2012-12-09

3Days in Paris 14

「装飾美術館」の常設で偶然やっていた特集展示。

「 trompe-l’œil 」トロンプ・ルイユ、フランス語で「目を騙す」
つまり、トリックアートってこと。
このアクセサリー可愛い。
Tatty Divineのキッチュさにも通じるような。
Ambidex系の洋服、好きなんだけど
(bulle de savonとかNote et Silenceを職場で着てる。)
そこから出ている原宿ガール系の「I am I」のテイストに近いかも。
さすがにこのブランドは着れないけどw

いわゆる「食品サンプル」のおフランス版。
こういうのを目の当たりにすると、日本がいかに精巧かと改めて思う。
スパゲッティのフォークが宙に浮いているやつとか
フランスにはそこまでの発想がないかも。

 部屋に飾っておきたいくらいのポスター。
でも目が回りそう。

 太った酋長が鏡に反射させると、あら不思議。
アイデア賞。
 
「トリックアート」と銘打っていていても、エッシャーの絵とか
 
Animal Collectiveの「MPP」でお馴染みの北岡明佳さんの作品などは
彼のHPがすごい)てっきりなくて、
あまり意図がわからない展示もあった。
花冠や帽子、ネクタイなど・・・。
うーんこれは、一体?

館内を移動して、それとは打って変わっての
アール・ヌーヴォ、アール・デコの展示室へ。
展示室には誰もいなかった。
真っ先に飛び込んできたのが見事な木彫りの箱ピアノ!
お花のペダル!

ふたのところにセミ!
(というかこれどう考えても演奏用じゃないよな)

側面もすごいー。

と、まぁのっけからアール・ヌーヴォーの工芸品が
そこらかしこにあって、凝視凝視凝視。






夢のような空間だった。
あまりにも時間をかけて見ていたら、
学芸員のおじ様(ムッシュー)が本当にいろいろ解説してくれた。
あぁ私もフランス語が話せたらなぁ、
tres bian!くらいしか言えなかったわ。oh lala・・・

お互い外国語の「英語」を駆使してなんとか会話。
アール・ヌーヴォとアール・デコどっちが好き?
なんていう話もしたなぁ。
ええと、どっちも好きだけど
デコの方が好きかな。建築とかね。



すると、ムッシューが
「君は、相当美術に造詣があるみたいだね。
(当初、アーティストか?と聞かれたのだが)
パリにね、とっておきの場所があるんだよ。
きっと君も気に入るはず。観光客はまず行かない場所でね。
そしてその場所は、きっと君にとって
パリの特別なお土産になるはずだから」と言ってくれた。

special souvenirという言葉が
妙に説得力があり、ものすごく何だか嬉しくて
昨日買ったばかりの地図を彼に渡して
そしてマークを引いてくれた。

これまで、いろいろな場所を国内外旅行して
素敵な出会いや嬉しい言葉や
色褪せない出来事やラッキーな場面に遭遇することが本当に多い。

そりゃあヘマも失敗もある。
飛行機に乗り遅れたり、荷物が行方不明になったり、
フェスで倒されて靴なくしたり、財布落としたり、
カメラどっかに置き忘れたり、
入国できそうになかったり、出国できそうになかったり、
ホテルで火災警報器の誤作動で消防車呼んじゃったり、
自転車運転して坂から転げ落ちたり
熱があるのに海で泳いで重度の肺炎になったり、
まぁいろいろあったさ。

でもそれらの経験が自分の糧になったり
自己形成に役に立っている。
少なくとも・・・今の仕事には役に立っている。

百聞は一見に如かずという言葉が大好きだ。
いくらネットや代替えになるものがあろうとも、
やはり誰かに会って、自分の足で動いて
自分が感じたことが血肉になる。
そう思いながら旅をしている。

美術館の窓からの眺めも完璧だ。
こういう一瞬に出会えること自体が
単純にうれしくてうれしくて。



階段の踊り場もこんな感じ。
「装飾美術館」は確実に自分内パリの定番になりそう。



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