Animal Collectiveの余韻も冷めぬまま、夜が明けた。
残像やら残響やらが、頭の中で旋回している。
それは帰国してからもそうなのだが・・・。
夢のようだったなぁ・・・。また見れるといいなぁ・・・。
日本を出てからこの日で5日目だった。
日曜日にパリに到着して昨日マンチェに移動で、やっと金曜日。
毎日が超充実、非日常過ぎていて疲労困憊。
体も疲れているけれど、何よりも脳が眠っていないというか、
気をしゃんと張っていないと
ちょっと自分でもまずいなぁと思い始めていた。
しかも今日はロンドンへ移動だし。
なので、のんびりのんびり行こうではないか、と
手綱を緩めることにした。
気分はすごくいいんだけど、体がついていかないのはねぇ。
朝早くマンチェを発って、ロンドン入りしようと思ったのだけど、
急遽予定変更。
朝のBBCを見ながら、パッキング開始。
イアン・ソープがゲストだった。
わ、太ったなぁ。
何でも自殺願望があったと告白した自叙伝の発売とのこと。
チェックアウトをすまして、荷物をとりあえず預かってもらい街へ。
まずはパリから引きずっていた細々としたものを、まとめて郵便で送った。近くのカフェでコーヒーとトーストを食べて、ぼーっとする。
マンチェスターにいる自分が本当に何だか奇妙な感じ。
道も建物もあまり変わっていないからこそだなぁと
散策しながら思った矢先、
私の大好きな本屋チェーンの「Waterstone's」のロゴが、
か、変わっている!!!大ショックだわ!!!
なんだよー、この「軽い感じ」!
以前のゴシック体のロゴの荘厳さの欠片もない!
私は図書館を「自分の本棚替わり」にしているので、
(自分の部屋の蔵書が多すぎるのでこれ以上増やさない為の策)
ブックバッグが必需品。
だけど、日本ではあんまりないんだよねぇ。
エコバッグでもいいんだけど、やっぱり耐久性があるのが欲しい。
もちろんデザインが良くて、値段も安いやつが。
と、思ったらありましたよ、しかも私の好きなゴシックロゴのやつが!
しかも蔦が絡まっている!
たくさん入る上に、中には仕切りがあって小さなポケットもある。
しかも裏がいいんだわー。
「A bookcase is as good as a view,
as much of a panorama as the sight of a city or a river.
there are dawns and sunsets in books‐storms,fogs,zephyrs」
本棚を眺めることは、都市や川をパノラマで見るのと同じくらい良いものだ。
夜明けや夕日、嵐、霧、そよ風が本の中にもあるのだから」
ニューヨーク・タイムズなどで活躍した
アナトール・ブロイヤードという編集者・評論家の格言が
プリントされているのだけど、グッとくるねぇ。
ちなみに1000円しなかったわ、これ。いい買い物できたー。
2013年も、古今東西の素晴らしい本に出会いたいものだ、図書館で!
ホテルに戻り、荷物をピックアップして駅へ向かう。
これからロンドンまで列車で移動。
オフピークで£30くらいで、行けるかと思ったら
それは早割の料金だったらしく、当日のチケットは三倍近くした。ひえー。
駅員さんも、それしかないんだ、ごめん、とのこと。
というわけで、昼の1時くらいにマンチェスターを出る。
マンチェスター滞在は1日だけだったけれど、
懐かしく奇妙で不思議で、かつ言いようもないこんな感覚は
今まで経験したことがなかった。
規則正しい電車のリズムにのって、
さぁロンドンへ出発。
マンチェスターで一番治安の悪い「Stockport」に到着。
そこから車窓をずっと眺めてみた。
かつて、住んでいた街らへん。なつかしいなぁ。
「世界の車窓から」風だけど、典型的なイングランドの田舎ね。
にしても、車窓の映像ってなぜか撮ってしまうんだよなあ。
以前撮った「オランダ編」と「ベルギー編」に続く第三弾。
それにしても自分がこの辺りにいたことに、改めて驚いてしまう。
ムーアに架かっていた霧が晴れて陽が射す瞬間は、
何だか神様が現われた証拠なのかなぁとかつて話したことを思い出した。
あながち間違えではないと今でも信じているのだけど。
心地よい電車のリズムに揺られて、船を漕ぐ。
ふと気づくと
ミルトンキーズまで来た。
ロンドンの北西部、100キロ辺り。
そうして1時間くらいでロンドン・ユーストン駅へ到着。
あっという間だったなぁー。
(夜撮影)
さぁ抑えていた買い物欲を爆発させるぞ、ロンドン!
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