2012-12-31

Manchester Part1

11月8日。
3日間過ごしたパリから英国のマンチェスターへ。
朝4時30分くらいに起きて、身支度を整えてからパッキング開始。
そうでもしないとパッキングのやる気が起きない自分。

朝10時20分の飛行機なので、
6時30分くらいにチェックアウトを済まして
オペラ座の横から出ている空港行きのバス乗り場まで歩く。
マツキヨで大量のコスメ買っちゃったから荷物が重いのなんのって・・・。

バスに乗っている間に夜が明けた。
難なくCDGへ到着。
重い荷物を背負って、チェックイン。
今回のマンチェまでの飛行機は、
一回も乗ったことのないLCCの「Flybe
ネットで調べてこれがベストかなぁと思い予約。

LCCなので、基本的に荷物代が別途になっていたりと
細かい規制があるわけだが、
いろいろ面倒くさいので「20キロまでの荷物は超過料金なし」という
バリュープラン?みたいなのを選んだ。
なので、ものすごくローコストってわけでもないw
だいたい、1万円くらいだったかな?

でも結果的にこのキャリアで正解だったよ。
だって荷物の重さが19.8キロとかだったんだもん!

ほっと一安心したので、さくっと朝御飯。
やっぱりここにもあったぞ、PAUL。
結局、ここにしてしまう。




エネルギーを補給し終わったら、さっさと搭乗手続き開始。
CDGの建築は、とても興味深い。



U2の「Beautiful Day」って確かCDGで撮影されてたんだっけなぁ。
あの時より、また改築しているみたいだけど。



搭乗手続きを待っている間は、
正直言って苦ではない。とにかく待てばいいのだからね。
数日間、疲れっぱなしなので、しばしの休息。

何となくモリッシーに似ている人がいたので激写。
モンスターの生まれる11月、かw
あ、彼も勿論一緒のマンチェ行きに搭乗。
ちなみに売店の水(ヴィッテル)がものすごく高かったなぁ。€3!



この飛行機でいざマンチェスターへ!
だいたい90分くらいのフライト。

にしてもFlybeなんていう航空会社が出来ていたなんて本当に知らなかった。
私がイギリス生活から完全撤退をしてから運行開始というので
時の過ぎるのは本当に早い。

しばし機上の人となる。
CAの人が、いかにもな英国人女性で、途端に懐かしくなる。
安心したのか、やっぱり船を漕いでしまう。
目覚めたら



あぁ、この景色だよ、これこれ!!!
懐かしいよー、マンチェスター!!!
やっぱりパリよりマンチェスター!!!

過去、一人で英国に入国するたびに
イミグレで「何しに来たんだ」だのかなり追及を受けてきた。
私も英国のイミグレは厳しいことは重々承知していたので
いろいろなルートで入国していたのだが、
(だいたい10年間で20往復くらいしていたか?)
案の定別室に連れて行かれたこともある。

最終的には入国できたが、6か月の観光ビザのところを1か月しかくれず、
パスポートにボールペンで「W」と書かれたりした。(Warningの意味)
それから3年間英国には入国せず、ユーロスターのベルギー経由で入国するも
また追及を受け、何となく入国出来たのだが、
そこから更に3年経ったのが、今回。

パスポートも刷新したし、Warningの記録もなし。
しかし、過去のパスポート記録が引き継がれているかどうかは・・・
はっきり言ってわからない。

なので、今回は入国できるのか本当に心配だった。
そしてマンチェスターのイミグレへ。
こちらが緊張しているのを見透かされていたのか怖かったなぁ。
別にやましいことしていないんだけどね!

「何しに来た」「誰か待っている奴はいるのか」
「どこに泊まる」「帰りの航空券は」という質問攻め。

ゆっくり慎重に日本語英語で答えたら、
よっしゃ!!!
入国できた!

これは本当にうれしかったなぁ。なんだ簡単じゃないか。
長年の悩みから解放された瞬間。
多分重い荷物を背負いながらも、顔は笑っていたかも。
戻ってきたぞ、En-ger-land!

2012-12-29

3Days in Paris 24

「クープランの墓」の演奏が終わると、
次は、モーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲第3番」
ヴァイオリニストは、クリスチャン・テツラフ。


ちょっとナヨナヨしているが品の良いお坊ちゃまという感じで(失礼)
まぁどんな音を奏でるのかも興味があったのですが、
いかんせん、この曲が、本当に退屈で退屈で・・・。
(よく病院の待合室のBGMでかかってそうなんだが)
第2楽章は、かなり美しい旋律だけど、
うーん、眠くなってしまうなぁ・・・。

しかし、あまりにも舞台に近いところだったので、
ボウイングの音とか、指が弦の上を滑るキュイっという音が
聞こえたことの方に驚いてしまった。

次の曲は、
アンリ・デュティユーの「Sur le même accord」なのだが、
この曲は、渡仏する前からいろんなメディアを探しても
結局聞くことができず、予習ができなかった。
なので、どんな曲なのかも見当がつかず。

そうしたら、これは現代音楽で、
ヴァイオリンをギターのように、かきむしる様な奏法で演奏し、
何というか音階も拍子もめちゃくちゃで
アバンギャルドすぎるという印象しかなかった。
何だかあっけにとられてしまったが、
隣のほろ酔いのおじさんはブラボーを連発していた。

そして20分間の休憩の後、いよいよ「春の祭典」
休憩の間に、楽団が座る椅子の数が増えて
遂には100席以上の大所帯。

ふと気づくと、さっきまでヴァイオリン弾いていた
テツラフさんがラフなジャージに着替えてちょっと後ろの座席にいたw

それにしても正面を見ても、弦楽器しか見えない。
左にヴァイオリン、右にヴィオラとチェロ、奥にコントラバス、
木管はかろうじて、金管は見えず、打楽器なんて、全く見えない。
あぁ何でこの席選んじゃったのだろうか・・・。
とかなんとか考えているうちに、ハルサイ開始。


何度も聞いてる上に
スコアが頭に入った状態で暗誦していても、
やはり目の前で演奏をされると本当に発見がたくさんある。
アルトフルートのトリルやら、チェロがオブリガードを何度も弾いていたり、
弦楽器がピチカートでリズムを刻んでいたり・・・。

パリ管が奏でるストラヴィンスキーはどうなのか、
という点からも非常に興味があった。

ロシアの春はゆっくりとやってくる、
というのを命題として表現している楽団はとても多い。
常套句の様に野性味と荒々しさと混沌さを云々と指揮者が
言っているのをみると、またかぁなんて思うのだが
実際、パリ管もそういう部分は勿論あるものの
全体的に上品というか、粗野さというものは感じなかった。
むしろとっ散らかっている、混沌とした音の一つ一つを際立たせて
非常にバランスよくまとめ上げて「鳴らしている」という感じさえした。
パリ管に関しては、システマチックな集団だなぁという印象。

やはり圧巻は、最後の最後のポリリズムのところ。
ここは本当に何度聞いても、すごい。

隣のおばあちゃんが、最後のポリリズムの時に
すごい興奮していて、フランス語で何か語りかけてきた。
私たちの位置からは最後のティンパニーの連打が何も見えないので
どうしても見たかったらしく、私の方にしなだれかかってきたのだ。
おばあちゃん、気持ちはよくわかるわ!
終わった瞬間、もうすごいブラボーの嵐。
おばあちゃんとも「tre bian ouioui」くらいしか言えず、
本当に本当に一生忘れられない夜になった。
すごいいい経験になったなぁ。

夜も22時過ぎていて、おっかなびっくりメトロでホテルまで。
何もトラブルなくてよかったー。この時間に乗るの怖かったんだけど。





会場でもらったパンフレットも豪華。これ無料。
Antony and the johnsonsもサル・プレイエルで演奏してたのか。
いいなぁ。草月ホールより全然いいよなぁ。

というわけでパリ最後の夜は暮れて行った。
にしても、明日は朝早くにホテルを出なくてはいけなくて・・・。
パッキングを本当にうんざりしながら、粛々とやる。

たった3日間のパリだというのに、24回にブログを分けて書くのも
どうかなぁとは思うが、端的に言って本当に新しい発見ばかりだった。
またパリには戻ってきたいなぁ。今すぐにでも戻りたいくらい。
みんながパリ好きだという意味がやっとわかったほど。
今度は、もうちょっとゆったりとしたスケジュールで訪れてみたいもんだ。

 
次からは英国編。

2012-12-28

3Days in Paris 23

ホテルに戻り、ちょっと休憩。
明日はパリを発って
いよいよマンチェスターに向かう。
朝10時20分の便だ。
早起きして、自分で空港へ行って搭乗手続きして・・・
あぁその前に、パリのマツキヨで買った
大量のコスメ、およびパッキングをやらなくていけない。

パッキングは本当に苦手だ。
いつもスマートに旅をしたいと思うけれど
何年経っても上達しない。

少しパッキングをしていたら
出かけなければいけない時間になった。

パリの最後の夜は・・・パリ管弦楽団を見る!

海外で名門オケを見るのは、ちょっと勇気がいったのだが
もしかしたら二度とないチャンスかもしれない。

実を言うと、私がパリに滞在したのは
11月4日からの3泊4日なのだが、
11月1日から3日間、Pitchforkのフェスが開催されていた。
なかなか魅力的なラインナップだったので、食指が動いたのだが、
パリ来たのに、これで3日間潰れるのもなぁという思いもあった。

Animal Collectiveがトリの2日目だけ、いう考えもあったが
他のラインナップが、どうもイマイチで
(Jessie Wareとあと好きな誰かがもう一人同じ日だったら
行っていたのだが!)
だったらAnCoの単独ライブへ行けばいいじゃないか、と思った。

そのときに、何となくパリのライブ情報などを調べたところ
(かなり調べるのが難しいのだが・・・)
パリ管の演奏がある、しかも演目が「春の祭典」というので
気が変わらないうちに、日本からチケットを購入してしまった!
席を事前に選べるので、うんうん考えた結果
コンマス前のS席確保。€60! 

日本の海外オケは値段が法外すぎる。
ひとえに楽器の輸送費代というのもあるが、
パリ管の昨年のサントリーホールはS席¥26000!
行くでしょ、そんなんだったら!


チケットはネットで決済してからエアメールで10日ほどで届いた。
いやぁ本当に便利だなぁ。

ちょっと上品なドレスを着て、いざ会場のサル・プレイエルへ。
サガンの「ブラームスはお好き?」の待ち合わせ場所だね!
夜の20時からの演奏会ということで、
ちょっとメトロに乗るのも躊躇ったが、難なくクリア。


おぉ、ここがパリ管の本拠地のサル・プレイエルか!
当日券を求める人が本当に多かったなぁ。しかも老若男女。
クロークにコートを預けて、開場を待つ。
 
今夜のプログラムは
 
・クープランの墓(ラヴェル)
・ヴァイオリン協奏曲3番 (モーツァルト)
・ヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲「同じ和音の上で」
 (アンリ・デュティユー)
・春の祭典(ストラヴィンスキー)
 
ヴァイオリンはドイツのヴァイオリニストの
クリスティアン・テツラフが演奏。
指揮は言うまでもなくパーヴォ・ヤルヴィ。
 
 
だいたい「ハルサイ」だけで行く!と決めた自分だったが、
1曲目のラヴェルの「クープランの墓」も好きな曲。
ラヴェルは好きな作曲家で、
(ベタですが、ボレロとか大好きなんだよねぇ)
フランスを代表するオケで
しかもパリで演奏が聞けるなんて・・・!!!
 
クラシック音楽は、まぁ年代だとか作曲家、楽団で
人それぞれの好みがあるかと思うが、
自分は(まだまだ聞きこなしてはいないレベルであるが)
近現代ものばっかり。ロマン派でもチャイコ以外は、うーんという感じ。
圧倒的にロシアとフランスものばかりだ。
 
だから、いわゆる古典と言われる
バッハ、モーツァルト、べートーベンは、
本当に苦手というか退屈で退屈でしょうがない。
素直すぎて面白みがないというか・・・。
グレン・グールドのゴルトベルクも自分には何も響かない。
 
そういえば、私は10年近くピアノ教室に通っていたが、
先生の意向で、ショパンばかり弾かされていた。
ショパン以外だと、ドビュッシーばっかりだったが。
(リストまで辿り着けなかったw)
 
もしかしたら幼少の頃のそういう刷り込みって大きいかも。
子供ながらにポリリズムや全音音階だとか
黒鍵の多い曲が好きだったなぁ・・・。
きっと知らず知らずのうちに訓練されていたのかもしれない。
自分の好きなものを一周回って再確認したという感じだ。
 
サル・プレイエルは写真撮影禁止だったので
拝借した画像だとこんな感じ。
 
 
自分の席は、印をつけたところ。
前が通路になっているところをわざと選んだ。
しかし、ちょっと前過ぎたわ、正直言って。
 
左隣はちょっとほろ酔いの太ったおじさん、
右隣は80代近くの老夫婦。
おばあちゃんは、懐中電灯を持って熱心にプログラムを読んでいた。
こんな濃いフランス人の間に挟まれる私・・・。
 
演奏が始まるよーというチャイムが館内に響いた。
そのチャイムというのが、
目覚まし時計のあの「ジリリリリリ」という音でかなりビックリ!
でも、変なメロディよりも潔いかも。
こんな些細なことですら気になってしまう。
 
楽団が入場して、そのあとコンマスが登場、
Aの音を奏でて、あの独特の音が小波の様にホールに拡がっていく。
ちょっと間を置いて、やるびー・ぱぼぱぼ、じゃなかった
パーヴォ・ヤルヴィ登場。拍手半端ない!
にしても、本当に目の前にマエストロいるので、びびったわ、正直。
 
 
そして「クープランの墓」の第一楽章Préludeが始まった。
(追記:なんと下の映像は、この日私がパリで見た演奏会!!!)
 
 
 
 
ラヴェル本人が管弦楽版に楽章を削り、編曲を加えたもの。
この編曲が、本当にプロ中のプロという言い方もなんだが、
音の響き方、楽器の選択から、パーフェクトすぎる。
 
ものすごい数式を積み重ねて編曲したのでは?なんて勝手に思っているが
ドミノが美しく倒れてアッと驚くような仕掛けが浮かび上がるような感じ。
 
だいたいこの第一楽章Préludeのオーボエの音から、
夢の世界へ誘うようで心を鷲掴みにされる。
そして何といってもこのリズム感、12/16拍子!
半音階のジャズっぽいベースの動き、
木管楽器が緩急をつけながら、まるで弧を描くように
ふわふわと浮遊していると、ハープが風のようにさらっていく。
 
ものすごく集中して聞いたので、正直何にも覚えていないのだが
会場全体を包み込む楽器の共鳴具合が、
本当に心地よくて、第1楽章終わったら、はぁと溜息ついてしまった。
もうすごいアルファ波出ていたと思う。
 

 
そんなこんなで気づけば第4楽章のRigaudon(リゴドン)
いつも演奏会で感じるのは、曲が終わりの方にくると、
とてつもなく寂しい気持ちになるってことだ。
あぁもう少しで終わってしまう・・・。ずっと聞いていたいのに。
リゴドンは快活な4分の2拍子で、しかも最後はビシッと終わる。
曲が終わった瞬間から、ブラボーの嵐。
 
ヤルヴィは豪快な指揮というよりも、
パズルを組み立てるような緻密で繊細な感じだった。
この曲自身が戦死した複数の友人に捧げるために作ったという
ややもすれば内省的なレクイエムでもあるのだが、
そういう心の機微をすくい上げる「暖かさ」を
音に変換して放っているように思えた。
 
この夜のことは一生忘れないだろう。
 

2012-12-26

3Days in Paris 22

ふと対岸を見てみると

おぉノートルダム寺院。
しかし、全くキリスト教に興味がないので、近くまで寄らず。
望遠で写真を撮るのみ。


でもちょっと気になる。結局裏に周って・・・

 ガーゴイルを発見できただけで満足。


ノートルダムよりも人目を惹いたのが
対岸にあったジャン・ヌーヴェル建築の「アラブ世界研究所」
建設当初は、この辺りの景観を損ねる、と賛否両論だったそうな。

天気がよかったら、彼の持ち味であるガラスのパネルが
そこらかしこにキラキラと反射するのになぁ。

このアラブ世界研究所の屋上は無料で開放しているので
高いところからセーヌ川を眺めることができるのだが・・・
寒すぎて、断念。

遠くから見るとこんな感じ。

犬にどうしても目がいってしまう。かわいいゴールデンだ。

その後、自分はメトロに乗って
やっぱりシャンゼリゼ辺りに行った。
美術展を見ようと思って行ったのだが、
案の定、くるくると気が変わり、街を徘徊するだけで終わってしまった。
あぁもったいない!

パリを発つ3日後くらいに始まる、と予告があった
ラガーフェルドの写真展。ちょっと興味あったなぁ。残念。

そうそう、この日はパリ最終日だったので
最後にどうしても行きたい場所があった。
それは、シャンゼリゼ劇場。

ストラヴィンスキーの「春の祭典」が初演された劇場。
伝説の「大暴動」が起きた場所。
建物自体もアール・デコ様式で美しいなぁ。結構感動したわ。

朝からニジンスキーの墓、昼にシャンゼリゼ劇場、夜に演奏、
とまぁ振り返ってみれば、この日は「ハルサイ」づくし。

そのシャンゼリゼ劇場の隣にあったのが、
YSL!

そしてその隣が
ジバンシー!
こちらも妙に感動してしまった。
で、シャネルは行かなかったw

2012-12-23

3Days in Paris 21

モンマルトルから「95」のバスに乗って、
昨夜訪れたサンジェルマン・デ・プレ辺りを徘徊。





ラデュレのディスプレイはやっぱりかわいいね。
マカロン好きじゃないんだけどw
ちっとも美味しいと思えないんだよなぁ・・・。


パリ最終日なのに、
滞在中まともな物を食べていないのもどうなのかなぁと思い、
オムレツを食べることにした。

何となく調べておいた卵料理専門店の「Eggs & co

本当かどうかわからないけど、
Geneieve Gaucklerのイラストがかわいい。
パリは本当に物価が高くて、ランチで€10なんてない!
カフェも意外と高かったりするんだよなぁ。
でもここは、値段が比較的良心的。
内装もかわいいカフェレストラン。
 
シンプルなオムレツを頼んだ。
サラダ、ジャガイモ、それから食べ放題のバゲットも
本当においしかったー。


調子こいて、食後にカフェ・クリーム。
チャージ完了。

サンジェルマンからカルチエ・ラタン方向へ歩いてみる。
 
 
ヨーロッパの路地裏の雑踏って本当にそれだけでわくわくする。
この日はとても寒くて、色素のない街並みが余計強く印象に残った。
 
学生街だけあって、画材屋、古本屋、書店、安食堂などたくさん。
どういうわけか楽器屋はなかったなぁ。
 


そうしてサンミッシェル駅まで歩き、
ものすごく行きたかった本屋兼文房具屋の
「Gibert Jeune」へ。
創業1888年という老舗。
フランスの紙製品は意外と優秀で
単純にRhodiaとか安いのかなぁと思い行ってみた。
実はここを訪れる前に、良さげな文房具屋へ行ってみたのだが、
洗練されすぎていたり、日本製品ばっかり、で
自分の求めている物(限りなく事務用品に近い)には、ほど遠かった。

そうして行ってみると

・・・案の定、アホみたいに安かった。
日本価格の3分の1くらいかな。
定番の12番は、確か€1以下だったと思う。

それからclairefontaineもこれまた安くてねぇ。
紙製品も買い始めるとキリがないわ・・・。
なので厳選して買った戦利品。

そして特筆すべきはQuoVadisの手帳!
心のどこかで、2013年の手帳を旅行中に買おうと決めていた。

2年前に手帳の話を書いたことがあったのだが、
意外とその回だけカウンターが上がっていて、
みんな手帳選びに苦心しているのねぇなんて思ったものだ。

かくいう自分も未だに流浪の民。
2011年はKokuyoを使ったものの、
2012年はElleの付録と会社で支給された手帳だった。

(この後行くイギリスで)
Oxfamの手帳にしようかなぁと思っていたのだが(中身はlets)
どうせパリに行くんだから、
見たことのないQuo Vadisもあるのかなぁとちょっと期待をしていた。
そうしたら、いとも簡単にあるわあるわ・・・。
言うまでもなく、安いし!

その中でも気に入ったのが
リサイクルペーパーのシリーズ
カバーもヌメ革ぽく、しっとりした感じ。
一目で気に入り、購入。カバーは茶色にしてみた。

中身はフランス語表記だけど、
長年Quo Vadis使ってきたから、まぁいいかな。
勉強にもなるだろうし。
あ、裏の地図にはパリのメトロが載っている。
現実逃避手帳だ・・・。

ちなみに早速使っているのだが、
リサイクルペーパーの質が、とんでもなくよい。

散々BICのボールペンを使い倒し、遂に飽きてきたので
最近はパイロットのアクロボール3の「スカイブルー」
(KLMを彷彿させる)をガンガン使っているのだが、
紙の吸い込みがいいのと、真っ白ではないので目に優しい。
2年ぶりのQuo Vadis、やはり戻ってきて正解かしら?

お店の袋も、独特でいいなぁ。
この店、自分では大当たり。