といっても東福寺は別棟がいくつもあって、
一概にどこへ行ったらいいのやら。
私が見たいのは、重森三玲の市松模様の「あれ」。
それにしても東福寺って臨済宗の大本山だけあって
でかすぎる!こんなにも大きい寺院とは知らなかったわー。
なんとなく瓦とか狛犬とかが気になりだしてきた。
旅行最終日だというのに!
狛犬専門の本、うっかり買っちゃいそうだ。
歩くことしばし数十分。
ものすごく趣のある小道にかかる、そうそう、この橋、この橋。
偃月橋!
を越えると・・・
やっと東福寺到着!
奈良の東大寺と興福寺から一字取って命名された
京都五山の第4位がここ。
上述のように重森三玲の庭が見たかったので
方丈だけの拝観券を購入。
有名なもうひとつの橋、通天橋を渡るには別料金。
いやぁ本当に寺社拝観って金がかかる贅沢な娯楽だ。
東福寺の御朱印は、係りのオバちゃん曰く
「僧侶が午前中だけ書く」とのこと。
というわけで、拝観している間に朱印帳を預けておく。
東福寺も例に漏れず、人がほとんどいなかった。
そうしてお目当てのこの庭を見ることができた。
市松模様の不思議な庭。北庭だけど、実は裏庭扱い。
昭和13年の作なんだけど、うーん、モダンですね。
苔と石で表現されています。
この旅で、金地院の庭、智積院の庭と見てきたけれど
これを採用している東福寺の審美眼も斬新だなぁと率直に思う。
やはり上述の二つの庭とは違うもんなぁ。
人がいないから、ついつい縁側に座ってボーっとしてしまった。
贅沢な時間の使い方だ。旅の醍醐味!
これも重森三玲作の東庭。
不思議な円柱。ちょっとゼビウスっぽいと思ったのは自分だけ?
枯山水とかってなんだか宇宙のように思えてきて
想像が尽きるまで、ずーっと見ていたくなる。
実はこの東庭は北斗七星を表しているんだとか。
庭園設計というのは全く未知の世界だけれど、
造形美術の最高峰かもしれないね。
単に美しさを超えた何かがこっそり潜んでいるのを
探し当てるのもまた妙技というか。
これは西庭。
こちらもゼビウス風。
巨大市松模様。
ちょっと真上から見てみたいなぁ。
そして南庭。
だけど、私は独特の円柱瓦に夢中だった。
それから手摺に刻まれている草のモチーフ。
こういうところについつい目が行ってしまう・・・。
御朱印が出来上がっていた。
趣き、ありまくり。
いろいろな御朱印をもらったけれど、
これはかなり気に入った!
遠くに見える通天橋。
紅葉の季節なら、本当に格別な眺めなんだろうなぁ。
次は・・・やっぱり清水寺に行くかね。