行き先は、大概旅行中に考えることが多い。
昨年の秋にヨーロッパを旅行している間に
何となく漠然と次は京都かな、とロンドンで思った。
ただ、その一方で、
行ったことのない場所がいいなぁというのも
当然とあり(京都っていつでも行けるしなぁ)
いろいろ考えた結果、未開の地の北陸、石川にすることにした。
まぁ会社の先輩が金沢に5年赴任していて、話を聞いたら
なかなかよいのではないのかとも思ったのだけど。
2月中に計画をしていたのだが
体調不良などで、満を持しての出発、2泊3日。
仕事を終えた後に、夜行バスに飛び乗る。
行き先は、福井。そこから石川に入ろうという旅程。
にしても、バスに10時間近く乗るとは・・・
というか気づけよ、という感じだが。
ハワイ行けるじゃないか!
寝ぼけ眼のよくわからない状態で撮った写真。
多分午前4時くらい。
本当に、ここどこですか?
(富山と新潟にまたがるSAらしい)
23時に新宿を出て、翌朝9時に福井到着。
ここから永平寺へ。
福井駅に到着。駅にこんなものがあった。
・・・・・。
えちぜん鉄道というローカル線に乗って
永平寺口まで。
のどかな風景が拡がって、まどろんでしまう。
そうそう、今回の旅のテーマ(?)は、のんびりというか、人のいないところに行きたいなぁと。
山とか森とか、ひっそりした場所でチルアウトというか・・・。
毎日、忙殺されることが多いから、チューニングが必要。
えちぜん鉄道の車内には、バスガイドならぬ
車内ガイドさんがいた。こんなの見たことない。新鮮だったな。
乗客がほとんど地元の人だから、挨拶や世間話とかしてたし!
そうして「永平寺口駅」へ到着。
あぁこういう雰囲気いいなぁ。
「Middle of nowhere」
でも、ここからどうやって永平寺まで行くのかな?
簡単に歩いて行けるとばかり思っていたのだけど、
駅員さんが「歩くのは無理ですよ、2時間くらいかかるから!」
と言われて、うわ、どうしようと思ったw
そりゃそうだよなー、山の上にあるもんなぁ。
「あと30分でバス来るので、温かい待合室でどうぞー」
と促される。
このオノマトペ、初めて見たわ。
警報音がなったら、じゃ駄目なのか。
敢えて「ジャンジャン」言いたいだけなのか。
しかしジャンジャンって言ったら、パチンコか小劇場だよなぁ。
(正しくはジァン・ジァンか)
そうしてバスに乗って、永平寺に到着。
朝10時頃。
人がほとんどいなくて、静かだったけれど
何というか神々しさみたいなものは皆無。
まぁ、修行の場だから、というのもあるけれど。
永平寺は、曹洞宗の大本山。
私の実家は曹洞宗なので、ここは来て見たかったんだよなぁ。
まぁ語弊はあるだろうけれど、ひたすら座禅、座禅の宗派。
永平寺には実際に修行僧がいて、ちゃんと解説をしてくれる。
写真は撮ってもいいけれど、
修行僧には絶対にカメラを向けないでください、とか。
御朱印帳を預けて、スリッパに履き替える。
真っ先に目に入ったのが、傘松閣(さんしょうかく)と呼ばれる大広間。
天井画が凝っている!
そうして廊下を抜けると
階段の回廊があった。
趣きありまくりだなぁ。ちょっと奈良の長谷寺を思い出した。
昭和初期に建て替えられたというけれど、
何人もの修行僧が、ここを行き来したんだろうなぁ。
つづく
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