京都3日目。最終日。
そそくさと朝に身支度を整え、
チェックアウト。
荷物をフロントに預けてもらい街に繰り出す。
自分が京都にいて旅行している、という事実が
ものすごい開放感と共に高揚感もプラスされて
なんだかどこでも行けそうな風に思えてきた。
まず向かったのは、どうしても行きたかった智積院。
気合入りすぎて、到着が8時!
寺院って朝7時には開いていると思っていたから
とんだ肩透かしだったわー。(智積院の方丈は9時開館)
とりあえず本殿にお参り。朝日が眩しい。
しばしどうしようかと考えていて、寒いしなぁ
ふとデジカメ見たらSDカードを差し替えなくてはいけないことに気づく。
すぐ近くのハイアットに行き、
ロビーのふかふかソファーで悠々と差し替え完了。
あぁモーニングおいしそうだなぁ。
(新宿のハイアットに泊まったことあるけれど、
ここのモーニングは雰囲気といい最強だと思う)
そういえばこの辺って、
すぐ向かいが京博で、隣が三十三間堂。
と、なると養源院ってその向かいか。
養源院は、今大河でやっている「江」の墓があるんだっけな。
あ、そういえば俵屋宗達の白象もここにあったっけ・・・。
話のついでに行ってみるかー、ということで
3日目の最初の寺院拝観は、養源院となった。
境内は拝観自由ということだったので
とりあえず江とお市の方の墓に参拝。
あんまり盛り上がっていないわねw
養源院の受付のお兄さん(加瀬亮似)は
どうぞどうぞ中入ってください、とはんなり京都弁で
仰ってくださり、中に入る。
拝観客、私だけw
なのにちゃんとテープレコーダーを携えたとガイドさんが説明してくださった。
養源院は、秀吉の側室、
淀殿(茶々)の父である浅井長政の供養の為に
立てられた寺院である。
淀殿の母はお市の方、妹は江、伯父さんは織田信長、と
最後は大坂夏の陣で自害、と
まぁこの辺の人間関係と歴史は、さんざんドラマでやっているので
知っている方も多いかとは思う。
自分も、歴史好きでもなんでもないけれど、
改めて「現場」へ赴くと、こう背筋がピンとするというか
時空を超えて今ここに自分がいるというのが不思議に思えてくる。
過去に生きていることの偉大さとでもいうのか。
そして養源院といえば血天井。
関が原の戦いの前哨戦である伏見城の戦いで、
徳川派の鳥居元忠以下1000人が必死に城を守りながらも、
石田光成率いる豊臣派に攻められ最終的には自害をしてしまった。
そしてその武将達の遺体は、残暑の厳しい中約2ヶ月間放置。
弔いの為に、その床を養源院の天井に再利用しているのですが・・・
うぉーびっくり。
血糊がべったりだし、手型足型の跡とかはっきりくっきり!
霊感強い人だったら、倒れちゃうんじゃないの?ってくらい
生々しすぎます、ここ。
江の秀吉への憎しみをここに体現していると言われているらしいが・・・。
天井は血まみれ、で床はどうなの?というと
日光東照宮の眠り猫を作った左甚五郎作と言われている
「鶯床」歩くとキュッキュと音がします。
英語では「ナイチンゲールフロア (nightingale floor) 」って言うんだね。
そしてお目当ての俵屋宗達の杉戸絵。
養源院には彼の正当作品である松の襖絵もあるけれど、
この白象図と唐獅子図は、構図といいタッチといい、とても大胆。
国宝の「風神雷神図」といい、俵屋宗達は(鳥獣戯画と並び)
マンガ、アニメの祖なんて言ってもなんら不思議じゃない。
朝も早よから素晴らしいものを見させてもらったわ。
帰り際、拝観記念の絵葉書6枚セット(300円!)を購入。
加瀬亮(京都ヴァージョン)に、
俵屋宗達の白象が本当に圧倒されたわ!と伝えたら
じゃあ、象の絵葉書多めに入れときますわー!だと。
ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!
そんな感じでまたしても偶然から素敵な思い出が出来た。
そして本命の智積院へ。
2011-09-01
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
0 comments:
Post a Comment