2016-01-31

2015年 有馬記念観戦記 完結編

(前回よりの続き)
2015年中央競馬のすべてのレースが終わり、
「まつり」ばやしが鳴る方へ行ってみると、
サブちゃんが「まつり」フルコーラス熱唱!
 
キタサンブラックは3着でしたが、
ゴールドアクターとゴールドシップを労ってとのこと。


思えば、2014年有馬記念の日は、
サブちゃんが紅白卒業してから2年連続、
図らずも演歌の大御所を拝めたのは、単純に素直に嬉しい。
セントライト記念も(ブライトエンブレムで玉砕)
菊花賞も(マッサビエルで玉砕)、この有馬も買えなかったけど!
 
そして、ゴールドシップの引退式。
この日は大変寒く、
当然陽がとっぷり暮れ、紺色の空の下で待機。
朝背中に貼ったカイロもぬるくなり、あげく冷たい風が吹き付け、
今思えばヘルニアが悪化した原因はこれか!と断言できますが、
やはり稀代の名馬、ゴールドシップの引退式は見なくては!
好きとか嫌いとかそういう次元を超えた馬だから!
 
ビーグルクルーの「My Hero」という曲にのって登場。
この曲は日ハムの中田翔選手のテーマソング。
なんでも小林オーナーが、ゴールドシップは中田翔に似ているから!
で選曲したとのことでした。
 
 
【ずっとお前に助けられた分 俺らが助ける番だね
豪快な夢を見せてくれ エールを送るよMy Heroへ
勝利を目指して歩いてる 負けるはずないと信じてる
ド派手な夢の放物線を見せて さぁ始まるSHOW TIME】
 
この歌詞、直球でいいね!

 
ゴールドシップと今浪厩務員、北村調教助手が
小林オーナー、須貝調教師、内田騎手、横山典騎手、岩田騎手、
出口牧場の出口さんの前を通って、ターフを歩き始めました。
その瞬間、今浪厩務員の表情が・・・
ゴルシも心なしか目がうるうるしてるような・・・
 たくさんの人に見守られて、芝コースを歩くゴルシ。
 私自身は、馬券の相性が悪くて泣かされっぱなしでしたが
それでも憎めない、本当に万人に愛されていた名馬でしたね・・・
 
稀代のアイドルホース、可愛くて強くて気性難の個性派、
彼を超える馬が出るとしたら
それはきっと彼の仔なのかもしれない・・・。
 
引退式告知の写真は
2015年春天の横典さん写真だったけれど
お疲れさまの写真は、
内田さんの2012年有馬が使われていたのにも、ぐっときました。
 
新たな船出、いつまでも長生きでいますように、ゴールドシップ!
 
こうして2016年の中央競馬は大団円となりました。
 
その後のわたくしは、東京大賞典、中山金杯を当て幸先の良い年!
と思いきや、その後ぱったり・・・の通常運転で、ぽかーんの日々。
11か月後は左団扇で笑えますように!と願ってやみません。
 
それではまた11か月後!
 
(了)



2016-01-30

2015年 有馬記念観戦記 その4

(前回よりの続き)
というわけで、ダービーフィズ、ラストインパクト、ゴールドアクターを
買うのは、すんなり決まりました。
そして、3着まで入りそうな馬を真剣に考え、導き出したのがこの2頭!

まずは馬番12のリアファル(3番人気)
「7-12」なので脊髄反射で買いましたが、
若駒がどれだけ古馬に迫れるのか、という期待もこめて!
そして今年はやっぱり「デムルメ」だよねぇ、
ルメールのリアファル買ったら、デムーロも!

ということで、サウンズオブアース(5番人気)
意外にも5番人気。
オッズを見て(10.5)、なかなかおいしいのでは?とドキドキしました。
サウンズオブアースは、来ると思わせて来ないことが多いけど
デムーロが本気出しそうな予感がしたので迷わずボックスへ。


本当はアドマイヤデウス(11番人気)も
ヒットザターゲット(13番人気)も
いい枠を引き当てたのもあり、来そうな雰囲気濃厚で
最後の最後まで悩みまくりましたが、結局この馬券で勝負!


そして、なんか戸崎騎手が調子良過ぎるのが
本当に気になっちゃって気になっちゃって、
慌ててルージュバック(6番人気)の単複100円買い足し!
ルージュバックのパドックはご機嫌でした。

そしてレースへ・・・
もう物凄い人で、ターフも何も見えず!

お隣にいた方が、デジカメの液晶画面をかざしていたので
その画面を見てレースを見守りました。
結果!

ゴールドアクターきたー!!!
真っ先に思ったのは「え?まさか?」で
後からじわじわと嬉しさが込み上げきました。

おめでとう、ゴールドアクターと吉田隼人騎手!

なんとなくこう言ってはなんですが
ゴールドアクター強かったですし、勝って文句なしだけれど
どうも「うーん・・・」というような、
ざわめきが発生していたのは否めない。

競馬の世界に「たられば」は禁句だけれども
ラブリーデイだったら、誰が乗っても、やっぱり強いな!
キタサンブラックだったら、「祭り」再び!
サウンズオブアースだったら、今年はデムーロだよな!
リアファルだったら、デムーロに負けじとルメールかよ!
ゴールドシップだったら・・・の空気はどうだったのだろう?

オグリキャップのような、トウカイテイオーのような感じだったのかな?

ゴールドシップが、まくって行った時は、(全く見えなかったけれど)
それこそ中山全体が大きく揺れて、
「きたーーーーー」という声の地響きと深い「うねり」の坩堝で
それこそ「有馬の夢」と「最後の夢」を
みんなで共有するような一体感、高揚感。

前年度のジェンティルドンナも「同じ境遇」だったけれど
その歓声の熱量は、到底彼女の比ではなかったことを記しておこう。

 
 
最後のレースを終えたゴールドシップの「はなみち」。
怪我なく無事に戻って帰ってきた姿に
(本当に白くなったなぁ)馬券は買っていなくとも
今浪厩務員の姿を見て、じーんとしてしまいました。
よくやったよ、おつかれさま!
 
そして馬券の結果!
あーなんで馬連買わなかったんだとか
もっと厚めで!とかいろいろありましたが、
とりあえず結果【プラス5600円】で終了!
 
2014年の有馬記念はジャスタウェイに泣きましたが
2015年は美登利寿司でお祝い!
2015年「がんばれ!」で負けたレースは
上の写真のように、沢山あれど、
そしてやっぱり回収できなかったけれど、
有馬記念を勝てたのは本当に嬉しいもんです、はい。
終わりよければすべてよし!
 
 
その後、Mさんと地下に行き
落ちている馬券を見ながら
(12のリアファル軸の3連単が多かった、嗚呼)
ビールを飲み、中山最終のハッピーエンドCを買わずに
モニターでまったり鑑賞。
 
最後もやっぱり
「デムーロルメールのワンツーで終わりかい!」の
ツッコミが冴えわたる、そんな2015年でした。
(ファイナルSも、やりませんでした!)
 
Mさんと談笑していると
ふと、「まつり」ばやしが、聞こえてきました・・・
というわけで、とっぷり陽が暮れた馬場正面へ行くことにしました。
 
(完結編に続く)

2016-01-29

2015年 有馬記念観戦記 その3

さて「2015年 有馬記念観戦記」と銘打ちましたが、
その3にして、ようやく本題です!
第60回有馬記念!
 
2015年も前年に引き続き、公開枠順組み合わせ。
「早い者勝ち」の内枠集中のクレーム多数で、
より公正さを極めた方式が採用されたのは喜ばしくも予想が難しい!

やはり注目は、このレースで引退してしまう
GⅠ6勝の最強芦毛馬ゴールドシップ!

ゴルシもやっぱりこれが最後だとわかっているような表情で
今浪厩務員共々どこか寂しげな雰囲気でした。

さて、2015年最後の勝負、有馬記念!
私は買おうと心に決めた馬が3頭いました。
まずは田辺騎手のダービーフィズ!(しんがり16番人気!)

JC(しんがり18番人気!)では買わなかったのですが、
伏兵の匂いがプンプンし、そして結果は悪くなかったの9着!
ゴルシより着順上だったぞい。
(JCレース後にゴルシに追われるダービフィズと田辺氏)
人気がない時の田辺裕信騎手には今年何度も救われたので・・・
と思ったらば!
えええええ!

でも大野騎手にもこの1年
サウンドトゥルーやホワイトフーガで救ってもらったしなぁ!
(ダート馬だけど・・・)

そしてJCでも本命にしていたラストインパクト!(9番人気)
 
JCは7番人気で最後の直線を駆け抜け、
正直勝った!さすがムーア御大!
周りの方たちとハイタッチしたもんです!
しかし、結果はクビ差で2着!ショウナンパンドラ買ってなかった!
あまりのダブルショックに五郎丸見る余裕もなかったわ!
 
なので、リベンジの有馬記念、
ラストのマツパク、というのもあり絶好の2枠3番!
菱田騎手だけが、むむむ、という感じですが、
よく考えたら昨年もラストインパクト買ってたなぁで今年もすんなり!

ラスト有馬のマツパクさん「ゆうじくん、頼むぞ」

そしてこの1年、例年より深く競馬を見続け
枠順が出る前から、本命にしようと思っていた馬がいました。
その馬が「4枠7番」に入ったらいいなぁと思っていて・・・。
で、入りますように・・・と願ったら、見事通じまして!

「その馬」とは、
じゃない方のゴールド、引退しない方のゴールド、
ゴールドアクター(8番人気)

競馬のやり方や見方は様々ですが、
私なりの自分ルールでいうと誕生日が7月12日ということもあり、
ついつい本命の馬が「7」もしくは「12」に入ると
「7-12」の誕生日馬券を買ってしまうわけで。

まぁそれはさておき、
勿論、前走のアルゼンチン共和国杯、
前々走のオクトーバーSの連勝という理由も大いにあり。

少し話が横道に逸れますが
競馬の写真を頑張ろうと思った原動力は後藤浩輝騎手の死が大きく、
とりわけ引退式の日は忘れられません。

2015年4月5日中山。
あの日は花曇りで、ときおり空から涙雨。
準メインレースの「伏竜S」は
ブチコが関東初登場で、パドックは鈴なり。

全種類の毛色が一斉に走るレースとしても注目されていましたが
特筆すべきは、ブチコちゃん(6着)以外にも
後に重賞勝ちする馬が4頭もいたんですね!
武蔵野S他重賞3勝とダートの天下取りしそうな勢いのノンコノユメ(5着)
JBCレディスCで女王になったホワイトフーガ(7着)
芝に転向し、神戸新聞杯を優勝したリアファル(2着)
レパードSで優勝したけれど、夭逝してしまったクロスクリーガー(1着)
奇しくも、このレース後に覚醒したのが不思議!

そしてメインレースのダービー卿CT。
初めての重賞挑戦、みどりのモーリス!
 
他の追随を許さない圧勝のレース!
4月の時点で、
モーリスが安田記念に照準を合わせていることは知っていたけれど、
そのレースを勝ち、MCSも勝ち、国内GⅠ2勝、
さらに香港でも勝ち「世界のモーリス」になるだなんて、
1月、1000万条件を走っていた馬が、12月まで負けなしで
年度代表馬になるだなんて、想像もできなかった。


2015年4月5日中山。
涙雨が止んだのに、パドックに集まった人の涙が止まらず、
騎手の皆さんが笑顔で遺影を胴上げするだなんて、想像もできなかった。

想像が現実になって、日々が道が続いて、
2015年最後の競馬の日、
有馬記念でさて本命を、どの馬にしようかと考えた時に
「マイラッキーホース」のモーリスとの共通点
スクリーンヒーロー産駒で2015年レース負けなし
これは何かの啓示?と賭けてみたくなったのです。

ただ一片の不安としては、吉田隼人騎手。
迷ったら騎手で買うことも多いのですが・・・・

正直、買うのは、春の中京でのマーブルケーキ以来!
(ブチコちゃんのおねえちゃんです)
どうかなぁと思いつつも
やっぱり「絶対はない」のが競馬のいいところなので
快くマークシートを塗りました。

(つづく)