2012-07-05

The Amazing Spider-Man

「アメージング・スパイダーマン」を見に行ってきた。
監督マーク・ウェブ、出演アンドリュー・ガーフィールド、 エマ・ストーン、
そしてリス・エヴァンスと 彼らが携わっていた作品は、ほぼ好き!
その反面、今なぜスパイダーマン?
サム・ライミの3部作は最高だっただけに、これ以上やることがあるのか?
しかもアメコミなのに、どこかUK色濃い布陣で どうするんだろうか・・・。
 一抹の不安。
 まぁでも水曜日なので、3Dメガネ入れて1400円で鑑賞。
 映画を見ていて常々思うのだが、
いくら俳優が素晴らしい演技をしたところで、
 結局評価の出来云々は監督の腕に委ねられている。  
サントラ、衣装、インテリア、カメラアングル、
 編集処理、 脚本、脚色、それぞれの役割があっても、だ。
 そういう意味で言うと・・・  マーク・ウェブ監督、ちょっと辛かったなぁ。
 というか、どうしてもどうしてもサム・ライミと比べちゃうんだよなぁ。
***********
 私は「死霊のはらわた」も勿論好きなんだけど、 「ダークマン」!
  あの作品が本当に大好きで大好きで DVDがない時代にVHSで買ったほどだ。
(その後DVDで買いなおした)
 リアルタイムで彼の作品を見たのがこれだったので、  
以来、駄作だろうがなんだろうが、ずっと追っかけている監督の一人である。
  彼の十八番である地を這うようなシェイキーカム
 
真面目にやってても、どうもおかしい、
 怖くてグロイのに独特の間の面白さがトリッキー、
  といったまぁカルト監督の一人だったと思う。
 ブライアン・デ・パルマの継承者なのかなぁと思っていたら
 「スパイダーマン3部作」でいきなり大御所になってしまった。

といっても、スパイダーマン3部作もサム・ライミらしさというのかなぁ、
盟友ブルース・キャンベルが出ているだけで、やっぱり嬉しいし
 (3になるにつれ出番が多くなっているのも嬉しいw)

例えば、わざとらしい演出をわざとやるというか
ダサさの塩梅が上手だったんだよねぇ。
 
こういうのってお約束じゃない?   ドリフ的というか。

 マーク・ウェブ版はやはりスタイリッシュなんだよねぇ。
   「500日のサマー」でのthe Smithsの引用やディズニー風ミュージカルシーンとか
(「モテキ」でパクってたようですね)
    

監督2作目がスパイダーマンは、 どうもそぐわないなぁとしか思えなかった。
もったいない。

 マーク・ウェブの作品で傑作なの
ダニエル・パウターの「Bad day」だと思うんだけど
ボーイ・ミーツ・ガールものを撮らせたら、
次世代のリチャード・リンクレーターとか、
キャメロン・クロウとかに 成り得る可能性があると思うんだけどな。
 そういうのを撮ってほしいと願ってやまない。

  「アメージング・スパイダーマン」には
 一瞬彼らしいショットがあるのですが  
(そのシーンにかかるのはColdplay「Til Kingdom Come」)

  そこの部分は、映画のハイライトと言っても過言ではないほど
    とても美しく穏やかな光景だと思いました。

  と、ピーターの自室にマーク・ゴンザレスのポスターがあったり、
    ヒッチコックの「裏窓」のポスターなんかもあったんだけど、
  ここは完全に彼の領域なのかなぁ。

   そういえば、サム・ライミもヒッチコックに敬意を表して
撮影中はずーっとスーツ姿なんだよね。
ちなみに大人の事情でピーターが使用しているスマホは
ソニエリの「Xperia」でしたw      

最後に、リス・エヴァンスについてひとこと。
SFAのクリップ「Hometown Unicorn」に出ていた時から
見続けていたのだけど、
大スクリーンで会うのは本当に久々。
 にしても、トカゲに変身だなんてなぁ・・・。 とほほー。
  (ここの設定もどことなくサム・ライミのダークマンっぽい)

  こんな気持ちは、デビュー作から惰性で見ていたレイフ・ファインズが
ハリポタで「スケキヨ」まがいをやったとき以来!
最後はどことなく「ヒューマンネイチャ」の原始人ぽく
脱ぎ脱ぎ俳優の面目もあった(ビール腹)のが救いだったわ。 

ちなみにスパイダーマンはもう続編公開は決定してるけど
本国ではどうなのかなぁ・・・。 気になるところ。
 マーク・ウェブ監督の次作に期待。 これで消えないでほしいなぁ、本当に。

0 comments:

Post a Comment