
「ダークナイト・ライジング」を1日の映画の日に見に行った。
思えば、前作「ダークナイト」から4年。
当時シンガポールに住んでいたのだけど、
初日超満員の超熱気の中で見たのを今でも思い出す。
あんな状態だったのは、ロンドンで見たサウスパーク以来だw
(映画の予告編の時点でおしゃべりがうるさかった女子2人に
うるせーんだよ、ビッチ!と誰かが言い放って拍手が起きてたw)
やっぱり日本以外の映画館は活気が半端ない。
しかし、コロラドの銃撃事件もあんな感じだったんだろうなと思うと・・・。
当時興奮気味にmixiに投稿した日記を読み返してみた。ここ
→
たかが映画だけど、いい経験できたなぁ。
実を言うとあれから「ダークナイト」は見返していない。
というか見返したくない。
もう見たくないというよりも、初見で感じた気持ちがぶれるのが嫌で。
それくらい衝撃的というか、ヒース・レジャーのことがあったりとかで、
気持ちの上書きをしたくないという頑固さをこの映画には持ってしまう。
なので満を持しての「ライジング」だけど・・・
これは・・・
私には大爆笑の連続の映画でした。
いいとか悪いとか傑作とか駄作だとかいうよりも
「笑える」ポイント、および突っ込むポイント多すぎで
一人で笑い通してました。隣の人すみません。
まず、執事のアルフレッド役であるマイケル・ケイン、
もう彼が出てきただけで、腹がよじれるくらい笑えてしまった。
その理由は・・・
もうスティーブ・クーガンとロブ・ブライドンの物まねのせい!
「The Trip」見て以来初の本物のマイケル・ケインの映画を見たので
どうしてもクーガンとブライドンの顔がちらついてしまって・・・。
どうしてくれようw
案の定、youtubeのコメントにも
「I couldn't stop thinking about this when watching "The Dark Knight Rises"」
と書かれて、賛同多数。
マイケル・ケインが
マイケル・ケイン自身の物まねをするという映像もすごいんだが。
それと、思わずうわーとなってしまったのが、
キリアン・マーフィー登場! スケアクロウ、久しぶりー。
無政府状態となったゴッサムシティで なぜか裁判長をやっていたw
前作「ダークナイト」では、あれ?捕まった後どうなったの?
というくらい、ぞんざいな扱いだったけれど
(というよりもヒース・レジャーが強すぎて忘れられてたと言った方が正しいか)
まさかの復活。 よく考えたら3作連続皆勤賞。
しかも、「死刑か追放どっちがいいか?
(追放と選ぶ) よし追放、でも追放死!」
Death or Exile? Death I sentence you to Death......by Exile
という素晴らしいセリフ炸裂。
大爆笑ですよ、ここだけの登場だし。
ゲイリー・オールドマン扮するゴードン刑事にも
「お前、生きてたのか」とまで言われるし。
あとこれは個人的だけど
ジョセフ・ゴードン・レヴィットが(ラブ)出てきただけで
おぉあの「口ポカーン」のドヤ顔またやってる、と笑っちゃいました。
JGL見ると、ニヤニヤしちゃうんだけど、
序盤から彼の演技を気を付けて見ていると、
ちょっと心の動きがよくわからないときがあった。
なんでこのときこんな表情するのかなぁ、と。
彼は、バットマンの正体を知っていて
ウェインに巧みにバットマンが必要だと促す。
バットマンがいかに自分のヒーローだったかと熱く語る。
その後、警官仲間に
「お前、今夜はすごい夜になるぞ(バットマンが7年ぶりに登場する)」と
言われても、JGLは表情一つ変えずに車を運転する。
まぁここまではわかる。でも得意げな顔なんてしない。
自分がウェインの背中押してやったんだぞという顔もしない。
何でJGLはこんなに物静かなんだろう?
と思いながら、映画を見続けていくと・・・
バットマンとの会話で
「戦う時にはマスクが必要か?」
え?JGLってロビンなの?!
これは衝撃的でしたわ。思わず、えええええ、と言ってしまったよ。
その瞬間から、ダークナイト3部作の先あるのか?と
考えてしまったんだけど、
まぁエンディングの「あるんだろうな」的な含みといい
ちょっと肩すかし食らってしまったわ。
総じて、期待していた分
ちょっと裏切られてしまったというか、
さほどよくなかった!
何といってもベインの扱いが小物すぎる。
キャットウーマンのアン・ハサウェイがあんまり好きじゃないので、
出るたびにゲンナリしてしまったわ。
リーアム・ニーソン登場も、
もうダークマンにしか見えないし
(包帯ぐるぐる巻きのショットもあったしなぁ、
まんまダークマンじゃないか!)
話自体も、ええええ?というくらいの荒唐無稽さというか
無理やり感があったなぁ。
井戸の中の説教も
なんだかスターウォーズの
「Use the force」みたいな下りもあったしさぁ、
途中からダレてしまったよ・・・。無駄に長いし。
あと、見た映画館が丸の内ルーブルだったんだけど、
ここは音が悪かったなぁ。
もっといいIMAXで見るべきだったな。
クリスチャン・ベイルとマイケル・ケインが
邸宅の中で話しているときのエコーのかかり具合が
ショットによって極端すぎて気分悪くなったわ。
SE悪すぎ。
まぁでも、笑えたという意味と
1000円でこれだけ見せてくれたということで
満足した夜だった。
改めて2作目の「ダークナイト」の素晴らしさを知った、
ということも特筆したいですわ、はい。