2014-06-08

taicoclub2014 part3 Panda Bear Live

さて本命のPanda Bear(Noah Lennox)
まさかのグラミー賞受賞おめでとう。
このインタビューは興味深い!(日本語字幕あり)

満員御礼のサカナクションが終わったら、オーディエンスの波が
ザザーッといなくなり、残った人が20人くらいだった!!!
引き潮、すさまじすぎ。

そんな中でも、Pandaさん、おぉ普通に自らサウンドチェックしてる!
ラベンハム(かな?)のキルティングジャケット着用。
誰が言ったか米国インディー界の福山雅治w
今日もかっこいいですねぇ。しかし、ちょっと太ったかしら?

 
舞台下手を見ると、あれーどっかで見たことあるような人が。
おぉ、Danny Perezじゃないですか!

Animal Collective(以下AC)のクリップなどを手掛けている映像作家。

初期ACの「Who Could Win A Rubbit」(パンダが亀!)からしてキ印炸裂。
ドギツイ表現が得意で
「てんかん起こしそうな」クリップばっかり作っているお方。

Summertime clothes」「today's supernatural」そして
数年前に「ODDSAC」という映画を作って、音楽担当はもちろんAC。
リスボン在住のPandaは映画のプレミアにも来なかったし、
あまり接点ないのかなぁと思ってたら・・・
まさか同行していたとは!!!
となると、不思議なビジュアルが見れるとか?期待大!

にしても、2年前のtaicoでは
AC「Centipede Hz」をいち早く耳にすることができた。
彼らはライブで新曲を演奏し続け、後にそれがレコードとなるのが通例。
Pandaも、3年ぶりに新しいアルバム「Panda Bear Meets the Grim Reaper」
(パンダベア、死神と会う)をリリース予定。
最近のツアーだと新曲を披露しまくっているというので、
ちょっとドキドキしてきたわ。

「Hey everybody」という控えめな挨拶から始まり
(このシャイな感じがよい)
箱の中に納めてあるKorgのサンプラーをチューニング。
ドラムやギターを持たないPandaは新鮮。

1曲目、のっけから新曲「Sequential Circuits」披露。


いきなりドラムンベース!!!おぉぉぉ!!!!
そしてキター!!! グロ映像!!!
何事もないように淡々と演奏しているPanda!!!

その後も立て続けに新曲披露。
「Day after day(仮)」の後に披露された「Boys Latin」
Dark Cloud(仮)」



Kraftwerk「Autobahn」Grimes「Genesis」 のような
シンセベースが心地よい佳曲。
we dont have a sec to think because we dont appreciate our thinking cause
こういう普遍的な歌詞が彼の真骨頂。

「Person Pitch」はブライアン・ウィルソンやジョー・ミーク直球サウンド、
「Tomboy」はミニマル・テクノ寄りになって、チルアウト度倍増。
「Pandabear meets~」は少しトライバル入ってそうな予感。

Pandaの魅力は、ずばりあの声。(と、へたくそなドラム)
合唱団入っていただけあって、ハーモニー重視なのはもちろん、
重なりが最大公約数でカキンとはまるような声の置き方。
どこまでも伸びやかな声が何重にも重なって木霊となる。
taicoのシチュエーションにピッタリ合ってるなぁと改めて思ったわ。

名曲「Last night at the Jetty」も披露。
よく考えたら、Panda単独って自分は初めてだった。
ACも勿論いいんだけど
「Centipede Hz」はPandaのペンによる曲が、たった2曲だけで
コーラスワークも減らされてしまい、
なんだかACの終焉も近いのかなぁなんて思ったりもしたもんで。

個人的にグッと胸をわしづかみにされたのは
新曲の「Tropic of Cancer(仮)」



これ、昨年の時点で聞いたことがあるんだけど、
サンプリングしているのが、
チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」の
パ・ド・ドゥ」(pas de deux)なんだよなー。

♪ソーファミレドーシラソーと順に音階が降りていくだけの
単純なメロディなのに、なぜか泣ける。
冒頭のハープのところを、ループさせてます。
このアルペジオが、本当に美しい・・・。

続いて披露された「Down blow(仮)」のサンプリングも
なんと「くるみ割り人形」の「花のワルツ」の冒頭のハープソロ!!!

BPMを相当上げてループさせてるようですが、
Pandaの娘がバレエやってんのかなぁ、としか思えないチョイス。
ジャーナリストは、そこのところ取材してほしいなぁ。
単純に自分が知りたいだけなんだけどねw

新曲「Principe Real(仮)」は、一聴したところ、
Daft Punkと一緒にコラボした「Doin' It Right」とビートが全く一緒で
派生した別の曲になっているように感じましたが。どうでしょうか?

にしても、このステージ、
終始ストロボフラッシュが激しすぎて、正直気分悪くなりましたw

花火大会と一緒で、クライマックスほど派手になるのは万国共通。
照明、ゲロ映像の連続コンボラッシュでお腹いっぱい!


 
 
Danny Perezにお礼を言って、へんてこな夢から醒めたようなエンディング。
奇妙で奇天烈。
いやー、さすがPandaのソロだと自由度が高すぎ。
早くアルバムが聞きたいなぁ。発売日未定だけど。
 
Setlistを一応まとめてみましたが、新曲は現時点で仮のタイトル。
(追記 5th/Jan/2015/ 赤字タイトルで確定しました)
 
1 Sequential Circuits(new) aka "Make Believe"
2 Crosswords (new) aka "Day after day"
3 Boys Latin (new) aka "Dark Cloud"
4 Last night at the Jetty
5 Tropic of Cancer (new) aka "Can't come back"
6   Untying the Knot (new) aka "Down Blow"
7   The Peakness
8   Principe Real (new)
9   Selfish Gene (new)  aka"Fill Those Space "
 
改めて新曲やりすぎ!!! 既発曲2曲のみ!!!
 
お客さんに全く媚びてないところ、流石でした!
(他の都市で演奏していたsurfer's hymn聞きたかったなぁ・・・)

追記:(13/Jun/2014)

海外の熱心なファンより曲名が異なる等の指摘を承り、一部修正しました。
(わざわざメキシコからありがとう!)

また7曲目に演奏した「The Peakness」は
Keep(AnCoの学生時代の友達がデザイナーのスニーカーブランド)で
AnCo用の靴を作成した際に、提供したカセットテープの中の曲です。
今までライブで披露されたことがなく、全世界初お披露目とのこと。

追記:(05/Jan2015)

6曲目に演奏した「Untying the Knot」はEP「Mr.Noah」に、
その他の新曲は「Panda Bear Meets the Grim Reaper」に収録決定です。
 

0 comments:

Post a Comment