2012-11-29

3Days in Paris 10

2日めの朝。
自分では充分睡眠を取ったと思ったのに
起きても体が鉛のように重い。
しかし心はとてつもなく軽い。
テレビをつけたら、米国大統領選の結果。
そうかー、オバマ勝利か。
せっかくのスピーチに、フランス語の同時通訳がかぶって
よく聞こえなかった。音声そのままで字幕出してくれるといいのに。
その点、日本のテレビは良心的だな。

身支度を整え、朝8時にホテルを出る。
火曜日の朝なので、出勤する人を多く見かける。
駅の近くにある別支店の「PAUL」で
岩塩のプリッツエルとパン・オ・ショコラを購入。
相変わらず、フランス語が喋れなくて、緊張する。
途中のスタバでコーヒーを買って
昨日行ったテュイルリー公園へ。

このメトロの表記を見るだけで、心が躍る。
このフォントいいよなぁ。

11月は、旅行にはあまり適さない月なのかもしれないが、
紅葉を見るにはベストかもしれない。
朝日に反射してキラキラと輝いていた。
道路を渡って、セーヌ川沿いへ。

 

レオポール・セダール・サンゴールという鉄製の橋。
 
木製のベンチがあったので、座って朝食。
パンも焼きたてでおいしいし、寒い朝に野外で飲むコーヒーは
この上なく温かく、安心感ももたらしてくれる。
そして目の前は、絶景。
贅沢だなぁ・・・。(後ろも前も)
ちなみに橋の全景はこんな感じ。

そして目的地であるオルセー美術館へ。


 ここは本命の場所。
開館前だったけれど、かなりの列。
でもくだんのパスを持っていたから、優先的に入場の列へ。

館内は撮影禁止。(まぁ普通はそうなんだけど)
一番に入場できたので、真っ先に5階の展示室へ行って
(エスカレーターの途中でフランソア・ポンポンのシロクマがいた!)
 
 誰もいない展示室で、マネの「オランピア」や「草上の昼食」


ルノワールの「ムーラン・ギャレット」
モネの「日傘の女」

ドガの「バレエリハーサル」
(エトワールは貸し出し中。残念!)
などが、ずらーっと並べてあって、
もう心の中ですごい、すごいと言いっぱなしだった。

日本の美術展で、ルノワールやゴッホを貸し出すために
それこそ何千万という契約金がかかっている。
保険とか輸送費だとかも含まれるのだろうけど、
なんだかそれだったら、現地に見に行った方が早いではないか・・・
なんて思ってしまった。まぁそう易々と誰もが行けるわけではないけれど。

それくらい、お馴染みの絵画が
コンボのように並んでいて、驚愕しっぱなしだった。

展示室を移動中にあったカフェ。
ライトが独創的。
 
途中の回廊が何ともモダンな作りで
思わずシャッターを切ってしまった。
 
そして別の階へ・・・。

2012-11-28

3Days in Paris 9

ルーヴル美術館を出たら、日がもう暮れそうだった。
パリ一日目からこんなに飛ばしてどうする、
と思いつつ、もう体がクタクタだった。

実は、パリのメトロはスリが多いから気をつけて、
と再三言われていた。
あげく、歩いた方が景色も楽しいし!
と同僚が言うので、そうした方がいいと思っていた。

なので、今日は空港から市内までのバス以外は
全部歩きだったのです。
ちなみに靴はスニーカーではなく、
Danskoの愛用クロッグス。
この岡尾美代子さんモデルのやつ。
ちなみに別の色も持っているが履きすぎて壊れたw

以前Danskoを履いて10キロ歩いても何ともなかったので
今回の旅はDanskoをメイン。

(一応手荷物にVansも持って行った)

私は腰痛持ち、あげく靴のサイズが25なので、
なかなか自分に合う靴を探すのが難しい。

膝が回るクセ(?)があるので(なんでもないところで躓く事が多い)
軽い靴だと、転んでしまう。
なので、少し重い靴でないとバランスが取れない。
コンバースは自分の足に合わなくて(軽すぎる)
スニーカーはほぼVans一択だ。
この数年間はほとんどDanskoのみ。

さすがに今日は足が「もげる」かと思うほど歩き、
ほとほと疲れ果てた。

地下鉄Pyramides駅(ピラミッド)にある
「我が宿」に戻り、ようやくチェックイン。
ロビーで預かってもらった自分のリュックを背負って
最後の力を振り絞り、2階の部屋までたどり着いた。
(パリのホテルは、ほとんどエレベーターがなく、
あっても人が一人乗れるくらいのサイズ)
部屋は古かったけれど、バスタブがほしかったので
わざとツインの部屋にした。

全然オシャレじゃないわね・・・。
でもトイレとお風呂は改装されていてモダンだったわ。

ちなみに窓の外の景色はこんな感じだった。パリっぽい・・・のか?

少し休憩してから、
夜ご飯を買いに繁華街へ行ってみる。

道すがらにあった雑貨屋へ行き、
とりあえずパリの地図を購入。
いくつかあったので、中身を確認して、散々吟味して
購入した地図は、フランス語だけの表記だった。
英仏対応を買おう!と頭で考えていたのに!
もう、完全に疲れていて思考停止もいいところだ。

朝見たオペラ座を再びじっくり見る。
疲れが和らいでいくような荘厳な光。

そして少し進んだところに
ギャラリーラファイエットという有名な百貨店があった。

そこの食品フロア(デパ地下)が
かなり使えるということなので、行ってみる。
早速入店してみると

もうクリスマス一色!

そしてこのデパートの名物であるクリスマスツリー、バーン!
スワロフスキーが協賛してます。



吹き抜けになっているのだけど、
そのドームの天井が
美しいの一言に尽きる。
クリスマスの電飾って、とかく派手なものが多いけれど
この色遣いが、センスがいいというか、
あぁ流石パリだわーとすっかり酔いしれてしまった。

みんな記念撮影していたので、
私も写真や映像を撮ったりした。


何だかすっかりいい気分になって、
さぁ何か食べ物買わないと・・・と思いつつも
食べる気が起きないほどに疲れ果ててしまったのと、
食品フロアが探せず(メンズ館の2階にあったそうな)
そのままホテルに戻ることにした。
何しに行ったんだ、自分。
あ、クリスマスツリー見れたからいいか!
ちなみにこれはディオールのツリー。
色遣いが春っぽくて素敵だ。

そして近くのスーパーで
水を何本かとチーズケーキ、りんごを買って帰る。

フロントのお兄さんに
「なんか疲れてるみたいだけど大丈夫か?」と
言われる。(相当グロッギーだったようだ)

ホテルにお茶セットがないのが悲しかったが、
(つか、ないんかい!)
特筆すべきことは、Wifiフリーの威力である。

長年、同じ携帯電話を6年近く機種変更もせず使用していた自分だったが、
停波により、機種変更しなければいけなくなった。
今年の7月のことだ。
スマホにしようか、どうしようか、
スマホにするならiPhoneにしようか、アンドロイドにしようか、
散々迷った挙句、
台湾に2月に行ったからという理由だけで
HTCのスマホにした。というかbeats audioのヘッドホンも欲しかったw

で、スマホにしてから初めての海外なのだが、
機内モードにして、Wifi-Onにすれば、
高額請求が来ずに自由にネットが使えると知った。(遅いか)

なので、フロントのお兄さんに
「wifi使いたいんですがー」
と言ったら
パスワードを書いたレシートをくれて
それを入力したら、普通にネット使える、すげー!みたいなw

それで普通に日本の動きもわかってしまう、
こんなニュースあったんだ、と
どうしても仕事のことを考えてしまうのは仕方がないか・・・
と思いつつ、
休足時間を貼り、メディキュット履いて、ようやく床についた。
長い一日が終わった。
ピエール・エルメのマカロン。
マカロン好きじゃないけど、ディスプレーはかわいいね。

2012-11-27

3Days in Paris 8

そういえば
ルーヴルを歩き回っている間に、
ガイドブックについていた
パリの地図をどうやら落としてしまっていたことに気付く。

ガイドブックの地図のページは
切り離せるようになっているのだけど
いつもはそのままにしているのに、
何を思ったのか、切ってみたらこの有様。
初日から何やっているんだか・・・。

ここはアポロンのギャラリー。
天井が本当に美しい。というか、もう私も疲れてきた。

迷路のような展示室を、回りに回って
有名どころをサクッと見る。
モナリザは、やっぱり大人気。そんなにいいかね?


それからドラゴンアッシュ基いColdplay基い
ドラクロアの『民衆を導く自由の女神』


その隣には
ジェリコの「メデューズ号の筏」があった。


前述の「トルコ風呂」と同じ作者ドミニク・アングルの
「グラン・オダリスク」
 
あとは鉄板の「ナポレオンの戴冠」
よく教科書で見るなぁ、これ。

と、有名どころを見て・・・

古代オリエントのところを見逃していたので
また館内を移動して・・・
有翼人面牡牛像と言うそうな。
何というか、ファンタジーの域だと思う。
古代メソポタミア、古代エジプトの前の
アッシリア帝国時代の遺跡。
うーん、なんのこっちゃわからんが・・・。



そしてどうしても見たかった
「ハンムラビ法典」!
目には目を、歯には歯を、というやつね。

左がハンムラビ、右が太陽神シャマシュ、とのこと。
楔形で法典が書かれているので、全く読めない!
完全な形で現存する法典では世界で2番目に古いんだと。
しかしウィキなどで調べると→ここ
かなりしっかりした法典、現代でも通じる内容で
なぜこれがすごいのか、が理解できた。

というわけで、
午前、午後に分けてルーヴルを堪能した。
でも、やっぱり見足りないなぁと未だに思っている。

ミュージアムショップは、かなり充実していたのだけど、
選びきれずに、結局何も買わなかったw

もうちょっと美術の勉強をして
この「世界一の美術館」を再訪してみたいものだ。

地下の入り口には「逆ピラミッド」があった。
ここは地下鉄のコンコースでもあり、
周りは(後ろに見えるけれど)アップルや、
ラデュレなんかもあった。

写真を撮っていたら、パリジャンに話しかけられる。
友人が東京にいると言っていた。
その他、まぁナンパらしき内容だったが。
(スリではなかったw)
ったく、パリジャンって!