2015-01-01

2014年 有馬記念観戦記 その3

2R終了後、小腹が空いてきたので
食堂へ行こうと思い、早速散策。
中山競馬場には、レストランやフードコートもあります!
これ以外にも、モスバーガーや吉野家もあるよ!

酎ハイで競馬、最高じゃないか!
最高の雰囲気ですね!
浅草のホッピー通りを思い起こさせるなー。
みんな食事どころじゃないけど!

無料のお茶もあります!

ふぅー、お茶を飲んで一段落。
本当に周りはご年輩の方ばかりで、
勿論若い殿方も多いのですが、
流石に女一人なのは自分以外いなかったなぁw

場内をウロウロしていたら、アンケートに協力してくれないか、
ということなので快く答えてあげました。
ミンティア貰えてラッキー。
またしばらく歩いていたら、またアンケートの誘い。
もう答えましたよ、と言ったら
「お母さんの名前でもいいから!」ということなので
母の代理で回答。またミンティア貰えた、なんだこれ。

ターフィーショップ(お土産屋さん)を覗きますが
本当にこの日は大盛況で、
何もお今日買わなくてもいいよなぁなんて物ばかり。
限定のタオルは完売してましたがー。

ゴールドシップは引退しないけど、
ポストカードセットは売り切れ!
 思わず買っちゃいそうになった
ウオッカ(最強牝馬)ポストカード。

まぁそんな感じでレースそっちのけで
場内の展示物などを拝見。


なぜだが猛烈にフライドポテトが食べたくなり
モスバーガーでポテト購入。

ポテトを食べながら、昼休みということで
ターフ場にて陸上自衛隊の演奏を聴く。
映像を撮ったのですが、見返してみたらあまり面白くなかったので割愛。

そんなこんなで時間は過ぎてしまい、
気づけばもう5Rのパドックです
悠々と5階ゴンドラから見下ろします。

ここのところ掲示板に必ず入る
1番人気のアサクサスターズ号!
冠名「アサクサ」なのでアサクサキングスの田原さんの馬ですね!
前回もちらっと書いたのだが、
今日は浅草東洋館へ行きたかったなぁと
思っていたのもあって(偶然!)
ちょっと小手調べも兼ねて応援馬券を購入。
1番人気だし堅いぞ!
レースが始まる!
 うぉぉぉ

結果は・・・
あー、惜しい2着!
1着 タマモマズルカ(5番人気 蛯名)
2着 アサクサスターズ(1番人気 C・デムーロ)
3着 プレジールシチー (3番人気 内田)

タマモマズルカはパドックでも見てたのですが
前屈姿勢で、あまりご機嫌よろしくないのかなぁなんて・・・
嗚呼、買っておけば!100円でも買っておけば!

収支プラス140円。今の時点でマイナス60円です。

ところで。
このどうしようもないブログに辿り着き
さらにこの拙文を読み
(他の投稿との落差がひどすぎる!)
万が一「自分も競馬場に行ってみたい」
と思った奇特な方がおられるようでしたら、
その方に向けて
これだけは持参すべき!という物を備忘録代わりに書こうと思います。

・消しゴム
簡易鉛筆の「ペグシル」は場内にもたくさんありますが、
(勿論、緑色!)
優柔不断な私は、マークシートを塗りつぶした後に
金額等を変えたりすることが多々あります。
そのときに、投票カードを捨ててしまうのは勿体ないので
消しゴムで・・・と思うのですが、場内には消しゴムがありません。
5Fのゴンドラにはありましたがね・・・
なので、よく消える消しゴムを持って行った方が無難です。
シャーペンの後ろで消すのはお勧めしません。

・小銭
小銭を必ず持っていきましょう。
買う時にモタモタしていると後ろに並んでいるご年輩の方が怒ります。

・羊羹
何だ?と思った方もおられるかと思いますが
私はいつでも羊羹を持参しています。
携帯羊羹は、さっと食べられて疲れも吹っ飛びます。
お腹持ちもとても良いのでお勧めです。
お茶は、無料のものを飲もう!

・マスク、御手拭等
とんでもなく空気が淀んでいます。
気管支が弱い方は常にマスクを!

・新聞
情報の宝庫です。自分に合った新聞を持っていきましょう。
ちなみに私は140円の東スポです。
重賞は他のスポーツ紙もチェックしますが、
スポニチであることが多いです。
金曜日に購入して対策を練りましょう!

・赤ペン、メモ帳
必須アイテムです。書いたりメモしたり・・・

さて競馬場に来てみて、痛感したのは
「恐ろしく時間が早く過ぎる」ということ。

有馬記念は10Rなのですが、気づけばもう6Rパドック。
パドック見て、予想して、馬券を買って、レースを見た、
と思ったら、またパドック見て・・・の繰り返し。

メインレースの有馬の予想も
実はこの時点で「決め手」に欠けていて
相当揺らいでおりました。今となっては。
もう、周りの人の話とかいろいろな情報が入りすぎて
惑わされっぱなしでした!

なので6Rと7Rはお休みして
8R以降のレースを思案する時間に充てました。
さてどうなる?

(まだ続く)

2014年 有馬記念観戦記 その2

朝、9時前に西船橋へ到着。
朝日が眩しいが、ものすごく寒い。
典型的な冬の朝だとわかっているのに寒い。
かじかんだ掌を指先の割れた手袋で覆うも寒い。
まるでアウシュビッツに向かうが如く、
220円を払って中山競馬場までのバスへ。
これは地獄行きか天国行きか?


乗客、年輩者ばっかりだったなぁ。
案の定、視線が突き刺さりっぱなし。
でも気にしないわ!私だって競馬好きの末席にいるんだから!

バスの車窓から外を眺めて、
歩いて競馬場に向かう人向かう人が本当に多い!
しかも朝9時だというのに、もう缶ビール片手である!
でもこれって既視感あるなぁ・・・。
そう、これはフジロックとかと一緒!そうか、これか!

周囲の方々の新聞を盗み見し、
ほぉサンスポはエピファか、
うーん、どうしたものか、やはりジャスタウエイなのか?
ジェンティルは牝馬だしなぁ、なんて考えていたら中山に到着。
みんな一斉に走り出す。うぉおおおおおお!

こちとら、もう座る席はあるので悠々と来場。
競馬場に入場するのに200円がかかるのだが
今日は特別な入場券!ばばーん!

ピントずれちゃったわ。でもこの時点で来場者が3万5718人!
9時30分くらいに到着で、有馬記念は15時25分だよ!

中山に来るのは初めてで、競馬場自体も中央は初めて。
もちろん有馬も初めて。
だからこの場に来れたこと自体が本当に嬉しくて。
プログラムをもらって、いざ出陣!

もうすごい人人人。

 まだ1R前なのに、もうぐったり、こんなところで寝ている人が。
すみません、盗撮してしまった。

かくいう私ですが、悠々と5階のゴンドラ席へ。
この席が、とにかく凄かった!
床がフッカフカでホテルのロビーみたい!

このようなテーブルがあって、思い思いに予想に耽る。
もちろん、テーブルには電源あり。
 
出前もあって、ウエイトレスさんがちゃんと運んでくれるというサービス!
 お弁当もあるぞ!
ここまで優雅とは知らなかったよ!

ゴンドラからの眺めはこんな感じ!


ゴールまでは、かなり遠い位置なのだけど、
何度も映像で見た景色が目の前にあって
しかも(当たり前だけど)そのままだったので、万感の思い。

静かな雰囲気の中で、ゆっくりと予想して
並ばずにすぐ馬券が買える、というのも贅沢の極み。
流石3300円払うだけはある!
その3300円を馬券に突っ込めば・・・というのは愚問ですが。

 
空港の税関みたいだなぁ。でも競馬場!

ものすごく居心地がよかったけれど、やっぱりターフ前まで行ってみよう!

まさか1Rから観戦するとは・・・。
やっぱり有馬記念当日なので、
この時点でものすごい人が集結していました。

目の前で悠然と走るサラブレット達の姿をしっかり目に焼き付けました。
事故なく、みんな頑張れ!

1Rは何も賭けなかったので、さぁ2Rです。
パドックを見に行きましょうか。

メイクデビュー戦です。新馬戦ですね。
みんな初出走なので、ここは血統やらトレセンでの情報が頼りです。
つまり競馬新聞の情報をどこまで信じるのか、ということですな。

パドックを見て、何がわかるんじゃ、と常日頃
競馬中継を見て思っているのですが
やっぱり生で見ると、線の細さだったり
馬がいれこんでいたりと、文字情報+「何か」が得られますね。
その何かは「自分の感性」で、これがまた厄介な代物で
惑わされっぱなしなんだけど!!!

2Rなのに、もうパドックには人だかりが!

パドックで見て、線の細さが気になったのですが

横典が騎乗するので、期待をこめて
「トーセンプリズム」(牝馬・14番人気)と、「ノリタケ馬券」ということで
武さん騎乗の「ハタノソルプレーザ」(4番人気)をワイドで購入。
もう新馬戦なので何が来てもおかしくない危険なレースです!
だからこそ買う価値もあるってもんです!

そして2Rがスタートしたのですが

 ゲートが開いて、もう明らかに遅れている馬もいるわ
大外周りの馬だの、もうこれぞ、新馬戦の醍醐味を堪能しました。
 
私の賭けたトーセンプリズムは、大差負けで(15着)
「タイムオーバーによる出走制限」のため、
1か月ほど出走できないペナルティも課されてしまいました!嗚呼!
 
結果:
1着 モンドアルジェンテ (3番人気 ビュイック)
2着 タマノブリュネット(5番人気 西村)
3着 ユアザイオン(12番人気 C・デムーロ)
 
デビュー戦、勝利おめでとう!
輝かしいサラブレット生涯の始まり!
次のレースも頑張れ!
 
 
こちとら早速、収支はマイナス200円!
悔しいなぁ。くそー、次!!
 
(つづく)

2014-12-31

2014年 有馬記念観戦記 その1

全然ブログも書いていないうちに
2014年も残り1日になってしまいました。
1日がとても忙しい上に、いろいろと考えることもあり
習慣でメモ等は日々取っているのですが
なかなか文章にまとめる時間や能力もなく・・・。

Bloggerでブログを書き始めて約4年近くなり
なぜだか今年はカウンターが大幅に増え
(パリのシティファルマで検索が多いようです)
なんだかこんな他愛のないブログを読んでくださって
申し訳ないような気持ちもしないでもないのですが、
ちょっと嬉しかったりもします。

まぁそんなことはさておき
一昨日、私は中山くんだりまで行き(遠いよ!)
念願の「有馬記念」を生観戦してきました!
実は初めての中山競馬場!
 
あまり大きな声では言えませんが
私は競馬好きなもので。
「みどりのマキバオー」も愛読してたしね!
ぬぉー、まっけないのね!

そもそも93年ごろより家族の影響で興味を持ち
本格的に買った98年桜花賞のロンドンブリッジで大当たり。
思えばあれが悪魔の仕業だったわ・・・。
そこから細々と今日まで至るわけです。
ほとんど重賞しかやりませんが・・・。

まぁでもやっぱり女たる者、
競馬やってます、というのは心証がよくないので
歴代の恋人(みんな競馬興味なし)には勿論、
女友達にも面と向かって競馬の話はしたことはありません。
船橋のIKEAへ行ったときに、
船橋競馬場からの匂いを
「くせぇなぁ」といった元彼を心の中で殺してましたし!

今でこそ、女子競馬、なんていう言葉もあるようですがね。
だから今日のこのブログもできるだけ
「ゆるふわ」な感じで書こうと思います☆ミャハ

そんな私ではありますが
競馬好きの男友達や元職場の上司などと
思いっきり話すのは、本当に楽しいし勉強になります。
みんなの予想や賭け方で性格や思考って表れるし
馬に託す情熱が強い人、私は嫌いではありません!

とは言っても、実はわたくし
ギャンブルというよりも、馬そのものに興味がありまして。
なので、競馬場やWINS(馬券場)よりも
寧ろ北海道の牧場やトレセンに行きたいなぁと思っていまして。

念願叶って昨年の秋の話で恐縮なのですが
栗東のトレセンへ行くチャンスに恵まれました。

深夜バスで、仕事終わりに東京から滋賀の草津へ。
朝5時前に草津から栗東までタクシーぶっ飛ばしたわ!
疲れたけどいい思い出!ちなみに初滋賀!


6時からトレーニング開始。
追い切りの様子を見て、本当に感動してしまって!
 
 
坂路のコースも震えたわ!
 
トレーニング後のヴィルシーナ号に遭遇したり!
(しかも後ろに南井克己元騎手の厩舎が!!!
※重賞を取った競走馬は色つきのゼッケンを着用)

 
 トレーニング用のプールも見学したり!

馬運車にも特別に乗せてもらったり!
(ばうんばうんに揺れたよ!)

その後、岩田騎手や浜中騎手にもお会いできたりしたのですが、
 
一番、衝撃を受けたのが
ゲートに入るトレーニング。
練習用のゲートに入って何度も繰り返し。
これがクリアできないと出走ができないわけで・・・。

何度も出入りしている緑のゼッケンを付けている子
(年齢2歳9月未満)を上から眺めた時、
心の中で頑張れと叫んだ後に
「ちゃんと真剣に競馬をやろう」と思ったもんね!(え?)

一頭の競走馬が育つのに
本当に多くの人が携わっていたのを
間近で感じたのも大きかったなぁ。
(↓泣けるCM)


栗東から帰ってきて、
2013年の有馬記念は職場で観戦し、
まぁほとんどの人と世間がオルフェーヴルおしおしだったので
非常に堅いレースで、みんな何だかんだで的中し(私も勿論!)
広告部で大きなポスターを作ったので頂きました。
(大きすぎ!)

裏は3着のゴールドシップ!

 で、今年2014年の有馬記念は、
当たったらいいなぁというくらいの気持ちで
ゴンドラ観戦のハガキを出したら見事当選しまして!
(※有馬記念は毎年10万人以上の来場がある!)
7号室23、って刑務所みたいだなー・・・。


 本当はその日、
浅草の東洋館で年末寄席を見たかったのですが
(豪華なメンバーを、あの空間で拝見できるとは!)

有馬記念を見る機会は1年後で
もしかしたらその間に死んでしまうかもしれないので(!)
泣く泣く後ろ髪をひかれる思いで中山競馬場へ。

(長いので続く)

2014-11-05

10/14 Gergiev at SUNTORY HALL 2nd MVMT

マリインスキーのサントリーホール1日目の
・ブラームス「ピアノ協奏曲 第2番」(ピアノ:ネルソン・フレイレ) 
(映像はバーンスタイン指揮のウィーン・フィル(1985年)
ピアノ:クリスティアン・ツィマーマン)

古典物が苦手なので、ベートーベンの後継者である
ブラームスは正直どうも食指が動かなかった。

ブラームスの楽曲。
それはどれも宝石のように美しく、
純粋無垢で(ワルツ39-15とかまさにそう)
どの角度から聞いても眩しく輝いている。
その「素直さ・聡明さ」が私にとっては
なぜかあまり「面白くなく」ピンと来ないでいた。
海が凪いているよりも暴風雨と雷鳴を好んでしまうもので・・・。

故に
ブラームスを自ら聞きに行こうというのが
本当に今までなかった。

なので、比較的有名なこのピアコン2を聞き続けていると、
第1楽章の牧歌的な繰り返しと転調(ホルンの響きよ!)
第2楽章の感情ほとばしるスケルツォ、
第3楽章のピアコンなのにチェロの独奏ばっかり!
第4楽章の緩急と優美さ
と気づくことが本当にたくさんあり
集約すると、テクニックが複雑でなんと情熱的なことか!
と胸がグラグラするほど当惑させられた。

しかしながらこの夜のフレイレ氏の演奏は
半ば私を失望させた。
角がない球体のような暖かみのあるピアノの響き。
初めて拝見拝聴し、
優しく上品で高貴な超一級のプレイだったのだが、
炎の如く、ほとばしる情熱は感じられなかった。

単にゲルギエフとの相性が悪いことに尽きるのかもしれないのだが、
オケは多少もたつき、誠に不十分なピアコンだった。
第3楽章のチェロの独奏はよかったのだがね。
(マイリンスキーの首席チェロのお方)

アンコールはグルッグの「精霊の踊り」
これは逆に情感こもっていてよかったなぁ。独奏だからね。

休憩を挟んで、お目当てである
ショスタコーヴィッチの第8番。

(ムラヴィンスキー指揮 レニングラードフィル)
ショスタコーヴィッチの良交響曲は奇数、と定説にあるが、
(5,7,11,13)
あの7番「レニングラード」の次曲である8番もなかなか良い。
スターリン政権下での「クラシックで戦争を表現する」という
使命感(基いプロパガンダ)で音楽を作り上げたショスタコ。

第1楽章冒頭から、鉛のように重く漆黒の海の世界を
延々と漕ぎ出でる単調な調べ。
第2楽章で、ふと奇行じみたフルートの旋律が聞こえると
形勢逆転の兆し。

そして私の大好きな第3楽章の一心不乱なストリングス。
もうこれはテクノミュージック!
途中の小太鼓と、ハイスピードで蛇行運転してそうなトランペット。
ここよーく聞くと、裏打ちのリズムなんだよね。スカっぽくて!
(真面目にクラシック聞いている人からしたら怒られそうですが)
もうここの楽章、前のめりで聞いてしまいました。

ずーっと上述のムラヴィンスキー盤を聞いたり
映像を見ていたので、
このストリングスのボウイングが、同じ角度でビシーーっと動くさまも
どうしても見たくて見たくて・・・。

なので、この第3楽章は目にも耳にも幸せな8分間だった。
8台のコントラバスは艦隊さながら、ブラス群との応酬、
すり鉢場のサントリーホールの響きの良さは日本一なので
位相もばっちりで大迫力。
そしてゲルギエフは、爪楊枝のような指揮棒(もしくは焼き鳥の串)で
オーケストラを統制していく。
この夜は爪楊枝だった。

圧巻だったのが第5楽章の最後。

浮遊して、ゆっくりと音が回転しながら、
ピアニッシモ(PPP)で「死に絶えるように」と書き残した
マーラー9番の第四楽章、さながらだった。

マーラー9番は、心の機微を掬い上げるような繊細さであるが、
ショスタコ8番は、あの派手な音からの「落ち着きっぷり」である。
この動から静への移行、そして何と言っても
ゲルギエフのこの細やかさが白眉ものだった。
いつもは派手で粗野なタクトっぷりなんですがね・・・。

観客も、ゲルギエフが「爪楊枝」を
ゆっくりと下へ降ろしたのを見届けてからの拍手とブラボーの嵐。
本当に今夜は観客の質が高かった!
(フライングブラボーする人がいなかった)

そしてアンコール。
!!!
ワーグナーの「ローエングリン」!!!

実はこの「ローエングリン」
2年前にゲルギエフ指揮のNHK音楽祭へ行ったとき
(確かこの演奏会はロンドンから帰国した直後だった
そういえば故マゼールも見たんだっけ。いろいろ私も体験してたんだなぁ)
やはりアンコールで初めて聞き、
天上の音楽とも言うべき美しさのあまり、死にたくなった。
長旅から帰ってきたばっかりというのもあったので、
感受性がいつになく研ぎ澄まされていたと思う。

ストリングスの清らかな
「虹色の雲に反射する紺碧の波」に漂いながら
2年前のことを思い出し、いやそれよりも昔のことを思い出し、
ぷかぷかと浮いたり沈んだり、生活っていうのは・・・
なんて悲劇ぶって、あぁでもこの美しさは例えようもなく
また明日からも頑張ろうなんて、酷く陳腐なことを考えていた。

アンコールが終わって、ブラボーの嵐嵐嵐。
時計を見ると、もう22時近く。
この時間に終わるのは珍しすぎる!
確かに3時間近く、全神経を音に手向けていたのだが
至福の夜、だったとしか言いようがない。

勘違いでチケットを買ってしまったのが福となった。
何よりもそれが嬉しかった。
そして本命は明日!その事実がまた更に嬉しかった。

10/14 Gergiev at SUNTORY HALL 1st MVMT

久しぶりにクラシックの演奏会に行ってきた。
10月14日にサントリーホールで行われた
ゲルギエフ指揮のマリインスキー歌劇場管弦楽団!

ブログには書いていないけれど、
(そのうち、したためられたらいいなぁ)
最近は内なる反動で
漫才ばかり聞きに行っている有り様。

葉桜の頃、近所の小屋に出ていた
「三四郎」を自転車を漕いで見に行ったら、
その青春パンクのような懐かしさに大変衝撃を受け
ずぶずぶとはまってしまった!
勢いでAmazonレビューも書いてしまった!
(今見たら票が入っていて驚いた!)

対バンならぬ「対漫才」でよく拝見していた
同じマセキ芸能社の「浜口浜村」は
まるで安部公房と内田百閒先生、寺山修司、
丸谷才一を混ぜたようなアングラ観漂う文系漫才。
(「風街ろまん」も少し入ってるんです?)


ずっと漫才を聞いていたら
あ、これはPGウッドハウスやダグラス・アダムス、
ジェローム・K・ジェロームのような行間とでも言うのかしら?
あと陳腐な物言いだけど少しモンティ・パイソンのスケッチの
影響を受けてるんだろうなぁ、とワクワクした。
(勝手に自分がそう思っただけなんだがね)

もっともっと言うと、
名著「トリストラム・シャンディ」の世界観を垣間見た。
「初心」というネタを初めて聞いたときは、ドキッとしたわ!
そうそう作者のローレンス・スターンを
日本に紹介したのは「三四郎」を書いた夏目漱石!
おぉ、何たる偶然!(こじつけじゃないよ!)
とまぁすっかり浜口浜村に感銘を受けてしまいまして。

そうそう恐れずに言うと
彼らって、イギリスっぽいんだよ!
ナンセンスで無軌道で、残酷で、脱線して、皮肉っぽくて
最高に笑えるご褒美が最後に残されていて。
そしてその最後に辿り着く迄がものすごく長い!
(もっと言うと、アメリカのように万人が笑わない!それがイギリス!)

「銀河ヒッチハイクガイド」から引用するならば
「Don't Panic!結局、タオルが一番大事!」
(浜浜が言いそうなセリフでしょう?)

悲しいかな、そういう論評をとんと見ないのだが。
まー私の漫才の見方も相当「?」なのかもしれないがね。
そこから派生して別の漫才を聞きに行ったりしていたら
すっかりカレンダーも残り1枚になってしまった。

元来、欲張り体質で一つの所に留まれない、
更にどうやら「飽きっぽい」性分の上に
自分でも驚くくらい突発的に「真逆に振り切る」傾向有り。

自分自身を俯瞰で見下ろしていると
これを好奇心旺盛と見るのが相応しいと思う。
新宿Fuからサントリーホールの振り幅。
そう、これこそが自分である。
この幅の広さで何度救われたのだろうか。

というわけで、
ここからが本題なのだが、
毎年のように来日しているゲルギエフが
なんとストラヴィンスキーの初期バレエである
「火の鳥」「ペトルーシュカ」(木人形!)
「春の祭典」を一気に演奏!


うわあああ、豪華!そりゃあ行くだろうが!
しかもマリインスキー!
ロシアものをロシアの楽団でロシアを代表する指揮者が振る・・・

だいぶ指揮者でクラシックを聴きこなせるようになってきた私ではあるが、
ゲルギエフにも不得手があり、ドイツもの・・・特にマーラーなどは
どうも噛み合わないよなぁと思うのだが。

イントロが「結婚行進曲」と間違えそうになる
出落ち感満載のマーラー5番!

初ゲルギエフがマーラー1番「巨人」で、当時は
そのダイナミックさに大感動したのだが
時を経て、ううん?と邪推。

まぁこれは好みの問題でもあるのだけど。
作曲者の故郷の楽団や指揮者で聞くのは
ひとつの選択肢としては有効なのかなぁなんて思ったわけですが。

ゲルギエフのプロコとか爆発してて、やっぱりいいもんなぁ。
ソフトバンクの予想GUY(なつい)
イングランド・プレミアリーグの
Sunderland AFCはこの曲で入場します。士気あがるね!

で、そんなわけで勇気を出して初夏の折に
S席のチケットを買おうとしたのだが、
何を間違えたのか、前日のチケットを買ってしまっていて!

演目は
・ブラームス「ピアノ協奏曲 第2番」(ピアノ:ネルソン・フレイレ)
・ショスタコーヴィッチ「交響曲 第8番」


慌てて次の日を買いなおしたのだが、
まさかまさかの2日間連続で
サントリーホールに通う羽目に!
2日間で4万円近くの演奏会だよ!

三四郎や浜口浜村だったら30回は見れるのに!
社食何日分だよ!

愚痴っているのも何なので、
ショスタコ8はさておき、
ブラームスのピアコン2はもう親の仇ってくらいに必死に聞き倒した。
会社の行き帰りは、3ヶ月くらいこの曲ばっか聞いていたし、
スコアもガンガン眺めて、いざサントリーホールへ。

つづく

2014-09-28

Frances Ha

今年は、なぜか劇場で見たいと思う新作映画が極端に少ないような。

良かったのは、バウス閉館の「ウィズネイルと僕」と
ユーロのベルイマン特集の「冬の光」だけ。

もう映画も音楽も文学もクラシック回顧上等主義でいいじゃないか、
とさえ思うこの頃。

なので、映画に関するブログもあまり書いていないのだけど
先週末、オシャレ映画の「フランシス・ハ」を鑑賞してきたので、
その感想をば。


オシャレ映画という言い方も皮肉がありますが、
うーん、この手の女の子二人映画は
過去散々見尽くしてきた。
ロシュフォールひなぎくゴーストワールド云々)

なので、どうしてもそれらの素晴らしい作品達と比べてしまう。
ゆえに、ちいと俯瞰で見てしまったわい。

話の内容は散々いろいろな所で書かれているので割愛するが
何をやっても空回りの主人公のもがきっぷり、に笑えるか否かが肝。
こういうダメな妙齢女子の話ってイタイ、一周まわって
自分もその要素あるかも(過去あったかも!)
嗚呼、猛省、反面教師、自戒と
エヴァンゲリオンよろしく漢字が(明朝体で)頭を駆け巡る。

自分は女子高だったせいか
「自分はみんなとは違う!」という空気があるのは前提だったし、
そのくせ烏合の衆で、そのくせ他人の批判には厳しくて、
共感しないと変人扱いされるわ、魔女裁判はあちこち行われてるわ、
大手小町でフルボッコは当たり前に横行してるわ。
「みんな違ってみんないい」わけない世界。
とどのつまり自分を賞賛してほしい、理解してほしい・・・
結論から言って、あぁ女ってめんどくさい!
マシンガンズじゃないけどマックスめんどくさい!

なもんで、この映画で描かれている女同士の友情も
何というか「めんどくさいなー」という関係の上に
成り立っているのではないかと思えてしょうがなかった。

登場する人全員が、
どこか脆くて満たされない雰囲気を背負っているのは
2010年代の空気だから、ということでいいんだろうか?
特にグレムリンの脚本書いてる男性が痛いと思ったぞ。

にしても、話に集中したいのに
背景にどうしてもどうしてもトリュフォーが浮かんじゃう!
どっかで聞いたサントラと思ったら
実際のトリュフォー映画でバンバン使用されてたのね。

どことなく「Jules et Jim(突然炎のごとく)」ぽいスチール。

そしてデヴィッド・ボウイで疾走するのは、
やっぱりカラックスの「汚れた血」を思い出しちゃう!

そうそう昨年暮れだったか早稲田松竹でアレックス3部作が
35ミリでかかるというので!
喜び勇んで見に行ったのだが
一昨年パリ行って以来、頭の隅に残っていた

 
「汚れた血」の最後のジュリエット・ビノシュが
滑走路を走るところ、なぜかフィルムが撓んでいたのか、すんごい勢いで
カクカク走ってたので、一人で大爆笑してしまったわ。

(と思ったら、そういうエフェクトかかってたのか・・・。
youtubeに全編あったので見てみたらやっぱりカクカク!→ココ

とまぁ話は逸れたけれど
これはリチャード・アイオアディの「サブマリン」もそうだったんだけど、
「フランシス・ハ」も
米国経由の「フレンチムービー」になっていて
(しかもヌーヴェル・ヴァーグの!)
それ故オシャレ度3割増しという雰囲気になっていました。

そうそうオシャレと言えば
劇中、ソフィーが着ていたカーディガン、これどこのブランドかな?

当方カーディガン好きなもので
気になってパンフを見てみたのだけど、
私の知りたいことは全く載っていなかった・・・。
 
いろいろネットサーフィンをして出た結論。
やっぱり最先端オシャレwのメゾン・キツネだろうな!
オシャレ映画にはオシャレワードローブを!
と思ったらキツネの向きが微妙に違う!

そうなると
アメリカのイトーヨーカドーこと
JC Penneyのヴィンテージかな???

これはこれでオシャレ!
カート・コヴァーンも着ていたっけな。
実は自分も昔ebayで100円くらいで買ったわ!
まだタンスにあるので、久々登板させてみようかなと思った秋の夜長。