2012-11-20

3Days in Paris 3

ルーヴル全体を、まともにじっくり見ると
なんと一週間かかるという。
こちとら旅行者。
でもツアー客じゃないから、自由に
時間の許す限り自分のペースで見れるだけ見ておこう。

というわけでまずは彫刻のゾーンから・・・。

わお、ミロのヴィーナス!
ここだけ黒山の人だかり。

それにしても・・・数が本当に膨大すぎて、
そしてすべてが門外不出すぎて、
本当にきりがない!

作品だけでなく、建物館内の雰囲気を味わっていたら
本当に時間がいくらあっても足りないわ。
ペース配分を予習しておくべきだったわ・・・。
 


イタリア人建築家のマリオ·ベリーニ 、
(カッシーナのデザイナーとしても有名)
フランス人建築家のルディ·リッチオッティ
が共同で設計したイスラム館。今年の9月にできたばかり!
 
 
このなんともいえない曲線が不思議。
まるで複眼のよう。
だけど圧迫感もなく自然光が差し込む空間でした。
 


イスラム美術も見ていると、本当にきりがないわけで。。。
意外と美術鑑賞というのも、頭を使うんだよな。
集中力を要すわけだしねぇ。
 
紀元前480年頃の「ミレトスのトルソー」も
荘厳な空間の中に展示。

彫刻をみるだけで本当にお腹がいっぱいだ・・・。
まだ絵画のセクションにもたどり着けていないというのに。


床と壁の色合いといい、明かりの暗さといい、
思わず進みたくなってしまう廊下。
導かれるように、歩いたその先には・・・

 
 
 ありえないくらいのゴージャスな空間。
これはナポレオン三世の邸宅の再現。
 
 

 
なぜか人もいなかったので、映像を撮ってしまった。
ちなみにこのナポレオン三世は、あのナポレオンの孫ではなく
甥っ子にあたる人物。
今日のパリのインフラを改革し直し、
中世の都市から近代都市に生まれ変わらせたのは彼、とのこと。
オペラ座を作るように命じたのも彼。

 

とにかくゴージャスとは、このことを言うのだね・・・。
ゴージャスすぎて、なんか落ち着かなかったわ・・・。


脳みそがフリーズしかかりそうだったので、
気分転換に外に出て、また絵画を見に戻ってこよう。


2012-11-18

3Days in Paris 2

朝いちばんの空いている時間にルーヴル美術館へ行ってきた。
まだ開館前。なのに列はちらほら。

に、しても美術館の周りの景観は、めまいがしそうなほど。

このアーチの先には、セーヌ川があるはず。
どうなっているのかな。ドキドキしながら門をくぐってみる。

そこは、まるでこの世のものとは思えない・・・。
ものすごいショックを受けた。
何というか、いくら頑張ってもダメなんだという敗北感というか。 
 

 
咄嗟に萩原朔太郎の
「ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん」

という一節が頭に浮かんだ。

いつの時代も
希望を抱いて、多くの芸術家がこの地を訪れ、
成功を掴む一方で、夢敗れて・・・。

パリのあまりにも強烈な説得力、パリじゃなきゃ駄目なんだ、
そしてそれは物理的にも心理的にも天国のように遠すぎて敵わない
という錯覚を感じるくらいの完璧な朝日だった。
ただの橋、川、太陽なのに、その三位一体が美しすぎて
困惑させられるくらいだった。

あぁ芸術家でなくてよかったw

セーヌ川沿いを歩いているだけで、
もうお腹も胸もいっぱいになってしまった。


というわけで、ルーヴル美術館へ。
ミュージアムパスを事前に用意していたので、らくちんらくちん。
こういうところで時間を有効活用しなくちゃね。
 
内側からピラミッドを見るとこんな感じ。
 
 
さぁどこから見始めようか・・・。さっとしか予習してないからなぁ。うーん。
 
つづく



2012-11-16

3Days in Paris 1

毎日、日々が矢のように過ぎていく。
そう思った瞬間、自分はなぜか旅に出なくては、という気になってしまう。
日常からの脱却というのもあるけれど
こう旅行するときのタイミングっていうのが確実に自分の中にはあり、
イケイケドンドン、今行かないでどうするの?という思いに囚われてしまう。
そういう波がない限り、私は旅に出ない。そしてその時が来た。

というわけで、久々ヨーロッパに行ってみたくなった。
勿論、愛してやまない英国!3年ぶり!
でも英国だけなのもなぁ、じゃあもう一か国、そうだ、ロシア。

しかし、ロシアというのは、かなり難易度の高い国であり
(ビザいるしね)
会社一のロシアに精通している上司に、旅行のことを聞いてみたところ
「あんまりお勧めしません、危ないし」とのことだった。
奥様がロシア人の彼が言うくらいなので、そりゃそうかも。
フィンランドから陸路で入るのも、辛いそうで、
いっそのことフィンランドの方がいいとも言われてしまった。

うーん、どうしようか。周りに聞いてみたところ
「それならパリでしょう!」とのことで、
パリかー、20年前に行ったきりだが、
そういえば大学で仏語も選択してたしなぁ、
知識もあのときより格段にアップしたし、
久々だから行ってみるかね、ということになった。

そこから予定を組み立てて・・・
最終的にパリとマンチェスターとロンドンを周ることになった。

というわけで、仕事を終えた後に
22時近くに出航のエールフランスとJALの共同運航便で成田からCDGへ。

エアフラ乗るのは、意外にも初めてなんだが・・・
うーん、可もなく不可もなく、サービスも簡素で
長距離便のありがたみもなかった。そこは残念だったなぁ。
まぁ少しでもJALのマイレージを貯めたかったので
それがせめてもの報いか。

機内の映画は充実していた。ここは評価できる。
ウディ・アレンの最新作「To Rome with love」これはよかった!


「Midnight in Paris」の別バージョンと想像するには難くないのだけど、
出ている俳優も豪華。ペネロペの娼婦役なんてはまりすぎている!
特にジェシー・アイゼンバーグがまた、いかにも!という
文系男子の役で、ニヤニヤしてしまった。これ日本未公開なんだね。

そんなこんなで、仕事の疲れもあって爆睡。
「ダークナイト・ライジング」のJG-Lの部分だけ見たりして
なんやかんやでCDG到着。現地時間朝の4時20分!

入管で前に並んでいた日本人ツアー客が、おちょくられていた。
朝の4時、5時勤務の彼らの楽しみと言ったら、
そんなことくらいしかないのかな。
私は無言でスタンプを押してくれたから、ホッと一安心。

荷物をピックアップして、さてこれから市内へ行かねば。
ロワシーバスと言われる朝6時から走っているバスを待つ。
乗り場はこちら、という表示が目立ってなくて、
ガイドブックの解釈も理解できず(自分の理解不足なんだろうが)
乗り場まで迷ってしまって、違うターミナルへ行ってしまったりと
のっけから旅行者の醍醐味を堪能。

しかし、無事にロワシーバスに乗車できた。
そうして走ること30分あまり、オペラ座に到着。
す、すごーい。その煌びやかさに圧倒される。
一気にパリに来たということを実感!


(後日撮影)
思わず「オペラ座の夜」を思い出した。
とはいえ、ストラヴィンスキーの「火の鳥」
ラヴェルの「ボレロ」(これってトランステクノの元祖だと思うんだけど)が
初演された場所。

そこから地図を頼りにホテルへ移動。
それにしても、自分は地図の読み方が甘い。
振り返ってみれば単純な道であったのだが、
かなりの時間がかかってしまった。

やっとのことでホテルに到着。
重い荷物から解放。
空も白んで明けてきた。

早速朝ごはん。
よさげなカフェの「ADAM's」というところに入ってみる。


パリの初めてのご飯は
カフェ・オ・レとパン・オ・ショコラ。

朝8時前だったので、店員はタルト作りで大忙しだった。

HPを回復したので、ルーヴルまでの道のりを探索。

パリはモロッコ文化も垣間見れると同僚が言っていた。


写真を撮っているきりがないくらい、
パリの街はどこをとっても絵になる。

そしてこれからルーヴル美術館へ。

つづく

2012-09-14

上野動物園のマレーグマ、モモコとフジ

興味ある美術展のチケットが掌にたくさんあるのだが、
なかなか消化しきれなくて、大変な今日この頃。
休日は毎回どこかしらの美術館に出没しているのだが、
先日は、上野の東京国立博物館で
「青山杉雨展」へ行ってきた。

しかし・・・
上野に行くと、やはり動物園に行きたくなってしまう。

実を言うと、
7月の或る日、西洋美術館で開催中の
「ベルリン美術館展」へ行こうとしていた矢先、
職場の近くのマガジンハウスの受付にあった
フリーペーパーを手に取ったところ
こんなもの発見。

マレーグマのフジ?
そう、この小熊はウメキチの弟!

札幌まで行ってウメキチに会った自分としては
フジの事を全く知らなかった自分に腹が立った。
というわけで、ベルリン美術館展なんて行っている場合じゃないわ、
ということで急遽上野動物園へ。

まだこの時はシンシンも懐妊前だった。
パンダは、本当に白浜のアドベンチャーワールドが最強なので
リーリーとシンシンはほとんど興味なし。
アドベンチャーワールドのパンダは好奇心旺盛なんだけど、
上野の2匹は、どうもやる気ないんだよね・・・。

それよりもパンダ舎の前にあるクジャクが

ものすごく美しくて惚れ惚れした。
生まれて初めてクジャクが羽を広げるのを見た(かも)。

で、何はなくともマレーグマである。
母親モモコの2回目の出産で誕生したのがフジ。
私のお気に入りマレーグマ、ウメキチは円山動物園に移動したけど、
その弟がフジ。
 
マレーグマ担当の飼育員さんは、
フジの運動訓練も兼ねて餌をわざといろいろな所に隠す。


 
そうこうしているうちに、
モモコとフジ親子がお目見え。
フジ!かわいすぎるよ!!!!
もう目がクリクリしててかわいいー。和むわぁ。
片やお母さんのモモコ。
やはり貫録十分。おかんの顔してるなぁ。

フジはやっぱりウメキチの小さい時に似ている。
 
在りし日のモモコとウメキチ。


こうやってウメキチとモモコが遊んでいた場所に
弟のフジがモモコといるのは、
何だか近所のオバハンのような面持ちになってしまう。
いやぁ感慨深い。
 
 

上述の飼育員さんは、フジとモモコの様子を眺めていらっしゃった。
お話する機会があったので
「ウメキチを1月に見に行ってきたんですよ」と言うと
大層驚かれた。
「僕もこないだ見に行ったんですけどね、元気そうでした」
と何だか懐かしい目をして言っていたのが印象的だった。

モモコの初出産がウメキチだったので、彼にとっても
初めてのマレーグマの赤ちゃんだったのだろう。
なんとなくジーンと来た。
そしてフジがなんとなくウメキチの面影があり
モモコも愛情たっぷりにフジを育てていると仰った。

モモコは悠々自適にタイヤやボールで遊んでいるけれど、
フジがオタオタしているときは、すっと近寄っていく。
動物の持つ無垢さに何だかしみじみとした、それでいて
母グマの愛情に感服した。

フジ、たくましく豊かに育ってねー。
はぁそれにしてもかわいすぎる。
マレーグマ、最高!

2012-09-03

Fish tank/Shame

マイケル・ファスベンダー。
気になる。最近、どうも気になる。

いかにもな、ゲルマン系の苗字と顔、
しかし、私は彼のことをアイリッシュもしくは英国人だとばかり思っていた。

Du bist sehr schön!
(私の唯一知っているドイツ語。出典はBlurのGirls &boys)

と、いうのはここのところ2本も立て続けに彼の作品を劇場で見たから。
しかもどちらも英国映画だったもんで。
しかもどちらもハードなセックスシーン満載だったもんで。
そういう系の御用達アクターなのか?
いずれにせよ、気になる。

昨年、大好評だった
「三大映画祭週間」に、
今年もいそいそと参加したのだが、
やはり言うに及ばず英国映画「FishTank」目当て。


BAFTAの2009年の最優秀映画賞を獲得した作品。
ちなみに翌年は「英国王のスピーチ」が受賞しています。

この「Fish Tank」は、あまりにもドンピシャな英国映画。
はい、ワーキングクラスの日常with暴力、なもんで
こりゃあ日本には配給されないよな・・・
でも私の大好物なわけで、喜び勇んで見に行った。

この手の内容って、
ケン・ローチしかり、シェーン・メドウスしかり
近年ではパディ・コンシダインの「ティラノサウルス」
ダブリン海岸駐車場
などで腐るほど表現されつくしているのだが、
女性が主人公の作品は、あまりないことに気付いた。
「マグダレンの祈り」は悲惨だけど、あれはまた違うような・・・。


ミアは15歳。
エセックスにある集合住宅に住む不良少女。
ヒップホップダンスが得意でいつかはダンサーになりたいと考えている。
母親はシングルでネグレクト。
いわゆる「ビッチ」。
ある日、母親の恋人とばったり家で遭遇。
妙に優しく励ましてくれるその彼が気になるミアだったのだが・・・。


なぜ彼女はこうなってしまったのか、という原因が
如実にわかる家庭環境。

荒廃した生活の中で、必死にもがいている姿が痛々しい。
一瞬、良さそうに事が運ぶ雰囲気があるのだけど・・・

やはりイギリス映画、そこのところは容赦しない。
これでもかこれでもか、と現実の厳しさが襲ってくる。

母親の恋人役で登場するマイケル・ファスベンダーも、
本当に最低最悪な「ずるい男」でありつつも リアリティがありすぎ。


そして最後がもう往年の「ケス」を彷彿させるような感じ。
そこに流れるNasの「Life's A Bitch」

Life's a bitch and then you die; that's why we get high
Cause you never know when you're gonna go
Life's a bitch and then you die; that's why we puff lye
Cause you never know when you're gonna go

すごい、ドンピシャなリリック。感動したよ。
これはゲンナリする映画だけど、ちゃんと公開すべき内容だと思う。


そして先週、久々早稲田松竹へ行き、 「SHAME」を見てきた。
コリン・ファースかと最初思ってしまったスチール。

話の内容はいろいろなところで語りつくされているので 把握はしていたが、
生々しすぎる生態を
笑いもなくスタイリッシュに撮っているところ
にちょっと怖くなってしまった。
なんというか生活を覗き見しているような感覚。
熱気もなく無味乾燥な部屋、オフィス、
そして時折かかる バッハの「ゴルトベルク」と「平均律クラヴィーア」
(グレン・グールドの)

何というかJoy Divisionの「Disorder」の一節、
「I've got the spirit, but lose the feeling」を思い出させるような、
パッションレスな作品。

いやしかし、
この兄妹はどのような家庭環境で育ってしまったのか、
と ふと考えてしまったのは愚問だろうか。

もしくは、そこに至るまでの大きなきっかけが、
きっとあったのだろうが、
それでも人と繋がらないと「生」を感じることができない
憐れみというか悲しさが伝わってくる深い作品であった。

古今東西、依存症を題材にした作品は多いけれど、
RFADの衝撃には、かなわないなぁ。
この映画は本当に自分にとっていろいろな物を教えてくれたわ。
同じニューヨークが舞台だけど、
堕ちていく過程がすごすぎる。

あ、でも「Shame」の場合は、「堕ちていない」のか。
だから「恥」と認識しているのかもしれない。

堕ちていたら、恥も外聞もないか。

そう考えると、
「FishTank」同様、
ここから抜け出そうともがいている 葛藤している映画、なんだな、これって。
でもあんまり意思は弱そうだ。体が疼くから難しいのだろうか。

「やめられないとまらない」と言えば アメリカン・サイコ。
(バッドマンの私生活その1)
バッドマンの私生活その2.
いちいち売春婦を呼びつけて、フィル・コリンズの注釈だもんなあw
Shameとは対極にありまくり。
でもこれもニューヨークだった。
そういえば、6ドルTシャツショップでこんなTシャツがあった。
ちょっとほしい。