2012-12-03

3Days in Paris 12

ポンデザールを渡って、対岸へ。
昨日さんざん行ったルーヴル美術館の裏側である
ルーヴル宮殿の一角にたどり着いた。

 


思わず立ち止まって
シャッターを切ってしまいたくなる被写体が
パリはそこらかしこにある。

ここにもヴィトンが。
ちなみに自分はヴィトンはひとつも持ってない。


 
ヴィトンとマーク・ジェイコブス展なんていうものがやっていたそうな。
9月で終了なのに、まだポスター貼ってあった。
マーク・ジェイコブスは最も影響力のあるデザイナーの一人だよなぁ。
私も何点か洋服がクローゼットにあるし、
廃番と知って2本ほど買い占めた「Blush」を今でも大事に使っている。
復活しないかなぁ。
ヴィトンを背にして、セーヌ川にかかる橋が「ヌフ橋」
そう、ポンヌフ。

 







今でこそ英国一辺倒の自分だが、
実は思春期の頃、オリーブを読んでいたのもあって、
やはりフランスは憧れの地であった。

特にフレンチカジュアルにはまり・・・
アニエスのボーダー、プレッションに
ベレー帽、という出で立ちを10代の頃、確かにしていた。
未だにアニエスのボーダーは、へこたれずクローゼットにあるぞ。

カヒミ・カリイ経由でフランス・ギャルの「赤盤」を
図書館で借りて聞くものの

自分が好きな「Babe Requin」という曲が入っておらず
慌てて「茶盤」をHMV渋谷(もち宇田川町奥の)で
買い直していたりした。

今聞いてもやっぱり好きだー。
(ゲンスブールのやつじゃないのが好きだ)

90年代の初めは、オリーブがフランス映画礼賛の啓蒙活動をしていて

特にパトリス・ルコント、ジャン・ジャック・ベネックス、
そしてレオス・カラックスはマストだと信じていた。(自分中2だったしな)

なので、シネスィッチやル・シネマ、シネマライズ、俳優座、
あとシネ・ヴィヴァンだとか学校帰りによく通ったものだ。
「髪結いの亭主」とか「仕立て屋の恋」、「デリカテッセン」
「美しき諍い女」「IP5」「ベティ・ブルー・インテグラル」
「野生の夜に」とかリアルで見ていたのはあの辺りだ。
あ、「愛人・ラマン」も見たなw
「読書する女」「真夜中の恋愛論」「ディーバ」・・・
うーん、一気に思い出してきたぞ。

で、やはり一番印象的だったのは
「ポンヌフの恋人」だ!
これははまったなー。
というか、カラックスの3作目、アレックス三部作の最後ということで
「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」もさんざん見て
特に「ボーイ・ミーツ・ガール」の暗さに魅かれて
「一人でいると自分の事しか興味がなくなる」というセリフが出てきて
なんせ中2だったもんで、矢が刺さったなぁw
周りに趣味が合う子あんまりいなかったもんなぁ。
その翌年に、運よくパリに行けたもんですから人生何が起きるかわからない。

なので、20年前にポンヌフ!と騒いでいた気持ちを
とても懐かしく思った。
最後は船に乗りながら
「目覚めよ、パリ!」というセリフが出てきて
リタ・ミツコの曲が流れて、FIN、なわけで。
(リタミツコのヴォーカルも逝去したそうな)

映画秘宝のムックには
フランス映画史上最大の予算をかけたルンペン映画」 という内容で
記述があるようだけど、
まぁ実を言うと、私も21世紀になってから見返していないw

だけど、10代の頃に感じたああいう気持ちは
決して恥ずべきことでもなく、
むしろあの映画があったから、ここにいることが
何十倍にも特別に思える。いいんです、これで。
 久々、見返してみようかな。


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