ポンデザールを渡って、対岸へ。
昨日さんざん行ったルーヴル美術館の裏側である
ルーヴル宮殿の一角にたどり着いた。
思わず立ち止まって
シャッターを切ってしまいたくなる被写体が
パリはそこらかしこにある。
ここにもヴィトンが。
ちなみに自分はヴィトンはひとつも持ってない。
ヴィトンとマーク・ジェイコブス展なんていうものがやっていたそうな。
9月で終了なのに、まだポスター貼ってあった。
マーク・ジェイコブスは最も影響力のあるデザイナーの一人だよなぁ。
私も何点か洋服がクローゼットにあるし、
廃番と知って2本ほど買い占めた「Blush」を今でも大事に使っている。
復活しないかなぁ。
ヴィトンを背にして、セーヌ川にかかる橋が「ヌフ橋」
そう、ポンヌフ。
今でこそ英国一辺倒の自分だが、
実は思春期の頃、オリーブを読んでいたのもあって、
やはりフランスは憧れの地であった。
特にフレンチカジュアルにはまり・・・アニエスのボーダー、プレッションに
ベレー帽、という出で立ちを10代の頃、確かにしていた。
未だにアニエスのボーダーは、へこたれずクローゼットにあるぞ。
カヒミ・カリイ経由でフランス・ギャルの「赤盤」を
図書館で借りて聞くものの
自分が好きな「Babe Requin」という曲が入っておらず
慌てて「茶盤」をHMV渋谷(もち宇田川町奥の)で
買い直していたりした。
(ゲンスブールのやつじゃないのが好きだ)
90年代の初めは、オリーブがフランス映画礼賛の啓蒙活動をしていて
特にパトリス・ルコント、ジャン・ジャック・ベネックス、そしてレオス・カラックスはマストだと信じていた。(自分中2だったしな)
なので、シネスィッチやル・シネマ、シネマライズ、俳優座、
あとシネ・ヴィヴァンだとか学校帰りによく通ったものだ。
「髪結いの亭主」とか「仕立て屋の恋」、「デリカテッセン」
「美しき諍い女」「IP5」「ベティ・ブルー・インテグラル」
「野生の夜に」とかリアルで見ていたのはあの辺りだ。
あ、「愛人・ラマン」も見たなw
「読書する女」「真夜中の恋愛論」「ディーバ」・・・
うーん、一気に思い出してきたぞ。
で、やはり一番印象的だったのは
「ポンヌフの恋人」だ!
というか、カラックスの3作目、アレックス三部作の最後ということで
「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」もさんざん見て
特に「ボーイ・ミーツ・ガール」の暗さに魅かれて
「一人でいると自分の事しか興味がなくなる」というセリフが出てきて
なんせ中2だったもんで、矢が刺さったなぁw
周りに趣味が合う子あんまりいなかったもんなぁ。
その翌年に、運よくパリに行けたもんですから人生何が起きるかわからない。
なので、20年前にポンヌフ!と騒いでいた気持ちを
とても懐かしく思った。
最後は船に乗りながら
「目覚めよ、パリ!」というセリフが出てきて
リタ・ミツコの曲が流れて、FIN、なわけで。
(リタミツコのヴォーカルも逝去したそうな)
映画秘宝のムックには
「フランス映画史上最大の予算をかけたルンペン映画」 という内容で
記述があるようだけど、
まぁ実を言うと、私も21世紀になってから見返していないw
だけど、10代の頃に感じたああいう気持ちは
決して恥ずべきことでもなく、
むしろあの映画があったから、ここにいることが
何十倍にも特別に思える。いいんです、これで。
久々、見返してみようかな。
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