2011-05-22

Alone in Kyoto 3

京都2日目。
早起きしてそそくさと身支度を整え、いざ外へ。
昨日の小雨が嘘のような晴天。
向かう先は初訪問の宇治。なかなか行きたくても行けなかったので万感の思い。
電車に乗って約30分ほどで宇治に到着。


上空はなぜだかヘリコプターが飛びっぱなしだった。
きっと東北へ向かう自衛隊のものだったかもしれない。
後世にわたる超ベストセラー本「源氏物語」のクライマックスの舞台は
そういえば宇治だったよな(宇治十帖)、ってことで紫式部の像が川べりにありました。
いわずもがな「源氏物語」は古典の授業とか受験勉強で散々読まされたけれど、
未だに覚えているのは、牛車争いに負けて云々の葵の上の話だけだw

初宇治来訪ですが、どうしても平等院に行きたくてね・・・

平等院に向かう参道。
早朝なのと、このご時世のせいなのか誰も居ない。
そうして歩き進んでいくと・・・

おおおお!!10円玉の裏のやつ!
1052年建立なのに、この美しいシンメトリーといったら!

平等院鳳凰堂ってくらいなので勿論鳳凰が屋根にいた。
鳳凰堂(阿弥陀堂)の拝観は時間制でガイドさんの説明つき。
やっと人が15人ほど集まってきた。(それでも全然少ないらしい)
鳳凰堂の中には定朝の阿弥陀如来(国宝)があり、
その周りを軽やかに浮遊する雲中供養菩薩が舞い踊っているというゴージャスなお堂。

仏教が衰え、これからは悪がはびこるという末法思想が
流行していた平安末期。
そんな不安な心の拠り所を「極楽浄土」の再現という形で
建立されたのが平等院なわけで。
金と力にモノを言わせた藤原一族だけあって
貴族の一流の審美眼がそこかしこに感じられたわ。

高さ2.7メートルの阿弥陀如来坐像、
藤原時代を代表する仏師、定朝の作なんだけど、
上記の混乱の世の中での渾身の作品ということで、表情も穏やか。
お堂に入らなくても顔が拝むことができる!
ありがたやー。

雲中供養菩薩はフワフワの雲に乗っていて
楽器を奏でていたりポージング決めたりしているんだけど、
いやぁ表情といい本当に穏やかでね、
鳳翔館と呼ばれる宝物館で(ここ本当にすごい!)
お気に入りの菩薩さま、たくさん見つけることができました。
おかげで全52体がプリントされているトランプとか
絵葉書とかかなり買い込んでしまったよw

ちなみに私が好きなのは(会員番号)南26号。
この雲の「たなびき加減」とシンバル持つ菩薩さま!

そうそう、平等院の鐘楼も国宝なんだけど、
これって60円切手の図柄のやつだったのね!
小さいとき、よく文通してたからこの切手たくさん使ってたなぁ。ナツカシス。


平等院は、もうどこの写真撮っても
フォトジェニックというかさ、絵になるわー。
いやぁ眼福。ここは、程好い気品が溢れてると思いましたわ。

もちろん御朱印も頂きました。

勿論、阿弥陀如来!朱肉の色にも品のよさを感じます。

とまぁしっかり平等院を堪能して、次なる場所へ移動。
(つづく)






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