2012-06-28

2012 交流戦 ロッテVS阪神 観戦記

字を追ってばかり、文章を書いてばかりの仕事だと
時に煮詰まって無性に叫びたくなる。
なので叫んでいても許される野球観戦に行きたくなる。
(まぁ仕事中、野球中継見てるんだけどさ・・・)
というわけで、プロ野球交流戦の公式最終日であった
6月17日に、千葉ロッテマリーンズVs阪神タイガースという
絶好の叫び放題のカードを見に遥々幕張へ。

阪神戦の応援のすさまじさは、以前のブログに書いたのだが、
ここここ
なんたってパ・リーグの雄、ロッテとの対戦、これは見ものである。
ちなみに阪神3塁側の内野で観戦。
しーかーもー、阪神先発、自分内イケメンランキング1位の能見!
ロッテ先発、自分内性格いいランキング1位の成瀬!
両投手とも今年の開幕投手。
もうどっち応援とか関係なく(まぁやや阪神だが)純粋に野球を楽しんできた。
アイドンライクノウミサン、のマートンはスタメン落ちであった。
試合前にサブローの1500試合達成セレモニーがあった。
この日は父の日でもあったので、娘さんから花束。泣けるね。
ちなみに巨人時代の映像は皆無w
交流戦なので、トラッキーも幕張に降臨。
ロッテのスターティングラインナップを発表前に
トラッキーとロッテの新マスコット「クール」のバック転合戦。
それにしてもロッテ応援団の「声」重視の応援。
まるでサッカーの試合のような感じがしないでもないが、
音の反響、残響がすさまじく、wall of sounds状態。
しかも人の声だけだしー。いやぁ久々聞いたけど圧倒されるねぇ。

そして成瀬。私のお気に入りの選手の一人だけど、
マウンドに上がる前に、ちゃんと祈っている姿にまた惚れたわ。
チャラチャラした雰囲気が皆無で、
契約金で両親に家を買ってあげたというエピソードも素晴らしい。
だから君津住宅のCMに出てるのか
成瀬は真面目なお嬢さんと結婚してほしいと思う。
成瀬のあだ名は「ナルニャー」
それはフォームが招き猫のようだから。
生で見れてちょっと感動したわー。


対する阪神の投手は能見!イケメンすぎる!
阪神ファンの同僚曰く
「綾瀬はるか似」で阪神顔ではない、とのこと。
阪神顔とは、掛布、岡田、川藤、平田のようなオッサン顔を指す。

なので、阪神にふさわしくない顔の能見は
いずれか移籍してしまう、と豪語していたのだけど、
そうか、な?
とにかく、マウンド上の表情が能面と言うか喜怒哀楽全くなし。
淡々と、ポーカーフェイスで、涼しげに奪三振の山を築いていく。
イケメンなのだけど、あまりボキャブラリーがないのが残念。
めったに笑わないので、下の映像は貴重だなぁ。
2シーズン前から、巨人キラーとして名高かったけれど、
今年はどうも調子が悪いようで。。。

まぁそんな感じで試合開始。
ちなみに入場時に貰ったせっけん。セ・パ、ス・パ、く、くるしい。


今日は最終日ということもあり、満員御礼。

マリンスタジアムと言えば、あの独特のウグイス嬢。
サブロー↑↑↑ーーーーーってやつですね。
能見のフォームしか録画してないんだけど、この声は癖になるなぁ。

まぁそんなこんなで、戦いの火蓋が切って落とされたわけですが、
いやぁもうこのカード、忙しいのなんのって。
まったり観戦とは真逆のチームなので、トイレ行くタイミングすら難しい。
でもそれこそが野球観戦の醍醐味とも言えるわけで。
またこの日の試合は、乱打戦でなかなか楽しい試合であった。

成瀬も能見も相手チームの適宜打に攻められ
完投できずに交代させられた・・・。

そうこうしているうちに、7回表のラッキーセブン。
六甲颪@QVC。圧巻である。
しかし、間髪入れずにロッテの応援団の声が・・・、
すごいなぁこれ。
対するロッテのラッキーセブン。
バックスクリーンからコアラのマーチ出てくるとはなぁ。
こんな演出あったっけ?

それにしても試合結果ですが、
ツーアウト、あと一人で阪神勝利、守護神の藤川投入も
土壇場で追いつかれてしまい、そのまま引き分けで終了。

勝利の為に、ジェット風船を飛ばそうと用意していたのだけど・・・
勝利がなくなった瞬間に、阪神ファンの怒号と共に風船が空を舞った・・・。

4時間近くの試合、終わってみれば
両チーム合わせて33安打、となかなかお目にかかれない試合だった。

最後にちらっと守備についていた、マートン。
マートンも見れたから、この試合は「勝てた試合」だったけれど
それだけで見る価値はあったかな。
大声で叫んで応援して、いやぁストレス解消できた。
明日からも頑張ろうと、心地よい疲労をお土産に球場を後にした。
また来ようっと。

2012-06-12

taicoclub 2012 part3

しつこいくらいだがAnimal Collectiveのライブが
多幸感に溢れていたのは言うまでもない。
まぁそんなわけで、そんな気持ちを連れて、
もう一つのステージで3時間もプレイしていた卓球を見に行く。
電気のときとは違って
やはり真剣というか(まぁ電気はメインが瀧だもんなぁ)
緩急をつけつつ、アグレッシヴさもあったり。
やっぱりかっこいいなぁ、写真撮っとくか、なんて思い
リュックを開けるも・・・

え、カメラがない!

いやぁちょっと心臓バクバク。
フェスでカメラ落とすなんて、ありえない!
自分に怒りつつも、とりあえずインフォメーションへ。

やはり多くの落し物が届いていたみたい。
カメラ、携帯・・・。
でも自分のリコーのカメラは届いていなかった。
受付のお姉さんに
「明け方になると、届くことが多いので
もしかしたら見つかるかもしれませんよ」
と励まされる。
はぁ。。。私のカメラ、どこ行ったんだか・・・。

平静を保ち、記憶を呼び戻して
最後に見た場所を考える。
確かあそこの椅子に座って・・・。

駆け足でそこの場所に戻ってみた。
私が座っていた場所は、他の人が座っていたので
「あのー、カメラって落ちてませんでしたかね」」と
恐る恐る聞いてみる。
すると
「あ、ありますよ」と
座っていた椅子の対面にあったテーブルの上に
私のカメラが!

うおー、まためぐりあえた奇跡到来ー。
taico最高w

親切な人ばかりで嬉しくなったよ。
海外のフェスなんかだったら、まず見つからない。
(自分も10年以上前のVフェスで靴をなくしたことあるしな)
まぁ自分の注意散漫ぶりにほとほと呆れ疲れ果てた。
なので深夜3時にようやく安堵してチキンマサラカレーを食べる。
そういえば、フードコートも大充実してたなぁ。

BGMはMouse on mars。
あれ、彼らってこんなに激しかったっけ?
パーカッションドコドコ。しかもポリリズム炸裂。
MOMと言うと、
その昔にBeat UKで見たファミコンっぽい映像、
あれがすごく印象的で。
なので、なんとなく意外な感じがしたのだけど
丑三つ時なのに眠らせないのは流石だなぁと思った。

まったりしてきたので、、もう一つのステージへ移動。
道中、ぽわーんとしたライトがあった。和むなぁ。
もう一つのステージに(音楽堂)の雰囲気はいいなぁ。
ここでAnimal Collective見たかったなー。
regaというバンドを見る。
演奏巧すぎ!
ギター2本、ベース、ドラムでグイグイ引っ張るインストバンド。
とかくインストバンドだとブラスを入れがちだけれど
少ない音で完結しているのは、また潔くもあったり。
もう一回見てみたいなぁ。
お客さんも元気だー。

空が急に白んできた。

私が大好きなPulpの
Sorted for E’s and wizz」のフレーズ
♪At 4 0'clock the normal world seems very very very far away
が途端に脳裏に思い出される。
午前4時は、本当に遠い遠い世界・・・。

夜中に見たオブジェが
朝もやでまた違う印象に見えた。

夜が明けた直前に森の中にいること自体が
なんだか信じられない。
今年の自分ハイライトのひとつってこれかもしれない。



本当はJosh Winkまで粘ろうかと思っていたけれど、
うーん寄る年波には勝てず、足元ハンターの長靴も辛く
(小雨がちょっと降ったが、スニーカーでよかったかもなぁ)
急に睡魔も襲ってきて、早々に退散。
寝袋持って来ればよかったなぁ。

ちなみに今回、
カリマーのリュックに
サーモスの水筒、どら焼き、カメラ、簡易椅子(これ便利だった)
ジップロック数枚、ハンターの長靴にショーパン、レギンス、
ヒートテック靴下とユニクロフリース、
古着のアノラックという格好で、十分こなせました。

こうやって学習していくのだなぁと
なんだか叡知に溢れたフェスであった。
まぁそんな哲学しなくても、単純に素晴らしい週末だったわ。

帰りの道中、ちょっとしたバスのトラブルがあったのだけど、
それを払拭するくらい機知に富んだお兄さんと
とりとめない話で盛り上がったのも楽しかったなぁ。

そんな魔法のような6月最初の週末だった。
うーん、なんだかフジロックに勢いで行けそうな気がする・・・。
どうしましょ。



2012-06-05

taicoclub 2012 part2 Animal Collective Live

そして、お待ちかねのAnimal Collective!
最前列確保。あぁ胸がドキドキしてきた。
思えば、彼らを初めて見たのは6年くらい前のロンドン。
あの時mixiに書いた日記を今し方読み返してみたら、
若さゆえに無茶していたなぁ、でもあれこそ魔法だったなぁと
なんだか温かい気持ちになった。
いい機会なのでと再録してみた。

その後、4年前に恵比寿で見て以来
(その時の日記も再録→ここ、ちなみに音源はこれ

ますます好きになってしまって、満を持しての今日。
3年前のフジロックは、諸般の事情で行けなかったので
本当に待ち焦がれていたライブ。

普通にサウンドチェックをしていたので、感動した。
そして3回目にして初めてDeakinを見た!
Hi,Deakinと声をかけたら、ニコッと笑ってくれたw
Animal Collectiveの頭脳、Avey Tare。(David Portner)
ちょっと太った?
今考えたら、Geologistの単独写真がなかったわ。
Geoさんの懐中電灯姿見れてなんだか安心したー。
そしてPandabearのドラミングが目の前で見れるなんて・・・感涙!
とまぁ一人でギャーギャー騒いでいたら
周りのお方が「めちゃ詳しいですねー」と声をかけてきた。
はい、ものすごく好きなんです。
というわけで、あの人がPandaでAveyで・・・と即席Animal Collective講座。

すぐ後ろにいた外国人三人と、どんな感じになるのかなぁなんて
予想を交えながら、そうこうしているうちにライブスタート。

Animal Collectiveのライブは、
アルバム収録曲をほとんどやらないことで有名。
ライブでいわゆる「新曲」を披露し続けることによって
それが後の「アルバム収録曲」となる。

で、彼らは9月にアルバム「Centipede Hz」をリリースするわけだけど、
原点回帰になると聞いたので、私が好きな「Sung tongs」ぽくなるのかなぁ?
それを早めに聞くことができるなんて・・・と思ってたら・・・

あ、これは。
taicoclubのセットリストは
昨年2011年のPitchforkで披露されたときと全く一緒!
このライブ映像は、本当に毎日3回くらい見ていたので(アホだなw)
まぁ1000回以上は軽く聞いている自分は瞬時にわかってしまった。

一応セットリスト書いておくと
  1. Wide Eyed
  2. Today's Supernatural
  3. Did You See the Words
  4. Father Time
  5. New Town Burnout
  6. Monkey Riches
  7. Brother Sport
  8. Mercury Man
  9. Taste
  10. Honeycomb
  11. We Tigers
  12. Summertime Clothes
なので、Monkey Richesがプレイされたら、
おぉ次はPandabearのヴォーカルのbrothersportが来る!!!
うぉおおおお、知っていると胸が張り裂けそうだった。
知っていたので咄嗟に映像に収める。
Deakinの踊りに惚れた!
Monkey Richesは一部では「knock you down」と言われていたので
新作アルバムの中に入らないんだなぁとガッカリしてたのだけど、
曲名がサイトで発表になったときは、 おぉ収録されるんだ!と嬉しくなったわ。
とーにーかーくー自分としてはライブ最高でした。
いや本当に彼らが本命だったからね、眼福眼福。
正直Pitchforkの映像を見続けていたので
多少盛り上がりには欠けたのと、ちょっと音響に問題があったようで
(Aveyが何度もアンプがおかしいと指示していた)
彼らももしかしたら100%の出来ではなかったかもしれない。
でも少なくともまた次への潤滑油になったのは確か。
意外と周りの方の話を聞くと会場内をうろついていたようで
1回も会えなかったのが残念だったんだけど、
まぁ会ったら卒倒してしまいそうなので、良しとしますか。
山の中で心臓発作起こしたら大変だからね。
秋にpitchfork fes in Paris...行ってそうな自分がいるなぁ。。。ドウシヨ。。。
(追記:結局、Manchesterでライブを見てしまったw レポートはここ


taicoclub 2012 part1

6月2日、3日と長野県塩尻にある
「こだまの森」キャンプ場で行われていた
taicoclubに行ってきました。

昨年の11月頃に第一弾のラインナップ発表があって
Animal Collective、と知ったのは、勤務中。
嬉しさのあまり、その3分後に即チケット購入。
我ながらこういうことにかけての迷いはない。

なので、チケットを購入してから
で、ここに行くにはどうしたらいいのかな?
え?意外と遠くない?という次第。
早割¥9000でチケット購入しているのに
結果的に移動費が嵩んだというオチw

いざ現地へ。
17時ちょうどのあずさへ乗って
最終目的地の藪原へ。
途中の甲府だったか、韮崎で観音様がいた。

暗闇の中、藪原へ到着。
あー、なんだか遠くに来たなぁという感じ。
シャトルバスに揺られて、キャンプ場の近くへ。

草の匂いと、遠くに聞こえる四つ打ちの音、
ところどころに見える点在しているキャンプテントの眩い光。
五感が一気にフェスモード。
高揚する気持ちを抑えきれない。
そうそうこの感じ、忘れていた。
そして戻ってきた!
とりあえずレッドブルウォッカでチャージ。
インフォメーションセンターで地図をもらって、場所を確認。
フジのことばかりが頭にあったのだけど、
それに比べると、非常にこじんまり。
拍子抜けするくらい狭い!と思ったのだけど、
すごく快適空間。
そして、観客のフェス慣れ感のレベルが高い。
親切な人が多いというか、クリエイターぽい人多かったなぁ。
オシャレな人も多かったー。みんな着こなし上手ー。
正直、最後にフェスへ行ったのは2007年のフジロック以来なもんで、
The Cure見たさに。久々自分が撮った映像確認。なついなぁ)
ちょっと躊躇していた。
いやはや御見それしました。

到着すると、大盛り上がりだったのがサカナクション。
アルクアラウンドくらいしかまともに聞いたことがないのだけど、
結局この曲やりませんでした。チェ。

ヴォーカルの人の声が
ちょっとクリス・マーティンぽいなぁということと
切ない系meetsビッグビートという感じに聞こえたのだけど
これはレッドブル飲んだからなんだろうか?

なぜか咄嗟に思い出したのが、Robert Milesの「Children」とか
Dj Sammyの「Heaven」とかなんだが。
まぁ彼らビッグビートじゃないんだけどw
まぁでもいい意味で歌謡曲ぽい旋律が
奇をてらった感じではなくて、なぜ人気があるのかがわかったわ。

ポイを上手に回している方がいた。
ぽわーんとした光になんか和んだ。

そんなこんなで本格的に「仕事始め」
TR-101を堪能。
いやはや、彼らの隅々まで計算された
ビートの連打に、もう持っていかれぱなしでしたー。
いやぁいいもの見れたよ、これ。
動きも少ない壇上の二人に操られっぱなしでした。

ふと舞台の袖を見ると・・・
あ、Pandabearじゃないか!
見つけたとき、すごい胸がドキドキしてしまったw
盗撮していたら目が合ったw
パンダさん、かっこいいなぁ。。。
パーカー被ってる姿が、本当に似合う。
モンチコンが言うところの「ロック界の福山雅治」どころじゃないわ。


彼のソロも大好きだー。
昨年12月のロンドンライブも本気で行こうとしてたんだよなぁ。
Electric Ballroomで£17となんでねぇ・・・行っておけばよかったわ・・・。
というわけで、次はAnimalCollective!

2012-06-04

Animal Collective Live at Liquid room 2008 (re-edit)

(Animal Collective 2008年3月18日恵比寿ライブ日記再録)

久しぶりの日本滞在を満喫してます。
あーやっぱり言葉が通じて文字認識ができる喜びや
ご飯のおいしさとか言葉にできない!
(注:その当時、自分はシンガポールに在住していた)

それはそうと18日に
Animal Collectiveのライブに行ってきました。

去年の11月に来日を知り、真っ先にチケットを購入。
ACの為に一時帰国。
それくらいもう待ち望んだライブだったのです!

それこそStrawberryJamをシンガポールのHMVで
$35(¥2800くらい)で購入し、
雑誌remixも日本からわざわざ送ってもらったり、と
AC漬けだったもんで。

チケットはソールドアウト。
あぁ遥々シンガポールから来た甲斐があるってもんだ。

前座はAveyの嫁のクリスティンでしたが、
HPとMPが一気に減ってしまうようなステージっぷりで
かなり辛かったわ。苦笑いしっぱなしでした。
それでも日本のオーディエンスって
ブーイングとかなくて優しいよなぁ。。。

そして本編のAC。
今日もディーケンはいない。ディーケンの立ち位置って
ドリカムのふくよかなコーラスの女みたいなもんなのか?
(あの人もいい加減にメンバーに入れてやれと思う)

それにしてもACのライブはロンドンの倉庫で
ジャーナリストとしてw会場に潜入して以来。
あのときのシチュエーションは最高だったので
正直超えるものはないなぁって思ってたんだけど・・・

結果的にはやっぱり最高だったわ!

隙間がなくて洪水に飲まれるような
渦に巻かれるような音、
そして何かしらんが心臓が脈打つような
ビートがACの真骨頂だなぁってしみじみと思ったよ。

あぁーATPに出るんだよね・・・。
行きたい!行きたい!

AC終了後は初めて一風堂へ。
普通に美味しくて感動。
ビールの吸い込みもよく、つまみも旨し。
あぁー本当にこの時期に一時帰国できてよかった!

ちょっと長めの日本滞在なので
4/10のGang Gang Danceにも出来たら行こうと思ってます、はい。
楽しいことはまだまだ続く・・・。

Animal collective Live in London2006 part 4(re-edit)

2006年8月26日ロンドンのAnimal collective ライブの日記再録その4)
Animal Collectiveのこのライブには、サポートが2組ほど居て、
もちろん名も知らぬアーティストだった。

彼らたちも実のところは見たかった。
外で待たされている間に、
終わってしまっていたのが残念・・・。

ところで。

実を申せば、ここ数年なんだかUKロックとかが、
もうつまらない、もういいだろ?と思っていて
何だか新しい分野を聞いてみたいなぁと模索していたのです。

(勿論好きなのもあるけど10年前に比べるとやっぱりなぁ。
年のせいかもしれないね)

そしてやっぱりというか
現代音楽とかノイズの森に行き着きました。
ありがちですな。
いわゆるタワーレコード新宿の9階奥。

自分の好きな曲は何ですか?とか
好きなアーティストは誰ですか?と聞かれると私はうまく答えられない。

だけど好きな音なら知っている。
それは例えばNOのBlueMondayの
デ・デ・デデデデデデデデっていうキックとか、

Chemical brothersのblock rockin beatsのサイレン音とか。

こういう音が延々と30分続くなら、
それはすごく心地よいことを発見したのです。
これって今風な聞き方かもしれないわね。 
まぁロックよりダンスっぽい方が好きというのもあったし、
ギターをジャーンって鳴らすよりも、
キーボードをピコ、って鳴らす方が好きなんで。
と同時に、無意識に音階がない音みたいなのが気になって
ギャーギャーただ騒いでいる声が入っているやつから
イーノのアンビエントミュージック、
ライヒやクロノスカルテット、
はたまたWarpやらSkamなどの
インダストリアルテクノ?(でいいのか?)を
一時期集中して聞いておりました。

でAnimal Collectiveも
BOCとかSigur Rosかなんかの流れで
耳にしたのだと思う。


後から考えると不思議なんだけど、
自分内Man Of the year(so far)が
ブッチ切りでDevendra Banhartなんですけど、
やっぱりAnimal Collectiveと通じるところがあって
『フリーアシッドロック』とか
『サイケロック』みたいな括りで捉えられているみたいね。

で、Devendraのバックバンドやっているのが
Vetiverっていうグループなんだけど、
彼らはAnimal Collectiveとレーベルメイト
(FatCat)だし、
何かまたしても「導かれた」って感じ。

(この倉庫ライブは8/26で私はその後の
9/1にDevendraのライブを見ることになっていた、っていうか見て来た)

そして貰ったフライヤーにはGang Gang Danceという
これまた白眉なNYのバンド
(Animal Collective好きなら好きだろ?ってやつです)
が8/28の月曜日にライブをやるということで 臍を噛んだ。

この何行も書いた文を要約すれば早い話がこうです。

いろんな音楽が私の頭の中で巡り巡っているけれど
実はそれはサークルのように繋がっているということ。

そしてそれに付随する 素敵な瞬間や出会いや会話が
また音楽をより楽しいものにするということ。

引き出しは多いに越したことはない。

話に戻ろう。

で、肝心のライブはどんな感じだったかというと・・・?

まずは素晴らしい彼らの曲「Grass」をお聞きください↓


もう叫んだ、踊った、飲んだ、吼えた!って感じでした。
特にやっぱりこのリズムが脳みそをスパークさせる、
と思いきや蕩けるくらいな音の洪水に飲まれてしまう。

途中ブレイカーがダウンしてしまって(すごいでしょ?)
何度も仕切りなおしのライブではあったけれど、
その度に、音が聞こえるたびにマジックがあった。

何だか魔法のような(Flaming Lipsとは違う魔法)
ライブでした。

本当に素晴らしいものが見れて、この場に入れたことに感謝。

そして私はステージの真後ろで見ていたのだけど
ライブ終了後、メンバーの核であるエイヴィ・テア氏と
(写真の赤帽子の人)
お話+ハグが出来ました。これまた貴重な体験だった。

(後略)

Animal collective Live in London2006 part 3(re-edit)

2006年8月26日ロンドンのAnimal collective ライブの日記再録その3)

ここまで来たからにはノコノコと帰るわけには行かない!

自分の心の中は親の仇でも討たんばかりの
熱い思いで煮えたぎっていた。Animal Collective如きで!

周りもイライラしている雰囲気で、シュンしたことは確か。

何より自分の目で耳で確かめないで、
そういう空気に飲まれて
気持ちが萎えてしまうのが悔しかった。

だから自分で確かめようと思った。

いざバウンサーのノトリーアスBIGと対決。

でもどうすればいい?何を言えば?
じゃあ姑息な手段を使おう。

「あのー『日本から』『わざわざ』来たんだけど、
入れないんすかね?というか絶対入れますよねぇ・・・?」

何らかの特権(日本人枠とかそういうの)で
入れるのではないか?と非常にアマちゃんな考えで
何言ってるんだ、このアホ、とドン引き?と思いきや、

「え、君日本人?どこから来たの?」

ってもうものすごい流暢な日本語を話すではないですか!
ノトーリアスBIG !

で、しばしBIG(略)と日本語で会話。

何でも10年近く東武東上線沿線に住んでいたらしく

「志木」「そうそう」「成増」「イエス!」

「池袋」「ビックカメラ好きだったなぁ」

「東武練馬すごいことになってるよ」「マジ?!」

とおおよそバウンサーと客の会話@東ロンドンの倉庫前
とは思えないローカルな話に花が咲いた。

でもこれが私にとっては好都合だった。

確信した。

城 の 陥 落 は 目 の 前 だ !

で、BIGがやっぱり絶妙な牌を振ってくれた。

「何しに来たの?」

「実は仕事の取材で来たの。だからどうしても
このライブに行かなくてはいけないの」

(【お詫び】
この日記を読んでいる方の中にはプロの文筆業及び
それを生業としている方がいらっしゃるかと思います。
私はAnimal Collectiveのライブに行きたい一心で
嘘をついてしまいました。深くお詫び申し上げます)

するとマジックが起きました。

BIGが

「そうかそうか、じゃあ入って」って。

そして「仕事頑張るんだよ」と労いの言葉まで頂いた。

そうしてこの日本人の小娘は潜入成功したのです。
自分でも信じられません。
まぁ確実に楽な死に方はしないでしょうけど。

そしてメイン会場に入る前に受付があり
一応「ジャーナリスト」ということになっている私は
取材者リストの中に名前があるかどうか調べられることに!

だけどここまで来たからには引き下がるわけにはいかない。
強気だ強気、強気で行け。

すると不思議なもので英語もスラスラ流暢にでるもんです。

フリーランスで急遽仕事が入ったとか云々。

そうしたら「OK」ということで
私の右手にマジックでビーッとマークをつけてくれました。

そう 関門突破したのです。

しかも当日は£15を払わなくてはいかなかったのだが
結局 払う機会がなく・・・・

タ ダ で 入 場 し て し ま い ま し た 。

いいのか?いやいいんです、これで。

そうして颯爽と会場へ。

赤い鈍い光の中にたくさんの人がたむろしていた。
床はコンクリートで天井は低くて
雨漏りがするみたいで水溜りなんかもあった。

タバコの匂い、煙。ロンドンの倉庫。夜1時45分。
どんな感じか中を歩いてみると、
さっきの日本人カップルに会った。

床に座って駄弁っていた。遅かったねぇーなんて言われて
いろいろ大変だったのさーとか他愛ない話したけれど、
あまり一緒に見る気がしなかったので、
トイレ行って来るね、と言い残しそのまま今に至るまで
会っていません。

で、倉庫の中でやっぱりいろいろな人に声を掛けられたが、
さっき会ったダニエルが見つけてくれて、再会。
そこで、即席で友達になったというポーランド人の
ガブリエルという男子を紹介される。

そうこうしているうちにライブが始まった!

Animal collective Live in London2006 part 2(re-edit)

2006年8月26日ロンドンのAnimal collective ライブの日記再録その2)

で、私ももう堪忍した。
ここまで来てタクシー乗るのは非常に悔しい。
だが1メーター(£3くらい?)で運んでくれるかも、
なんたって近くなわけだし、ってことで
右手を挙げてタクシーに乗車。

運転手にメモを見せて(手書き)
「近いのにすみませんが・・・」

と話しつつ、優雅なひとときを満喫。

だが。

明らかに遠くの方に運ばれてる!
インド人街みたいなところを抜けてる!

一抹の不安。そうして走ること5分(結構な距離!)
Cable Stに到着!
メーターは£4.20(高!)半ば強制的に降ろさせられた!

運転手曰く
「その君が行きたいところの番地が右か左かは
悪いけどわからない。だけどこの道のどこか」

オイオイオイ。まぁでもいいか。

とにかくこの道沿いにあるわけだ。
それにしてもTower Hillなんかじゃないよ涙。

で、このCable Stだが。

都営住宅みたいなのが何棟も何棟も連なっていて
殺されて放置されてても
誰にも見つけてもらえなさそうな場所でした。
東京で云う所の綾●とか(コンクリ殺人事件のね)
あんな感じ。
(そういえば「ひかりのまち」(wonderland)で
老夫婦が住んでいるのがこの辺りの設定だったはず)

そんな道をおめかしして歩いている日本人女子一人ですから
内心気が気じゃありませんでした。

それでも明らかに
「あ、この人たちはきっと
Animal Collectiveのライブに行くんだろうな」
っていう群れが前方100m、と後方50mにいたので
いい歩幅をキープしつつ、ほっと安堵。
楽しい散歩の始まりです。

だが。
もう歩いても歩いても着く気配なし。

Unit7だから団地の7棟め?なんて勝手に解釈してたのだけど
それも通り過ぎちゃったし、
安心しすぎて前の群れをいつのまにか追い越してしまったし!
(恥ずかしいからそのまま歩いちゃったし!)

で、駅発見。Shadwell駅って所。こんな駅知らないよ・・・。
頭上には電車がピャーっと走っている。もしや。

そうDocklands線のエリアまで来ちゃってたの!
思えば遠くまで来たもんだ。

そうして歩くこと30分近く。
多分明治通りの渋谷~東郷神社くらいまで歩いたよ。
(景色は団地だけ)

やっとやっと到着~!
フライヤー配ってるお姉さん発見!
よく頑張った、自分!


ドアはまだオープンしていなかった。
だけど、あぁ後は当日券の御代、£8!どう考えても安すぎ、
を払えば楽しめるのね、とウキウキ。

周りは仲間連れやカップルばっかり、
自分みたいに一人で来てる輩はおりませんでした。
でも別に気にしないわ。

と思ったら、後ろから「日本人の方ですか?」と
声を掛けられました。

日本人のカップルが声を掛けてくれました。
実は私がCabel stを歩いているときに、
後方50メートルにいた方たちだった。

女子はロンドン在住4年で映像の勉強をしていると
おっしゃってました。
男子は彼女を追っかけてロンドンで学生をやりながら
一緒に住み始めた、と話してくれました。

で、暫く生温い会話(笑)をしつつ、
周りがビールを飲んでいたのを目ざとく発見したので
近くのコストカッター(コンビニ)へ行って
ビールを3本購入。
しばし、ドアがオープンするのを待った。

1時間くらい待っただろうか?時計は23:30を越えていた。

すると前方で
「前売り持っている人は入場してくださいー」という
係員の声が聞こえた。

女子と男子は
「もちろん私たちは前売り買ったから行かなくちゃ★」と
言い残し
「また中で会おうね」と付け加えて私の前をすり抜けていった。

残された私は、楽しいことしか考えられず、
早く入りたいなぁなんて無邪気な思いを馳せていた。

すると、隣にいた男子が日本語で話しかけてきた。

「お友達が行ってしまったみたいだけど大丈夫?」と。
「いや友達じゃないんだけどねぇー」と言うと
唐突に「仙台に3週間住んでいたよ」と話し始めた。

そして自己紹介をし始めた。
名前はダニエルという子だった。
Travisのヴォーカルに似ていた。

すると後ろにいた男子も
「僕は四国に住んでたよ!」なんて気さくに話しかけてきた。

で、君たちは友達なの?と聞くとダニエルは
「いや、ここで会ったばかり」
と、言い放ち、
何だ似たもの同士じゃないかということで笑いあった。

そして私もやっぱり会話に加わることになり
ビール片手に音楽のオタク話(および情報交換)で
楽しい時間を過ごせました。

話しかけてくれたダニエルはdirty pretty thingsのビデオに
携わっているアーティストだった。

なんとなく予感はあった。

このAnimal Collectiveのライブに行けば、
何かおもしろいことが起きるのではないか?とか
何かおもしろい人に会えるのではないか?と。

周りの人たちも、とびっきりお洒落な子が多くて
参考にしたい着こなしやファッションやメイクがあったし、
逆にいろんな人が私に話しかけてくれた。

一期一会だろうがなかろうが
出会いって楽しいなって思えた。
そういう雰囲気を求めていた。

そうしてダニエルと話している間に
「前売り持っている人は入ってくださいー」という声が掛かり
案の定というかやはりダニエルも保有者だったわけで
飲みかけのビールをくれて
「中で待ってるから!」と言い残し非情にも去って行った。

時計を見るともう24:30を越えていた。

列がだんだん少なくなり、
前売りを持っていない人たちがバウンサーに詰め寄っている。

「中に友達がいるから入れて」「いやだめだ」
「私ゲストリストなのよ、だから入れて」「どういう関係?」
「友達の友達」「いやだめだ」とか。

そのとき思った。

これってもしかして

前 売 り 持 っ て い る や つ と ゲ スト リ ス ト の 人 し か 入 れ な い ?

だってものすごく厳重だったんだもの。

バウンサーもノトーリアスBIGみたいなおっかない人で。

当日£8で見れるなんてラッキーなんて、
考えてた自分は甘かった!

同じような境遇(前売りチケットない人)から抜け出そうと
躍起になっている女子や、
必死に中にいる人に携帯で電話している人、

そんなのを目の当たりにすると、
外国人で旅行者で友人ゼロの私は


入 れ る 余 地 が な い


へこんだよ、本当にへこんだ、ここまで来たのに!
ロンドン最後の夜なんだよ、どうしてくれるんだよ!

そして私は一世一代の賭けに出た。

Animal collective Live in London2006 part 1(re-edit)

taicoclubでAnimal Collectiveを見て幸せな気分・・・。
そういえば行く前に久々連絡をくれた友人が
「姐さん(わたしのこと)が
アニコレのロンドンライブに行った際のすごい顛末を
未だに覚えている」と言っていたのを思い出した。
久々日記を読み返したら、意外と興味深く
若さゆえに無茶なことをしていたなぁと懐かしく思ったので
mixiに2006年9月にアップした日記の再録をしてみました。
一部、省略修正あり。

*******
2006年8月25日。
(中略)
金曜日の夜。ロンドン。一人。
今までにない開放感を満喫した。
思う存分買い物した後には
22:00までやっていたV&Aへ行って
素晴らしい60'sファッションの展覧会に行けた。
ここでしか売っていないeley kishimotoのスカーフが
バーゲンになってて、またここでもいい買い物ができた。
脚はまだまだ動くのに、
頭の中に酸素が行き届いていなかった。
ようやく自分自身でギブアップ。

で、ちゃちゃっとヨーグルトの夕食を部屋で食べながら
レディングの中継を見て、買ったばかりのTimeout見てたら
発見しちゃったよ。

Animal Collectiveのライブ。明日の土曜日!
しかも£8って!

よーし、明日はまるまる使える最後の日だから
行きたいと思う所に行って、夜はここで〆るぞ!
と、遠足前の気分で就寝。もう遠足の地にいるんだけど。

この後にとんでもないトラブルが待ち受けているとは
このときは知る由もなかったのだが・・・。
その後は珍しく18時にホテルに戻る。

*********
8月26日(土曜日)
(中略)

「とりあえずボディンドン」飲んで  
夕食(バナナ・ヨーグルト・サンドウィッチ)摂って
しばし仮眠後、シャワー浴びて、念入りにメイクして
いざAnimal CollectiveのライブへGO!

といっても前述のように、地図すら持っていない自分。
だいたい郵便番号で昼間行ったBrick Lane周辺
(いわゆるShoreditchエリア)だとは判る。
だけど詳細がわからない。

フロントのお兄ちゃん(インド系)に
「Unit7 Warehouse(倉庫)Cable Stに行きたいんだけど
最寄の駅ってどこかな?」って聞いたら
「Tower Hillが近いねぇ」と
London A to Z見ながら教えてくれた。

Tower Hillかぁ、
ロンドン塔なんて今まで行った事ないよなぁ、
この駅で下車したこともないよなぁ、なんて思いながら、
地下鉄に乗る。

:::::::: ここからが トラブルの始まり::::::::::

で、やっぱりワクワクするじゃない?

ロンドン、夜、土曜日、ひとり、Animal Collective、
行ったことない場所。
麻雀でいうところの国士無双級で上がれそうな勢い。

なーんて、一人でニヤニヤ想像してたら、
うっかり乗り換え間違えちゃった。

Circle(黄) & District(緑)の並行輸送は紛らわしいね。
(というかこれが初めてじゃないけどさ)

着いた駅はAldgate Eastでした。

時計を見ると21:00.
21:00からスタートってTimeoutに書いてあったけど
正直、来るの早すぎかな?って思いが過ぎった。
(長年の勘ってやつだ)

まぁでも乗り換え間違えたおかげで
ちょっと暇つぶせたからよかったかも、なんて思った。

そしてTower Hillに着くと・・・

あ、ロンドン塔だ。

うひゃーこんな時間なのに観光客いっぱい。

・・・・・・・・・・

おいおいCable Stってどこだよ・・・

車がビュンビュン走っているこのでっかい幹線道路が
もしやそうなのか?

・・・違った。

と い う か こ こ は ど こ ?

どこ?

どこなんだよ!

陽もとっぷり暮れて 鳥目な私はあまり物が見えない。

タクシーに乗ろうかと思ったのだが
何か自分に負けている気がして(笑)
とりあえず 徘徊することにしました。

そうして徘徊・漂流すること約20分。
ビルの片隅でタバコをふかしていたお兄さん(休憩中)に
「Cable Stってどこ?」と聞いてみた。

するとお兄さんは
「あー、この通りをまっすぐ行って右入ると
でっかい幹線道路あるからそこが、そうだよ」と
教えてくれました。ついでにナンパされました。

ま、でもこれで一安心♪と思いつつ
軽やかに歩いてたら

歩いても歩いても

ない!

ない!

ない!

しかもなんだか周りにはトラックスーツ着た
ウェッサイって感じの(苦笑)兄ちゃんも
たむろしてるし・・・

時計見るといつのまにか22:00!

近くまでに来てるのに!

さて私は辿りつけるのだろうか?

(続く)