2012-05-25

Taipei 4

そして今日の寺院参拝2つめ、龍山寺。
台北に来たのなら外せない寺院。

台湾人の信心深さを、旅行の計画中にガイドブックなどで知った。

「おみくじ」は神の言葉であり
何かにつけ、どうあるべきか、どうしたらいいかという時に遭遇すると
彼らは迷わず寺社に行き「おみくじ」をひくのだという。
台湾の「おみくじ」は
このような赤い「積み木のようなもの」を二つ一組で床に投げる。
そして表表・表裏・裏裏によって次のステップがあるという複雑なシステム。

・表裏ひとつずつ……「おみくじで神様の真意を聞きなさい」
・両方が表……「願いごとが明確でない」
・両方が裏……「おみくじを引いてはならない」

一発で表裏出ればいいのだけど、
そうでない場合は3回まで投げることができる。

あぁなんて複雑なの!
でも私も投げてみた・・・。
そうしたら一発で「表裏」
でもこの複雑なシステムを理解しておらず
てっきり「表表」がOK!だと思ってたのに、3回も投げてしまっていた。
しかも3回とも表裏だった。いい加減気づけよ!

同行の友人に
「きっと神様は何度もなんでやねんと突っ込んでたんだろうなぁ」
と笑われたが、まぁいい思い出であるw

龍山寺は手垢のついた言葉でなんだが
いわゆるパワースポットと呼ばれる場所。
さすがに神々しい雰囲気は漂っていた。



この姑娘ぽいのがいいなぁ。
台湾っぽい写真が撮れて満足。

 咄嗟にPoliceの「Wrapped Around Your Finger」を思い出した。

 人もあまり多くなく、
それでいて歴史的な崇高な場所であった。

そしてツアーを離れてお待ちかねの夕飯。
鼎泰豊 、本店!
鼎泰豊 行くのは、実は4年ぶりくらいだ。
シンガポールで、何かにつけて鼎泰豊 でご飯食べたなぁ。(遠い目)
日本に戻ってきてからは、一度も食べてなかったので久々。
こんな「ゆるキャラ」も実はできていた。
意外とかわいいと思うw

小龍包に二人で歓喜!
そうそう、これは絶対食べたかったのよね!
夢中で写真撮っている暇なしw
こういうのはやはり女子同士の方が盛り上がるね。

たらふく食べて、台湾の有名な士林夜市へ。
あんまりピンとくるものがなくて、すぐに退散してしまった。

そんな私たちが旅行中はまったものと言えば
「ガテキ」である。
ガテキ、と私たちは呼んでいたけれど
我的美麗日記」というフェイスシート。
これがコンビニで売っていたので、早速試してみたところ
「イイ!」と二人で大絶賛。
黒真珠、アロエ、コラーゲン、コエンザイムと
まぁいろいろ種類はあるのだが、
セブンイレブン限定なんていうのもあったりして
@コスメなんかでも評価高いのね

なので、コンビニ、ドラックストアでも買いまくり。
会社のお土産も迷わずこれにしてしまったw
ファイスシートは韓国物にはかなわないよなぁと思っていたのだが
なかなか台湾もいい仕事をする!
先述のユアンソープといい、台湾コスメも侮れないなぁ。
ガテキは日本でも発売してほしいなぁ。

(つづく)

2012-05-19

Taipei 3

そして中正紀念堂へ。
台湾建国の祖である蒋介石の顕彰施設。
壮大すぎる。とにかく巨大すぎ!

こういう城壁のような作りを見るのは久しぶりだわ。
階段90段!意外ときつい。
これは蒋介石が亡くなった年齢にちなんでいるとか。
89歳で亡くなったのだけど、数え年で90というわけ。

登りきると・・・
おぉシンメトリーになっている!
蒋介石の銅像、バーン!
ここは衛兵交代が行われていて、
タイミングが合うと、銅像の近くまで行ける。
で、行ってみたのだけど・・・
天井が気になって、写真を撮りまくってしまった。
ふと、何かの組織のように思えてしまったのは自分だけ?
よーく、見るとすごいレリーフ。ちょっと鳥肌。

蒋介石というと、辛亥革命、孫文、宋家の三姉妹くらいの知識しかないが、
そういえば、2012年は中華民国建国100年。
中国との政治的な確執、日本との戦時中の関係など
この地を訪れて、もっと学ばなければいけないなぁと痛感した。
床もなかなか斬新。ジバンシーみたいだw

その後、お昼を取って(食べるの夢中で写真なし)
目当ての「故宮博物院」へ。
写真撮影禁止とのことなので、しっかり目に焼き付ける。
にしても・・・ここは本当にすごかった。
世界の著名な博物館や美術館はたくさんあれど、
ここは本当に行く価値あり。
多分、ツアーじゃなくて、なおかつ一人旅だったら
パぺリオ片手に(私の愛用双眼鏡。本当に好きすぎる)
一日中いると思う。
というか、あぁなんでパペリオ持ってこなかったんだろうと
ちょっと悔しくなったくらい。
小指くらいの大きさのオリーブの種を彫ったものとか・・・
 象牙の透かし彫りとか・・・

なんでこんな細かすぎる物を作ったのかなぁ、という驚愕の品ばっかりだった!
ここはもう1回ゆっくり行ってみたいわ。
場内は中国人がほとんどで、まぁマナーも・・・という感じだったけれど
そんなことよりも、作品の精巧さに圧倒されっぱなしだったので問題なし!

(つづく)

2012-05-16

Taipei 2

台北2日めは、観光ツアーがあらかじめ付いていた。
自分の旅のプランというと、やはり一人気ままに
風の吹くまま、お気に召すままなのがベストだと思っていた。

今回、同僚と旅することになり
「こういうのもいいかも」と計画段階の時点で自然に思えた。
新たな価値観と言うか、今まで自分の規範に捉われすぎていたのかもしれない。
そういう気づきの意味でこの旅も収穫があった!

まず廊=お寺の行天宮へ。
当日は大雨。
にも拘わらず、商売の神様が祀ってあるというので
そんなことはお構いなしの大盛況。
台湾人の信心深さを目の当たりにできた。

お供え物もたくさん。
こういってはなんだけど、極採色が美しい。
思わずカメラの補正を強めにしてしまった。
場内は活気もあって不思議な空間。
屋根の上にいる鳳凰と竜。
そういえば、中国思想では竜の爪の数には決まりがあるそうで
5本爪は皇帝しか使えないとのこと。
なので、行天宮の竜は4本爪。
この爐いいなぁ。
 鼎の部分とか気になってしまう。
勿論てっぺんも!

写真からでもわかるように、本当に大雨で大変だった。
まぁ移動がツアーバスだったので、その点はラッキーだったけど。
その後「忠烈祠」へ。

衛兵交代などには、ほぼ興味がない・・・。
まぁツアーでなかったら来ないよなぁというところであった。

それでもやはり、大殿の中は豪華絢爛で
特に天井のテキスタイルは、英国のマナーハウスにあるような雰囲気で
思わずシャッターを切ってしまった。
これを見るだけでも価値はあったと思う。
ラベンダーとカモミールとでも言うべきなのか?という配色。
ドアノブもいちいちかわいいなぁ。
(つづく)

2012-05-07

Morrissey live at Ebisu the garden hall 2

(前回よりの続き)
今日は、前述のように日本公演最終日とあって
リピーターさんが多い印象。

恐らく中には全国をモリちゃんと一緒に
行脚した方もいろうかと思う。
ある程度の流れや段取りを含めた
「モリッシーの世界」を多くの人が
既に認識している空気がそこかしこに漂っていた。

にもかかわらず、なんとなく大人しい雰囲気も否めず。
自分は舞台上手の10列ほどで鑑賞していたのだが
やはり最前列などに比べると温度は格段に違う。
10列目なのに、だ。
すぐ後ろにいた女性は、開始30分で倒れていたのだが、
それはモリちゃんを見て失神というわけではなく、
立ちっぱなしで気分が悪くなったとのことだった!

それにしても改めて
朗々と歌い上げるその声は
The Smithsの時とさほど変わらないなぁ・・・。
世界に対する批判や皮肉と、たった一人の為に傾ける愛、
この青さが、たまらなく好きなんだと自己確認してしまった。

大人しいフロアの形勢逆転は
「Shoplifters of the World Unite」

うわー、この曲やるんかい、と会場のどよめきと言ったら!
言わずもがな、モリちゃんが「スミスの曲の中で一番好き」として名高い歌。
物販でもエコバッグ売っていて思わず買ってしまったわ。
アニヤ・ハインドマーチのエコバッグのスローガン
「I'm not A Plastic Bag」なんかよりも
(そういえばこのバッグ、未だに持って使っている人いるのかな)
このスローガンのバッグ持って買い物する方が痛快だよねー。

500days of Summerの非売品ピンバッチをつけてズーイ仕様。
この嗜好に気づくジョセフ・ゴードン・レヴィットみたいな人いるといいなぁw

ところで今日のモリちゃんは
どこか途中までご機嫌斜めであったようだ。

慣れない異国の地での生活疲れでもあったのだろうか、
少なくともヴィーガンで苦労しているのだろうか、
日本の水が軟質でせっかくの紅茶がまずいからなのだろうか、
Zeppで見たときよりも若干痩せているような気さえした。
シャツも1回しか投げなかったしなぁ。

PPLMGWIWでシンガロングを求めても、
思うような合唱が起こらなかったりしたので苦笑いしていたり
(そういえば、♪get  what i wantじゃなくて
 have what i wantって歌ってること多いなぁ)

MCで
「Every songs are・・・」と言いかけ
誰かが「Beautiful!」と叫ぶも
モリちゃんは「・・・Disgusting!」と言ったり
まぁその悪たれぶり、冴えていて微笑ましくなりました。

アンコール1曲めは・・・
私がものすごく聞きたかった「First of the gang to die」

あぁ一気にイギリス生活を思い出したわ!
このクリップ、本当によく見た!
グレイの空、まずい飯、レンガの家、アイスクリームバンのチャイム・・・
そんなことまで思い起こさせる自分内重要曲。

このクリップってモリッシーのライブの様式美を
余すところなく伝えている珠玉の出来だと思う。
必死にステージに上がろうとするラッズが何ともいいなぁ。

というわけでやっと生で聞けて感無量。
「Such a Silly boy」のところで、スクリーンに映っている
オスカー・ワイルドを指さしているのが、なんか愛おしかったわ。
あ、Who is Morrisseyのところを指していたのかも?自虐ネタ?

そしてオーラスは
神様、願いが通じた・・・
「Everyday Is Like Sunday」

たくさんいろいろなことを鮮やかに思い出させる曲だ・・・。
これもやっと聞けたー。
福島原発事故を思い起こさせるような歌詞ではあるけれど
(アルマゲンドン来い、海辺の街に原子爆弾落ちろはまずいだろうなぁ。
あとRadioheadの「No surprise」もそういう雰囲気あるね)

途中のピチカートなのか、マリンバのポロンポロンという音で
涙腺決壊してしまったよ。まさかこの音で泣くとは。

モリちゃんも丁寧にお辞儀を繰り返し、
「また絶対戻ってくるよ、ありがとうTOKYO、
あぁ泣いちゃった(tears)」と
奇跡的な言葉まで聞くことができた。

あー自分の中では、5年くらい前の
フジロックのThe Cureロバちゃんの
「何度もお辞儀でウルウル涙」を超えたわ。

20時くらいにライブが終わってしまったけれど、
一人で代官山、渋谷と歩きたくなってしまった。
昼間の豪雨が嘘のように、空気も夜空も澄んで
星は見えなかったけれど、すべてが美しく瞬き
魔法のようなライブだった。
当日のセットリストはこんな感じ。
1.let me kiss you
2.how soon is now?
3.don't make fun of daddy's voice
4.alma matters
5.you have killed me
6.people are the same everywhere
7.shoplifters of the world unite
8.i'm throwing my arms around paris
9.speedway
10.last night i dreamt that somebody loved me
11.you're the one for me fatty
12.when last i spoke to carol
13.action is my middle name
14.ouija board, ouija board
15.to give (the reason i live)
16.please, please, please let me get what i want
17.meat is murder
18.i will see you in far-off places
(encore)
first of the gang to die
everyday is like sunday

このグラストンベリーのライブを何度も見て思い出してしまっている。
またすぐに見たいなぁ。でももう会えないのかな。
そういうのもモリッシーらしくていいか、なんて思ったり。
次見るときは、このライブを超えれるのかな。

Nothing's changed
I still love you, oh, I still love you
...Only slightly, only slightly less than I used to, my love

2012-05-04

Morrissey live at Ebisu the garden hall 1

モリッシー再び。ZEPP東京でのライブ終了後、
幸せな余韻が続き、こりゃ永遠ものライブ、
記憶の上書きしたくないわ!という思いと裏腹に

もしかしたらサプライズあるのか?最終日だし・・・
とうんうんThe Smithsを聞きながら一思案。

いつもはサラッと聞いていた
「Hand in Glove」の
最後のI'll probably never see you againのところが
妙にひっかかり、
あぁもしかしたら絶対きっと今後見れないのかもしれないな、
と、自分でマインドコントロール。
気づいたら仕事中ファミマでチケットを発券していた!
恐るべし、モリッシー。
この詞がProbablyってところがポイントなんだよね。
8割9割の確率での「多分きっと」がProbably。
maybeやperhaps、possiblyだったらチケット買ってないぞw
受付番号400番台という、いいのか悪いのかという微妙な感じであったが、
とりあえず確保できたことに安堵し、
(絶対売り切れになっていると思っていた)
部内に戻ってカレンダー見たら、その日は出勤だった。気づけよ、自分!

まぁそんなわけで日本最終公演で東京追加公演の
恵比寿ガーデンホールへ行ってきた。
仕事帰りだったので、焦って行ったら、びっくりするくらいの長蛇の列。

当日券は売り切れ、ダフ屋のオヤジも「余ってない?」との声。
自分の後ろにいた女性が
「うわーこんなに人気あるとは知らなかった」と呟いていたのが
ものすごい印象的だった。
まるで秘密結社(モリちゃん言うところの集団万引き連合会か)のように
地下に根を張っているようなファンが一同に介する光景は
なんだか奇妙でもあり嬉しくもあり。

まぁそんな感じだったのだが、
恵比寿ガーデンホール、このハコに来るのは
かれこれ15年ぶりくらい。

最後に見たのは
Lo-fidelity allstarsAFDのジョイントライブだったと記憶しているが、
(久々聞いたが懐かしすぎて泣けた)
とにかくここは音響から運営から何から大嫌いで
できればここでのライブはなるべく行かないようにしている。
先日のHostess weekenderもここと知って断念しました。

なので、モリッシーのためなら!と一肌脱いだが、
やはり相変わらずのクソでした。15年経ってもクソはクソです。

そんなわけで、開演ギリギリに会場に入り、
例のNY dollsの映像のタイミングをみなさんわかってらっしゃる。

鈴なりが一斉に色めき立って
ウォーという歓声と共にモリちゃん登場。
バックバンドの皆さん(一人除く)、黄色のボクサーショーツ一張羅で登場、
モリちゃん第一声「僕の庭へようこそ」と英語でごあいさつ。
(恵比寿ガーデンホールの唯一の良かった点)
そのあと日本語で「どーもどーもどーも」
お前は高橋圭三か、と思った瞬間
1曲目「Let me kiss you」

わー、Zeppの時とまた違うオーダー組んできた。

そういえば1か月くらい前に
今はノエル・ギャラガーの専属カメラマンである
ローレンス・ワトソン写真展のレセプションに行き
実際に彼と話すことができたのだが、

モリッシーは一緒に仕事をした中で最も印象的なひとりであり
彼は常に驚かす何かを考えていてアイデアが豊富で、
決して予定調和な人ではない、と語っていたのがとても印象的であった。

今日のライブも「予定調和大嫌い」な
気まぐれモリちゃん炸裂か、ということで自分の胸もドキドキしっぱなし。

1曲目終了後に、後ろのスクリーンに現われたのは

オスカー・ワイルドの肖像画。それに吹き出しを付けて
サヴォン風のフォントで「WHO IS MORRISSEY?」

こう来たかー、ベタだけど、こう来たかー!
そして2曲目、How soon is now?
こう来たかー!

(長いのでつづく)