2012-04-25

Morrissey Live at Zepp Tokyo 1

唯一無二の存在が漂うアーティストが好きだ。
この人しか成しえないと思わせる説得力があって
尚且つ後継者なし。
芸術家なら誰しもそうなのかもしれないが
自分が思うに、そのオーラを強く強く放っている人のライブに行ってきた。
その名はモリッシー。
頭に猫を載せてドヤ顔で写真に納まってる人は彼以外いたかしら?

意外にも初モリッシー。10年ぶりの来日で、
前回はサマソニだったのも覚えているが、
その時は、単純に行きたくなかった。

フェスで拝見するのは、何か失礼だなぁというか
もっと言うと、見るには早すぎると自分で勝手に拒否をしていた。
研鑚が足らないというかね、
モリッシーって聞くのに敷居が高いって思ってたわけで。
ワイルドもキーツもイエーツもジョイスも読破していなかったし
加えて暗くて惨めで不幸でもなかったし。
そうじゃないと味わえない音楽というか・・・
10年前の自分の思考は若さゆえに歪んでたなぁw
まぁあれからイギリス住んだりして、
アイリッシュ、スコティッシュ、ウェールズとの
パワーバランスだのの英国事情も学び、
心療内科に通うくらいの失恋もしたし、失業もしたしで、
短期間ベジタリアンになったりしたりして
やっとモリちゃんの言うこともわかってきた。
で、満を持して、の面持ちで今日を向かえたわけだ。

せっかくなので、グラジオラス買おうと思ったら花屋に
そんなものはないと言われてしまい、落ち込んでいたら
ツイッターで造花を譲ってくださる方がいて、落ち合えた!
そうしたら、後ろにいた外国人さんに
「きゃーあんたたち何持ってるのよー」と写真を撮られた。
そういう外国人率多くて海外のヴェニューぽかったなぁ。
NHSメガネに補聴器、リーゼントのなりきりモリちゃんもいたっけ。
写真撮らせてもらえばよかったわ。
モリちゃんお気に入りのNY dollsの映像がガンガン流れ
ライブスタート。
バンドメンバーが赤字に白文字の「ASAD IS SHIT」のTシャツ着用。

モリちゃん、開口一番
「タスケテー」と言い放つ。お前は横山弁護士か、
すごい展開だなぁと思いつつ
1曲目「How soon is now?」

おおおお、まさかこれでスタートするとは。
あの轟音ギターがマーだったらなぁなんて思いつつ
場内大合唱。

「You shut your mouth
how can you say
I go about things the wrong way
I am human and I need to be loved
just like everybody else does」

年を重ねても、なんだか自分が間違っているような思いに捉われるとき
瞬間に、この詞が真っ先に浮かぶ。
思わず天を仰いでしまった。
そして目の前に、モリッシー。
ものすごくドキドキしてしまったわ。

続く曲は「Irish blood English heart」
うわー、これかい。
というのは、自分がイギリス住んでたとき
この曲は当時よくかかってたんだよねぇ。
クリップもよく放送されてたなぁ。MTVとかで。
長いブランクがあって見事復活したときの
リードシングルだったのだけど、
普通にテレビでクリップが放送していたので、同居人と
「はぁモズ、おっさんになったなぁ」なんて
紅茶を啜りながら話したものだ。
次から次から繰り出される曲に
いろいろな思い出が去来する。
自分の人生にモリッシー(the smiths)がいてくれてよかったと思いながら。
(長いので続く)

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