2012-05-07

Morrissey live at Ebisu the garden hall 2

(前回よりの続き)
今日は、前述のように日本公演最終日とあって
リピーターさんが多い印象。

恐らく中には全国をモリちゃんと一緒に
行脚した方もいろうかと思う。
ある程度の流れや段取りを含めた
「モリッシーの世界」を多くの人が
既に認識している空気がそこかしこに漂っていた。

にもかかわらず、なんとなく大人しい雰囲気も否めず。
自分は舞台上手の10列ほどで鑑賞していたのだが
やはり最前列などに比べると温度は格段に違う。
10列目なのに、だ。
すぐ後ろにいた女性は、開始30分で倒れていたのだが、
それはモリちゃんを見て失神というわけではなく、
立ちっぱなしで気分が悪くなったとのことだった!

それにしても改めて
朗々と歌い上げるその声は
The Smithsの時とさほど変わらないなぁ・・・。
世界に対する批判や皮肉と、たった一人の為に傾ける愛、
この青さが、たまらなく好きなんだと自己確認してしまった。

大人しいフロアの形勢逆転は
「Shoplifters of the World Unite」

うわー、この曲やるんかい、と会場のどよめきと言ったら!
言わずもがな、モリちゃんが「スミスの曲の中で一番好き」として名高い歌。
物販でもエコバッグ売っていて思わず買ってしまったわ。
アニヤ・ハインドマーチのエコバッグのスローガン
「I'm not A Plastic Bag」なんかよりも
(そういえばこのバッグ、未だに持って使っている人いるのかな)
このスローガンのバッグ持って買い物する方が痛快だよねー。

500days of Summerの非売品ピンバッチをつけてズーイ仕様。
この嗜好に気づくジョセフ・ゴードン・レヴィットみたいな人いるといいなぁw

ところで今日のモリちゃんは
どこか途中までご機嫌斜めであったようだ。

慣れない異国の地での生活疲れでもあったのだろうか、
少なくともヴィーガンで苦労しているのだろうか、
日本の水が軟質でせっかくの紅茶がまずいからなのだろうか、
Zeppで見たときよりも若干痩せているような気さえした。
シャツも1回しか投げなかったしなぁ。

PPLMGWIWでシンガロングを求めても、
思うような合唱が起こらなかったりしたので苦笑いしていたり
(そういえば、♪get  what i wantじゃなくて
 have what i wantって歌ってること多いなぁ)

MCで
「Every songs are・・・」と言いかけ
誰かが「Beautiful!」と叫ぶも
モリちゃんは「・・・Disgusting!」と言ったり
まぁその悪たれぶり、冴えていて微笑ましくなりました。

アンコール1曲めは・・・
私がものすごく聞きたかった「First of the gang to die」

あぁ一気にイギリス生活を思い出したわ!
このクリップ、本当によく見た!
グレイの空、まずい飯、レンガの家、アイスクリームバンのチャイム・・・
そんなことまで思い起こさせる自分内重要曲。

このクリップってモリッシーのライブの様式美を
余すところなく伝えている珠玉の出来だと思う。
必死にステージに上がろうとするラッズが何ともいいなぁ。

というわけでやっと生で聞けて感無量。
「Such a Silly boy」のところで、スクリーンに映っている
オスカー・ワイルドを指さしているのが、なんか愛おしかったわ。
あ、Who is Morrisseyのところを指していたのかも?自虐ネタ?

そしてオーラスは
神様、願いが通じた・・・
「Everyday Is Like Sunday」

たくさんいろいろなことを鮮やかに思い出させる曲だ・・・。
これもやっと聞けたー。
福島原発事故を思い起こさせるような歌詞ではあるけれど
(アルマゲンドン来い、海辺の街に原子爆弾落ちろはまずいだろうなぁ。
あとRadioheadの「No surprise」もそういう雰囲気あるね)

途中のピチカートなのか、マリンバのポロンポロンという音で
涙腺決壊してしまったよ。まさかこの音で泣くとは。

モリちゃんも丁寧にお辞儀を繰り返し、
「また絶対戻ってくるよ、ありがとうTOKYO、
あぁ泣いちゃった(tears)」と
奇跡的な言葉まで聞くことができた。

あー自分の中では、5年くらい前の
フジロックのThe Cureロバちゃんの
「何度もお辞儀でウルウル涙」を超えたわ。

20時くらいにライブが終わってしまったけれど、
一人で代官山、渋谷と歩きたくなってしまった。
昼間の豪雨が嘘のように、空気も夜空も澄んで
星は見えなかったけれど、すべてが美しく瞬き
魔法のようなライブだった。
当日のセットリストはこんな感じ。
1.let me kiss you
2.how soon is now?
3.don't make fun of daddy's voice
4.alma matters
5.you have killed me
6.people are the same everywhere
7.shoplifters of the world unite
8.i'm throwing my arms around paris
9.speedway
10.last night i dreamt that somebody loved me
11.you're the one for me fatty
12.when last i spoke to carol
13.action is my middle name
14.ouija board, ouija board
15.to give (the reason i live)
16.please, please, please let me get what i want
17.meat is murder
18.i will see you in far-off places
(encore)
first of the gang to die
everyday is like sunday

このグラストンベリーのライブを何度も見て思い出してしまっている。
またすぐに見たいなぁ。でももう会えないのかな。
そういうのもモリッシーらしくていいか、なんて思ったり。
次見るときは、このライブを超えれるのかな。

Nothing's changed
I still love you, oh, I still love you
...Only slightly, only slightly less than I used to, my love

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